日本の文学賞

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死にたくなったら電話して

文藝賞

死にたくなったら電話して

李龍徳

書籍情報

出版社
河出書房新社
発売日
2014-11-20
ページ数
256ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784309023366
ISBN-10
4309023363
価格
2363 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品

「死にたくなったら電話して下さい。いつでも。」 空っぽな日々を送る浪人生・徳山は、ある日バイトの同僚に連れられて十三のキャバクラを訪れる。そこで出会ったナンバーワンキャバ嬢・初美から、携帯番号と謎のメッセージを渡され、猛烈なアプローチを怪しむも、気がつけば、他のことは何もかもどうでもいいほど彼女の虜に。殺人・残酷・猟奇・拷問・残虐……初美が膨大な知識量と記憶力で恍惚と語る「世界の残虐史」を聞きながらの異様なセックスに溺れた徳山は、やがて厭世的な彼女の思考に浸食され、次々と外部との関係を切断していき――。ひとりの男が、死神のような女から無意識に引き出される、破滅への欲望。 全選考委員が絶賛した圧倒的な筆力で、文学と人類に激震をもたらす、現代の「心中もの」登場! 第51回文藝賞受賞作。 【文藝賞選考委員驚愕! 】 なんという毒か。世界を拷問にかけるようなこの虚無と呪詛。拍手! ――藤沢周 すごい力量。これまでの日本文学とは異質の体力で書かれている、私はそこに大げさに言えば圧倒された。 ――保坂和志 この小説の罠にすっかりはまった。呪術的な言葉の力によって封印を解かれた、「カウンター悪意」の恐怖と愉楽。初美が徳山を破壊に導いていく様は、世界を滅ぼす行為の象徴。その過程を言葉の力として見せるという挑戦は、まさしく文学が究極的に目指すところだと思う。安易な「希望」依存症を断ち切る力が、この小説にはある。本当の希望はその先にある。文句なしの受賞。 ――星野智幸 一度、その世界に入り込んだら抜け出せない。十三版「失楽園」とでも言いたくなる、薄気味悪い物語に釘付けになってしまった。 ――山田詠美

1976年埼玉県生まれ。在日韓国人三世。2014年『死にたくなったら電話して』で第51回文藝賞を受賞しデビュー。2020年『あなたが私を竹槍で突き殺す前に』で第42回野間文芸新人賞を受賞。

レビュー

  • 魔性の女

    バンジージャンプのように爽快感というか清々しさを感じてしまいます 非日常なのか、日常的なのか、 たまらなく好きです

  • 自分の繋がりが愛おしく思えた

    読みやすくて一気に読んだ。 年末のお祝いムードの中で読む内容じゃなかったけど笑 でも俺は逆に自分の周りの繋がりが愛おしく感じられるようになったかな みんないつもありがとう

  • 死にたい時には読まない方が良い

    割と暗い作品の世界観に引きずり込まれてしまい、希死念慮を抱く可能性があります。 読むタイミングが難しい作品だとは思いますが、作中での心理描写が卓越しており面白いと感じました。

  • 読みやすい

    物語の展開が沢山ある訳ではないのに、 初美の次の一挙一動が、そしてそれが周りにどう影響を及ぼすのかが気になりスラスラ読み進めてしまう。 場面は少ない分、没入感があるかも

  • 夢中で読み終えました。

    何不自由なく育ってきた人には理解出来ない面白くない夢中になれない本ではないかと私は思いました。

  • ちょっと期待はずれ

    猛毒のような洗脳愛というか、依存関係から心中にむかっていくのを期待していたのですが、なんかそこまででもなかったかなぁ。毒といっても、歴史上の大量殺人者とか犯罪をさんざん列挙して「人間ってどうせみんなクズなんだから滅びたほうがよくない?」とか言ってるだけで、いやいや、主語がでかすぎるでしょと思う。この手の初美の説得力がいまいちすぎて、なんで主人公があんなにのめりこんだのかよくわからないし、ラストも消化不良だったなぁ…

  • 一気読み

    読みやすく一気読みできた。

  • 退廃的

    なかなか、良かったです。ラストはどうなるのかな、と思いながら読み進めていきました。

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