日本を愛したティファニー
『日本を愛したティファニー』は、十九世紀後半のアメリカにおける日本趣味と、ティファニー家の美術受容をたどるノンフィクションです。創業者チャールズとガラス作家ルイスを軸に、日米の美術交流の知られざる側面を描きます。
作品情報
ティファニーのまなざしから、近代の日米美術交流を読み解きます。
河出書房新社公式ページで ISBN・ページ数・内容を確認しました。
レビュー要約
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美術史の周辺にある日米交流を読み物として掘り起こす点が評価されている。専門的な題材ながら、人物を軸に進むため歴史エッセイとして読みやすい。
書籍情報
- 出版社
- 河出書房新社
- 発売日
- 2004-10-23
- ページ数
- 229ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784309016795
- ISBN-10
- 4309016790
- 価格
- 1339 JPY
- カテゴリ
- 本/アート・建築・デザイン/彫刻・工芸
Amazon.co.jp: 日本を愛したティファニー : 久我なつみ: 本
レビュー
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芸術に興味がある人や歴史好きな読者にお勧め。作品の視点や時代背景がとても面白い。
ティファニー創業社長の跡継ぎ息子として生れながら、画家からガラス工芸に転進し、アメリカ史上初、ガラス産業をうちたてて芸術にまで高めたルイス・コンフォート・ティファニーの生涯をたどる。 ティファニーが世界的ブランドになりつつあったころ、日本は開国前夜だった。そしてアメリカでは南北戦争が終結していた。 本書は、太平洋をはさんだ両国で、驚くべき暗躍があったことを掘りおこした、衝撃の労作。 1867年、日本が明治維新前夜の混乱にあったとき、パリで万国博覧会が開かれた。 徳川幕府は崖っぷちにありながら、葛飾北斎の浮世絵など、日本の工芸品をパリに送った。その美しさ、精巧さがヨーロッパを驚かせ、ジャポニズムといわれる日本趣味が欧米を席巻したことはよく知られた事実だ。 パリ万博にアメリカから出張していたティファニー社の銀製品責任者ムーアは日本の工芸品に夢中になり、日本独特のデザインや技術を自社製品にとりいれるよう、ティファニー創業社長チャールズ・ティファニーに進言した。かくして、チャールズと息子ルイスのティファニー父子が、アメリカでジャポニズムの先駆けとなっていく・・・という正史に添った有名なエピソードを、国際関係の現実ははるかにしのぎ、ダイナミックに動いていた姿を、本書は追う。人間の力強さ、可能性の凄さは、感動的である。 日本エッセイストクラブ賞を受賞した理由を納得できる。芸術に興味がある人、歴史好きな読者、いずれにもお勧め。
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予想外の展開に驚き
ブランドストーリーだと思っていました。高級宝飾店として有名なティファニー社の、アメリカ建国と同時に始まる世界企業への歩みは確かにしっかり書かれています。しかし、それがまさか日本の歴史の最大の回天と言われる明治維新以前から繋がりを持っていたとは驚きました。