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第53回(2016年) 受賞受賞作: 青が破れる
ボクサーを目指しながら定まらない日々を送る秋吉は、友人ハルオから病床にある恋人とう子を見舞ってほしいと頼まれる。ジムでのスパーリング、不倫関係にある夏澄とのすれ違い、近しい人々の死を抱えながら、秋吉は身体と言葉でうまく掴めない感情に触れていく。
ボクシングの身体感覚と、近しい人の死を抱えた青年の時間が交差する青春小説。
144ページボクシング喪失と死若者の関係身体と言葉
町屋良平
まちや りょうへい
Machiya Ryohei
プロフィール
- 性別
- 男性
- 生誕
- 1983-01-01 (東京都台東区)
- 国籍
- 日本
- 言語
- 日本語
経歴
- 職業
- 小説家
- 活動期間
- 2016年〜
- ノミネート
- 第30回三島由紀夫賞候補(青が破れる), 第159回芥川龍之介賞候補(しき), 第40回野間文芸新人賞候補(しき)
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| 埼玉県立越ヶ谷高等学校 | — | — | — | — | 日本 |
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2016 | 文藝賞 | 青が破れる | — | 文藝(河出書房新社) | winner |
| 2019 | 芥川龍之介賞 | 1R1分34秒 | — | 芥川賞選考委員会 | winner |
| 2022 | 野間文芸新人賞 | ほんのこども | — | 野間文芸新人賞選考委員会 | winner |
| 2024 | 川端康成文学賞 | 私の批評 | — | 川端康成文学賞選考委員会 | winner |
| 2024 | 織田作之助賞 | 生きる演技 | — | 織田作之助賞選考委員会 | winner |
| 2025 | 芸術選奨文部科学大臣賞 | 私の小説 | — | 文化庁・芸術選奨 | winner |
受賞・候補エディション
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受賞作: 1R1分34秒
デビュー戦を鮮やかに勝った後、敗戦が続く若いプロボクサーの「ぼく」は、自分がなぜボクシングを続けるのかも見失いかけている。長年のトレーナーに見放された彼が、変わり者の新トレーナーとの練習を通じて、弱さと身体と世界への向き合い方を変えていく青春小説。
勝てないボクサーの身体と心が、三日後の試合へ向けて少しずつ組み替わっていく。
140ページボクシング青春身体感覚敗北と再起師弟関係
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第44回(2022年) 受賞受賞作: ほんのこども
元同級生あべくんの人生を小説にしようとする商業作家が、暴力と身体の記憶に触れながら、書くことと再現することの境界を揺らしていく。自伝性とフィクションの関係を問う野心作。
小説は、自伝と他者の顔のあいだで揺れ続ける。
322ページ暴力身体自伝小説記憶
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第48回(2024年) 受賞受賞作: 私の批評
「私の批評」は、作家である「私」が批評という行為を通して、自分自身と小説の成り立ちを問い直す短編である。虚構と自伝、書くことと語ることの境目を揺らしながら、「私」をめぐる言葉の働きを追う。
批評を書く「私」を通して、小説の中の「私」が何者かを問い直す短編。
176ページ私小説自己言及的フィクション文芸批評虚構と現実
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第41回(2024年) 受賞受賞作: 生きる演技
元天才子役の生崎と、たびたび騒動を起こす俳優志望の笹岡は、高校の文化祭で戦争の惨劇を題材にした舞台へ向き合う。親や家族への怒りを抱えながら、演じることを通して互いの本音と、自分たちが生きる社会の空気を見つめる長編小説。
演じることは、隠してきた本音と社会の息苦しさを引き受けるための、二人だけの舞台になる。
368ページ演技と自己家族青春戦争の記憶社会の同調圧力
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第75回(2025年) 受賞
作品
代表作
青が破れる
2016年 小説デビュー作。表題作「青が破れる」を含む短編・中編集。
しき
2018年 小説短編作品。2018年に『文藝』で初出。
1R1分34秒
2019年 小説芥川龍之介賞受賞作。短編として発表され受賞に至った作品。
ぼくはきっとやさしい
2019年 小説短編を集めた作品。『文藝』掲載作の改題を含む。
愛が嫌い
2019年 小説短編・中編を収めた単行本。感情や身体をめぐる作品を収録。
ショパンゾンビ・コンテスタント
2019年 小説短編作品集。独特のタイトル群が並ぶ短篇集。
坂下あたると、しじょうの宇宙
2020年 小説(連載)連載作品を単行本化。連載は『小説すばる』掲載。
ふたりでちょうど200%
2020年 短篇集複数の短編を収めた作品集。関係性を主題にする短編が並ぶ。
ほんのこども
2021年 小説(連載)群像で連載された長編・中編をまとめた作品。第44回野間文芸新人賞受賞作。
恋の幽霊
2023年 小説(連載)連載を経て刊行された作品。恋愛と幻想性を扱った短編・連作。
生きる演技
2024年 小説2024年刊。織田作之助賞受賞作を含む作品集。
私の小説
2024年 随筆・短編随筆や批評的な短篇を併せた作品集。2025年の芸術選奨受賞対象作品の一部。
生活
2025年 小説(連載・単行本)『新潮』に連載された「生活」シリーズをまとめた作品(2025年刊)。
全著作
- 青が破れる(2016年)
- しき(2018年)
- 1R1分34秒(2019年)
- ぼくはきっとやさしい(2019年)
- 愛が嫌い(2019年)
- ショパンゾンビ・コンテスタント(2019年)
- 坂下あたると、しじょうの宇宙(2020年)
- ふたりでちょうど200%(2020年)
- ほんのこども(2021年)
- 恋の幽霊(2023年)
- 生きる演技(2024年)
- 私の小説(2024年)
- 生活(2025年)
- 冒険の記録(電子書籍、2020年)
作風・主題
- 文体
- 私小説的要素を含む現代的な文体身体描写の鮮烈さ簡潔でリズミカルな文体
- 頻出モチーフ
- 身体日常の不穏さ労働・生計少年・子ども像
評価・遺産
2016年のデビュー以降、芥川賞・野間文芸新人賞など主要な文学賞を受賞し、現代日本文学で注目される若手作家の一人と評価されている。身体描写や文体論的な作品・批評も注目を集める。
大衆文化への影響
- X(旧Twitter): @cori_uno
豆知識
- 高校卒業後、大学に進学せずフリーターをしながら執筆を開始した。
- デビュー作『青が破れる』で第53回文藝賞を受賞(2016年)。
- 『1R1分34秒』で第160回芥川龍之介賞を受賞(2019年)。
- 『ほんのこども』で第44回野間文芸新人賞を受賞(2022年)。
- 2024年に川端康成文学賞、織田作之助賞を受賞、2025年には芸術選奨を受賞。