作品情報
犯罪というキーワードから、日本の小説と社会の関係を読み解く文芸評論。
犯罪者を、社会の常識や制度と衝突する存在として捉え、日本の犯罪小説の系譜を描き出す一冊。18人の作家の作品を通じて、怒りや孤独、社会への違和感が小説にどのような形を与えたかを考察する。
書籍情報
- 出版社
- 光文社
- 発売日
- 2024-10-23
- ページ数
- 236ページ
- サイズ
- 18.8 x 12.8 x 1.7 cm
- ISBN-13
- 9784334104559
- ISBN-10
- 433410455X
- 価格
- 2420 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/評論・文学研究/日本文学研究
昭和の頃、小説の中の犯罪者は、固定観念を打ち砕く革命家のようでもあった。激しい怒りと、震えるような苛立ちが彼らを突き動かしていた。作家たちは、彼らに何を仮託していたのか。そして、社会の変化と成熟は、犯罪小説をどう変容させたのか。大藪春彦、江戸川乱歩、松本清張、阿佐田哲也、池波正太郎、小池真理子、宮部みゆき……18人の作家の創作の秘密に、「犯罪」のキーワードから迫る、迫真の文学評論。
レビュー
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ガイドブックとしても使える、犯罪小説論の秀作。
文芸評論家・杉江松恋によるミステリ評論集。日本の作家、それも犯罪や犯罪者を扱った小説とその作家論をまとめたもので、1章ごとの枚数は少ないものの、読み応えのある労作です。 扱われている作家は、大藪春彦、江戸川乱歩、藤原審爾、水上勉、松本清張、結城昌治、佐木隆三、石原慎太郎、阿佐田哲也、池波正太郎、山田風太郎、西村京太郎、小池真理子、船戸与一、宮部みゆき、桐野夏生、馳星周、高村薫の18人。いいセレクトですよね。レンジの広さがさすがの読み巧者ぶりです。 どの作家も大好きです。なかでも大藪、乱歩、清張、結城、阿佐田、池波、山風らは愛読した時期がありました。今でも乱歩や清張は・・・。 こういうひとつの視点をもった文芸評論はもっと読まれていいと思うし、文芸評論自体がもっと創作ジャンルとして見直されていいと思います。ここで挙げられた作家はいずれも面白いし、重要な作品も多いので、未読の作家があれば、これをガイドブックとして読んでみることをおすすめします。
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買ってよかった
各小説家ごとに解説。面白い
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杉江マッコイにハズレなし
良い、とても良い。 松恋さんの文体は、私にしっくりきます。 昔読んだ馳星周、宮部みゆき、桐野夏生を電子で買い直し、恥ずかしながら未読の山田風太郎、池波正太郎の作品を読みはじめてます。 まだまだ読む本はありますね。
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