日本の文学賞

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日本推理作家協会賞 にほんすいりさっかきょうかいしょう

第73回(2020年)

推理小説

受賞者

3名
呉勝浩 長編および連作短編集部門

巨大ショッピングモール「スワン」で起きた無差別銃撃事件を生き延びた高校生いずみが、告発と招待状をきっかけに、事件の真相と向き合っていく物語。生存者たちの沈黙や疑念が少しずつほどけ、事件の後に残る痛みと真実が立ち上がっていく重厚なミステリー。

事件のその先に残る真実を、最後まで見届けたくなる一冊。

384ページ
事件後ミステリー生存者の告白罪悪感真相解明群像劇
矢樹純 短編部門

祥伝社文庫として刊行された短編集。表題作「夫の骨」を含む九篇を収録し、家族の不穏さや真相のずれを静かに積み上げるミステリー集。

日常の隙間に潜む違和感が、短編ごとにじわりと形になる一冊。

307ページ
家族ミステリー短編集違和感どんでん返し心理描写
金承哲 評論・研究部門

遠藤文学における探偵小説的な視点を手がかりに、神を追う人間と神に追われる人間という主題を読み直す評論。作品群の背後にある思考の連なりをたどり、遠藤周作の文学世界を新しい角度から見通す。

遠藤文学の根源に探偵小説あり。痕跡をたどるスリルから、作品世界の核心を見つめ直す一冊。

363ページ
遠藤周作探偵小説文学研究キリスト教宗教性