作品情報
終戦前夜の闇のなかで、真の国賊を問う。
幻冬舎文庫版を確認。昭和二十年の室蘭を舞台にした長編ミステリ。
レビュー要約
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歴史背景の厚みと警察小説としての推進力が評価されている。社会的な視点と娯楽性の両立を好む読者に響いている。
書籍情報
- 出版社
- 幻冬舎
- 発売日
- 2020-08-06
- ページ数
- 680ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784344430099
- ISBN-10
- 4344430093
- 価格
- 1023 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
昭和二十年、終戦間際の北海道・室蘭。逼迫した戦況を一変させるという陸軍の軍事機密をめぐり、軍需工場の関係者が次々と毒殺される。アイヌ出身の特高刑事・日崎八尋は「拷問王」の異名を持つ先輩刑事の三影らとともに捜査に加わるが、事件の背後で暗躍する者たちに翻弄されていく――。真の「国賊」は誰なのか? かつてない「戦中」警察小説!
一九七六年東京都生まれ。「ロスト・ケア」で第16回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞し、二〇一三年に作家デビュー。本作にて第21回大藪春彦賞および第72回日本推理作家協会賞を受賞。近刊に『Blue』『コクーン』『W県警の悲劇』『ブラック・ドッグ』『政治的に正しい警察小説』などがあ る。
レビュー
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著者のファンなのでバイアスがかかってますが
おもしろい。 こんな時代のことまで描くその筆力には脱帽です。 ネタバレになるので詳しくは書けませんが、読後感は保証します(私が)。
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かつてない「特高」警察小説?
「絶叫」で大ファンとなり、「コクーン」でその語り口にまた魅せられた葉真中顕氏最新作。発売日あさイチでダウンロード、速攻読了。オビの『かつてない「特高」警察小説』と言うコピーの通り主人公は特高所属の警察官で特高と言う組織そのものが重要なキーにはなっているのだが、メインプロットは大日本帝国vsアイヌ/朝鮮民族、引いては国家/個人の関係・有り様を問うもので、アイヌの日崎(特高)、朝鮮人の軍需工場労働者・ヨンチュンを中心に壮大なヒューマンドラマが展開される。「案外、服みてえなもんかもしれねえよ、国だの民族だのってのは」。ミステリーな要素も程よく配置されたバランスの良いエンタテインメント小説。
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スゴい&素晴らしい作品
葉真中作品はいくつか読みましたが、その中でも良い作品です。太平洋戦争と深くリンクするストーリーですが、右とか左とか無しに、また、どの登場人物にも共感することもなく、とにかく深く心を揺り動かされました。
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主題がわかからない。
最後まで作者が何を書きたかったのか判りませんでした。場面場面の描写はそれなりにうまいと思いますが主題が絞れていないので全体として印象に残らない。主題を絞っていくつかの小説に分けたらもっと星の数が増えたと思います。
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網走刑務所の実態
意外にページが早く進みました。最後は裁判でなくても良いと思いました。
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面白かった
長いけど飽きさせない
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凄絶極まる問いかけ。
昭和20年、戦争末期の北海道を舞台に特高警察の小説。 緊迫した世の中で、国家とは、人間とは、民族とは、と問いかけている。 読み進めるほど、そこには叩き込むように凄惨な光景が広がっていく。 幾重にも驚愕する出来事が続く。 生き延びるために、決してあきらめず屈強な意志で向かっていく。 骨太のミステリーな展開。 「案外、服みてえなもんかもしれねえよ」のフレーズが印象に残る。 そこには信頼し合う友情が見えてくる。
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アイヌの神
ヒグマは畏れながら糧でもある。和人に虐げられたのか、豊かにしてくれたのか。
関連する文学賞
- 日本推理作家協会賞 第72回(2019年) ・長編および連作短編集部門