文藝賞 ぶんげいしょう
若者の短い共同生活を、ラジオと音楽の気配をまじえて切り取るデビュー作。都市の中で生まれる気まずさと距離感が印象に残る。
六畳の部屋に始まる、ささやかで忘れがたい一週間。
メキシコの熱気を思わせる濃密な空気のなかで、喪失と関係のねじれを描く受賞作。色と香りの強さが、読後に長い余韻を残す。
鮮烈な空気が、静かな喪失感を際立たせる。