作品情報
豊かな日常の輪郭の内側に、不透明な未来がひそむ。
第17回文藝賞受賞作。1980年東京の若い女性の生活感覚を、ブランドや都市のディテールを通して描き出し、のちの日本の消費社会を先取りした代表作として読まれている。
レビュー要約
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都会の空気や当時の感覚を切り取る鮮やかさが評価される一方で、人物像の軽さや時代の記号性には好みが分かれる。
書籍情報
- 出版社
- 河出書房新社
- 発売日
- 2013-11-06
- ページ数
- 248ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 10.6 x 1 x 15 cm
- ISBN-13
- 9784309412597
- ISBN-10
- 4309412599
- 価格
- 836 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
これほど深く、徹底的に、資本主義社会と対峙した小説を、 ぼくは知らない----高橋源一郎氏 1980年東京。大学に通うかたわらモデルを続ける由利。なに不自由ない豊かな生活、でも未来は少しだけ不透明。彼女の目から日本社会の豊かさとその終焉を予見した、永遠の名作。
1956年、東京都生まれ。一橋大学法学部卒業。『なんとなく、クリスタル』で80年、文藝賞受賞。主著に『昔みたい』『サースティ』他多数。現在『文藝』で17年ぶりの小説となる『33年後のなんとなく、クリスタル』連載中。
レビュー
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久しぶりに読んでみたくなりました
もう何十年も前に流行った この本。 再び 読んでみたくなり購入しました。 なんだか懐かしかったです。 あの頃あったお店ももうなくなっていたりして。 時代の移ろいを感じました。
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新装版 何となく、クリスタル が刊行されました!!
何十年かぶりに再読しました。初めて読んだときは、(脚)注が多く(ページの左半分は、その脚注に充てられています)、読みにくい本だなと思った記憶があります。 本作は、田中康夫さんが一橋大学在学中に「文藝」掲載され、1980年、第17回文藝賞を受賞し、また、翌年には、芥川賞の候補作にもなっています。 小説は、両親が仕事の関係で、シドニーにいて、東京で一人で生活する女子大生由利(両親に内緒でアルバイトでファッションモデルをし、月40万円稼ぎ、リッチな生活を送っています)、 その恋人 淳一、そして、その周囲の友人たちの生活を描いています。 小説自体は、今でいう二股や友人のセックスも描かれていますが、そんなに刺激的でもないし、面白くもないと思います・・・生意気なことを言ってすみません!! 当時は、ミリオン・セラーを記録しましたが、クリスタルという言葉に騙されて、イメージ的な売れ方をしたという側面もあると思います。 問題は、文学作品にしては多すぎる(脚)注です!私は自然科学系の人間ですから、注の多い論文(ほとんどは、参考文献)に慣れていますから、違和感がないはずですが、それにしても少し多すぎる感を受けました。 しかし、この注の部分にこそ田中さんの本音がいたるところで吐露しています。ブランド名は知っている人には全く無用でしょうが、東京に在住している人にしか解から事柄に対しての注は確かに必要です。 そして、それ以外の注に田中さんの意見、意志がかなり色濃く出ています。例えば、67の注、これは田中さんの意見と考えていいでしょう。 同じく、81、90、242、249、309、・・・・・しかし、考えてみれば、選択されているブランド、音楽 等も田中さんの意見、意志の反映とも考えられます。 また、今となっては、その当時の東京の風俗、習慣を調べるためのいい資料にもなっています。 私自身今回は、小説よりもこの注を読んで大いに楽しみました。 そして、この小説、人口問題審議会の出生力動向に関する特別委員会報告、昭和54年度の厚生行政年次報告書の抜粋で唐突に終わっています。 田中さんは、今はなくなった「噂の真相」でぺリグロ日記 を連載されていたりしていましたが(私も愛読していました)、このたび17年ぶりに小説の執筆を再開され、 「文藝」冬季号に33年後のなんとなく、クリスタル の連載を開始されました。33年の年月が田中さんにどのような影響を及ぼしたのか、私も期待しています。 最後に、高橋源一郎さんの解説も興味深く、中々面白いと思います。
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非常にきれいな状態でした
当時の空気感を知りたくて購入しました。 商品の状態は非常に良かったです。
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そうですね。本文ではなく、注釈
そうですね。本文ではなく、注釈には現在では注目するべき点があります。
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あの頃
こんな時代もあったのだな。著者は通っている大学の図書館でこれを書いたそうだが、その割にはその大学がネタになっていない。これはずるい気がするよ。
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名作
有難う
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読む価値なし
へどがでる。
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新鮮だった。
発売当時は読まなかったけど、今回読んで新鮮でした。最後に彼女が相手の事を放したくないと思ったのが、なんとなく、急にピュアな恋愛小説みたいで良かった。
関連する文学賞
- 文藝賞 第17回(1980年) ・受賞