作品情報
日常の隙間に潜む違和感が、短編ごとにじわりと形になる一冊。
2019年4月刊の祥伝社文庫。表題作「夫の骨」は、第73回日本推理作家協会賞短編部門を受賞した短編として知られ、収録作全体でも家族の秘密や不穏な空気を描き出す。
書籍情報
- 出版社
- 祥伝社
- 発売日
- 2019-04-12
- ページ数
- 307ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 10.7 x 1.2 x 15.3 cm
- ISBN-13
- 9784396345105
- ISBN-10
- 4396345100
- 価格
- 737 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
結末に明かされる九つの意外な真相が、 現代の“家族"を鋭くえぐり出す。 不器用で、いびつで、時に頼りない、 けれどかけがえのない家族の絆を見出す短編集。 漫画原作者としても活躍するストーリーテラーが仕掛ける、 巧みで鮮烈な九つの「物語」の爆弾!!
一九七六年、青森県生まれ。弘前大学卒業。第十回『このミステリーがすごい! 』大賞の隠し玉として『Sのための覚え書き かごめ荘連続殺人事件』でデビュー。他の著書に『がらくた少女と人喰い煙突』がある。漫画原作に、テレビドラマ化された『あいの結婚相談所』、十五万部超のヒット作『バカレイドッグス』(電子書籍版を含む)などがある。
レビュー
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良き
短編とは言えストーリーがしっかり詰まっている 推理系はネタバレ防止のため色々書けませんが、表題だけでなく全話オススメです
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短い作品の中でひねりの利いた作品群
家族だけが知る家庭内のゆがみ、謎。それを短い推理劇にした短編集だ。それぞれの物語は 30-40ページほどの短いものだが、家族の中の怖さや悲しみがうまく表現されており、展開も読めず、 短編推理小説としても面白いものになっている。全般的に「薄味」になっている物足りなさはあるが、 ひねりの利かせ方などは巧みだと思う。
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読んで疲れる本
どの作品も伏線があって最後にそうかと思わせるが、読んでいて疲れる。多分この作者の本はもう読まないと思う。新聞などの書評に惹かれたのと題に興味を覚えて読んでみたが自分には合わないと感じた。
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爽快な読後感のイヤミス
家族がテーマになっているだけでイヤミスの要素あり、と思う私の心が荒んでいるのだろうか。丁寧に紡がれた描写によって不穏な空気に包まれたまま読み進めていくと、突然オチで意外な結末が提示されて動転し、つい、読み返す。そんなことを繰り返しながら九篇一気に読んでしまった。 イヤミスと称されるだけあって当然ハッピーエンドとはいかないが(救いのあるラストもある)、どんな結末であっても不思議と読後感が悪くないのは、各話の主人公がそれぞれの与えられた境遇を一生懸命生きていて、そこに感情移入してしまうからだろう。共感を呼ぶ主人公、漫画原作者らしいキャラ描写といえるかも知れない。そして「意外な結末」と言われて身構えて読んでいるつもりが作者の見事な手腕にあっさり騙される、それ自体の爽快感も手伝ったかもしれない。 本作のレビューとして正しいかはわからないが、私にとっては「家族を大切にしよう」と思えた一冊だった。色んな意味で。
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面白い
こうなるのかなと思っていた事が外れて違う結末だったのがおもしろかったです。
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騙される喜び
表題作の「夫の骨」が最初に収録されていますが、この並びは大正解だと思いました。しょっぱなから「あっ…!」と…最後の一行が未だに頭から離れません。 しかなくなります。 全てのお話で、一言で、一行で、それまでの「自然な流れ」が「全く違う流れ」に豹変するのは騙される快感とでも言いましょうか。 一気読みしましたが、短編集ですので、少しずつ読んでじっくり味わうのも良いと思います。 久しぶりにドキドキしながら本を読みました。
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あと一歩物足りない
全ての作品においての通した感想は「惜しい。あと一歩物足りない」です。数々のこの手の作品読んで来ましたが、着眼点は興味惹きつけるのに、オチが滑ってる。全体的に素人くさいと思いました。
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テンポよく読めます
1話完結の短編なので、ひとつひとつがあっという間に読めますが、どれも終盤にどんでん返しがあり、読者の安直な予想を裏切ってきます。中でも『柔らかな背』にやられました。いずれも単純な勧善懲悪ではないなかなかのイヤミスですが、読後感はそれほど悪くありません。それは各話の主人公の心情や機微が非常に丁寧に描かれてあり、感情移入しやすいからかもしれません。
関連する文学賞
- 日本推理作家協会賞 第73回(2020年) ・短編部門