浦上四番崩れ: 明治政府のキリシタン弾圧 (ちくま文庫 か 15-1)
『浦上四番崩れ』は、片岡弥吉が明治初年のキリシタン弾圧を追った歴史ノンフィクションです。浦上の信徒たちが受けた迫害を、史料と現地へのまなざしを通じて描きます。
作品情報
近代国家の始まりに置き去りにされた信仰と迫害の記憶をたどる記録文学。
筑摩書房から単行本として刊行され、後に『浦上四番崩れ : 明治政府のキリシタン弾圧』としてちくま文庫化された受賞作。国立国会図書館サーチと古書情報で、ちくま文庫版 ISBN 4-480-02535-9、二四五ページを確認しました。紙書籍の ISBN から ASIN と ISBN-13 を補完しています。
レビュー要約
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歴史資料と宗教史の問題を読み物として結び、浦上の出来事を近代日本の人権と信仰の問題として考えさせる。重い題材ながら、記録としての強さが残る作品です。
書籍情報
- 出版社
- 筑摩書房
- 発売日
- 1991-06-01
- ページ数
- 245ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784480025357
- ISBN-10
- 4480025359
- 価格
- 2200 JPY
- カテゴリ
- 本/ノンフィクション/歴史・地理・旅行記/歴史/日本史/近代
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レビュー
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貴重な本が入手でき感動しました。
片岡弥吉氏の『長崎のキリシタン』は以前に長崎を旅行したとき購入して読んでいましたが、今回、「浦上四番崩れ」のレポートを書く課題が出て、そのために購入しました。貴重な資料を、注文して翌日に手元に届けていただいて、いつもながらamazonさんにはお世話になっています。
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片岡弥吉氏の力作
1991年版ですから、それなりの使用感があるのはやむを得ません。 「浦上四番崩れ」片岡弥吉氏の力作が絶版になつてゐるのは残念でしたが、それが手に入つたのは幸運でした。
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明治時代まで切支丹禁令は続いていた
切支丹禁令の高札は船橋の旧家にもある。明治大学の博物館でも同じものを見た。この弾圧が明治の世に続いていた。幕末、大浦天主堂に浦上村の住民数名が訪れ、神父に近づき、隠れキリシタンであることをささやいた。「七代耐え忍べば、再びローマから司祭がやってくる」という村の伝承は真理となり、寺の葬儀を拒否、庄屋が長崎奉行所に訴え出た。浦上四番崩れの始まりである。長崎奉行は信徒を捕縛し、厳しい拷問により棄教を迫った。乳児を背負い幼児の手を引く母、杖にすがりながら歩く老婆、流罪の列はいつ果てるともなく続いた。長崎の港で団平船に詰め込まれた信徒は、洗礼に使った白いヴェールを頭にいただき、天主堂を仰ぎ見て最後のお祈りをした。流刑地ではさらに厳しい拷問、死が待っていた。欧米にとって日本はカトリックであることだけの理由で虐殺される野蛮な国。高札が撤去される明治6年まで、江戸から続く慣習を守り、悲しいくらい懸命に同じ国の人間を殺した。