日本の文学賞

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日本推理作家協会賞 にほんすいりさっかきょうかいしょう

第78回(2025年)

推理小説

受賞者

5名
古泉迦十 長編および連作短編集部門

大唐帝国の帝都・長安で、腹を十文字に切り裂かれ臓腑を抜き取られた屍体が見つかる奇怪な連続殺人が起きる。犯人は被害者の心肝を食べているのか。奴隷でありながら神仙譚の仙者を思わせる異相の童子・崑崙奴をめぐり、捜査は道教思想の深奥へと進む。

唐代長安の連続猟奇殺人を、崑崙奴と道教思想を鍵に追う歴史本格ミステリ。

544ページ
唐代中国長安連続殺人道教歴史ミステリ
久永実木彦 短編部門

悪魔崇拝に傾倒する少女たちを描く、音楽とホラーが交差する短編。ブラック・サバスをモチーフに、若者の閉塞感と危うい熱狂を、怪異とコメディの手触りを交えて描き出す。

禁じられた音に導かれた少女たちの熱狂が、日常を不穏な方向へ変えていく。

576ページ
音楽ホラーオカルト若者の閉塞感悪魔崇拝
杉江松恋 評論・研究部門

犯罪者を通して個人と社会の対立を描く「犯罪小説」という視点から、日本の文学を読み直す文芸評論。大藪春彦、江戸川乱歩、松本清張、宮部みゆきら18人の作家を取り上げ、社会の変化とともに犯罪小説がいかに変容したかをたどる。

犯罪というキーワードから、日本の小説と社会の関係を読み解く文芸評論。

236ページ
日本の犯罪小説個人と社会の対立文芸評論昭和文学ミステリ作家論
ビリー・サマーズ

狙いを決して外さず、悪人だけを標的にする殺し屋ビリー・サマーズは、引退前の最後の仕事を引き受ける。収監中の標的を裁判所への移送時に狙うため、ビリーは街に潜伏し、小説家という偽の身分で暮らし始める。しかし依頼の背後には不穏な企みがあり、複数の身分を使い分ける彼の人生は思わぬ方向へ動き出す。犯罪小説としての緊張感と、物語を書くことへのまなざしを交差させた長編。

最後の仕事のため小説家を装った殺し屋が、物語を本当に書き始める。

殺し屋最後の仕事偽装身分罪と贖罪物語を書くこと
白石朗 翻訳部門
ビリー・サマーズ

狙いを決して外さず、悪人だけを標的にする殺し屋ビリー・サマーズは、引退前の最後の仕事を引き受ける。収監中の標的を裁判所への移送時に狙うため、ビリーは街に潜伏し、小説家という偽の身分で暮らし始める。しかし依頼の背後には不穏な企みがあり、複数の身分を使い分ける彼の人生は思わぬ方向へ動き出す。犯罪小説としての緊張感と、物語を書くことへのまなざしを交差させた長編。

最後の仕事のため小説家を装った殺し屋が、物語を本当に書き始める。

殺し屋最後の仕事偽装身分罪と贖罪物語を書くこと