書籍情報
- 出版社
- 河出書房新社
- 発売日
- 2016-11-11
- ページ数
- 144ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 13.5 x 1.6 x 20 cm
- ISBN-13
- 9784309025247
- ISBN-10
- 4309025242
- 価格
- 1320 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
藤沢周氏、保坂和志氏、町田康氏大絶賛───新たなる青春小説の誕生を告げる、第53回 文藝賞受賞作! わずか112枚の小説で3人の身近な者たちが死ぬという暴挙を事もなげにやった。自然 に、そしてリアルに。 その物語の破れ目から、茫洋とした未知な感情の景色が見えてきた本作を推す。 ───藤沢周氏 小説が読む人を動かすのは、技術や知識でなく書く人がこの現実に対して持っている違和感からくる熱意や孤独だ。 この小説には書くという熱意があるから伝わった。私は作者の孤独な時間に共感した。 ───保坂和志氏 人の抱える切なさ、遣る瀬なさ、は定型化され詩になり、歌になる。 本作ではそれが小説でしか描きえないやり方で描かれている。 特に結末の近く、神の名が呼ばれるところ前後の独白は、もはやすべての人が心に抱えている、なんと呼んだらよいかわからない感情に迫っていて素晴らしい。 ───町田康氏 内容 この冬、彼女が死んで、友達が死んで、友達の彼女が死んだ。 ボクサーになりたいが、なれない青年・秋吉。夏澄との不倫恋愛を重ねながら、ボクシングジムでは才能あるボクサー・梅生のパンチとのスパーリングを重ねる日々。 ある日、友人のハルオに連れられハルオの恋人・とう子の見舞いへ行く。ハルオに言われその後はひとりでとう子のもとを訪ねることになるが……。 清新にして感情的な新たなる文体。 21世紀のボクシング小説にして、現代を象る青春小説である第53回文藝賞受賞の表題作「青が破れる」に加え、書き下ろし短篇「脱皮ボーイ」と「読書」を収録。 ◎「青が破れる」登場人物紹介 秋吉 ボクサーになりたい主人公。でも才能なし。 梅生 秋吉のジムの同僚。かなり才能あり。 ハルオ 秋吉の親友。たまに唐突に消える。 とう子 ハルオの恋人。余命短し。美人。 夏澄 秋吉の恋人。夫・子あり。つまり不倫。 ◎装幀=町口覚/カバー写真=石川竜一
町屋良平 1983年、東京都生まれ。2016年、「青が破れる」で第53回文藝賞受賞。
レビュー
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青はまちがいなく青春の青だたった。
青はまちがいなく青春の青だった。そして青春真っただ中にいる者にしか醸し出せない描写や会話がたくさん散りばめられていた。たとえば七五頁車の後ろの座席に移ってとう子さんの隣に座ったハルオのこと。 つないだ手のかんじだけで、なにかすごいメッセージを送った。どうしてさっきまであんなに自信なさげにしていられたのだろう。 次に八三頁、これはボクシングのこと。 パンチに心根の善良さがあらわれています。重篤なダメージをうけて効いた時ほど、「ああ、このこぶしに傷つけられてよかった。これはスパーリングのあとに心にじくじくいやな感覚をのこさないパンチだな」ってわかるっす。 そして終盤九一頁、 まるで隕石でもふってきそうな夕方だった。「こわくなってもうて」「なにが?」「それがわからんのや」「は?」 こんな会話。 昔読んだ宮本輝の青春小説のような爽やかな感覚。若者の、透明度の高い汗の爽やかさを覚えた。ただ、最後、少年陽との交錯は必要あるのかなあと思ったが、まああってもそれが鼻に付く異臭とはなっていないので良いのかなと思った。すべてを漢字にせず、ひらがな多様の文章も読者への印象は、良かったと思った。
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少し読みにくい
町屋良平が芥川賞をとったので、つられて買いました。この作品は、一回目読み終わった時は何が書いてあるのかわからなかった。どうして新人賞なのか理解に苦しんだ。もう一度読んでみた。今度は細かなところで技を感じ、とにかく面白い話だと思った。このような小説を書く人は、才能というものを、持っているのだなーと思いました。
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あおいってたぶんほんとうはこわい、って知る。
ぶるぶるできる小説。 得体の知れないもんを、ちゃんとぼくにわかってぼくにわからない言葉で書いているから、ぶるぶるできる。 紙面に空きが多いことに不信感めいたものを抱くひとは、それはただ空白なのではなくそこに空白を埋めたのだってことを考えたらきっとたのしい。 話の筋が(友人、恋人の友人、恋人がしんじゃう)よくあるやつ、って思ったひとは、帯にそれがでかでかと書かれている意味なんてきっとすぐわかる。 カバーのようにぼんやり青い気もするこの小説、読めば読むほど得体知れなくてこわい。こわくてそれがたのしい。こわい、が言葉としてあってるかわからないのがたのしい。 そもそも青春、とか、そう呼ばれるものは、よく考えたら可愛いわけ(可愛いけど)なくて、こわくてようやく青春なんだろう。 おのれでも不透明な感情をかかえたまま生きてる人たちの思考やコミュニケーションがこわくないはずがない。
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勢いが命
まあ受賞作にも色々あるなというのが正直なところ。
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読みにくくて、頭にすっと入ってこない。
変に癖のある文章。 内容的には普通の内容に対して、癖をわざとつけて奇を衒い過ぎてると思う。 そっちが気になって本文が頭に入ってこない。何とか読み終えたけど、面白さがとかそういうものが全く分からない。 正直って読むのが苦痛。 どうしてこれが賞に値するのか、だれかレビューしてほしい。
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くだらない
こんなんで受賞できるの? 誰でも出版できるのね。 お口直しに、太宰治。 レベルが違うよね。 太宰治なら、こんなくだらない駄文を世にはださん。 ワンダーだわね。
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- 文藝賞 第53回(2016年) ・受賞