〈セロ弾きのゴーシュ〉の音楽論―音楽近代主義を超えて
宮沢賢治「セロ弾きのゴーシュ」を手がかりに、音楽における近代主義を問い直す評論。楽器、技術、音程の思想をめぐり、演奏論と賢治論が重なる。
作品情報
ゴーシュのセロから、近代の音楽観を問い直す。
梅津時比古による音楽評論。童話の読解を通して、楽器と演奏者、音程、技術の関係を批判的に考察する。
書籍情報
- 出版社
- 東京書籍
- 発売日
- 2003-05-21
- ページ数
- 208ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784487798629
- ISBN-10
- 4487798620
- 価格
- 1332 JPY
- カテゴリ
- 本/エンターテイメント/音楽/音楽理論・音楽論/音楽学・音楽教育学
1:・プロローグ 2:■《第一章:楽器の思想》 3:●『第六交響曲』 4:●セロもずいぶん悪いのでした 5:●ゴーシュの楽器 6:●上達しなかった賢治 7:●楽器を考察する視座 :●穴あきのセロ 9:●子狸の指摘 10:●弘法、筆を選ぶ :●楽器を手段と見る二元性 12:●表現の核としての楽器 13:●ビルスマの二つのバッハ 14:●名器の思想 15:●間身体性 16:●演奏者と一体となる楽器 17:●ゴーシュが選んだセロ 1:■《第二章:テクニックの思想》 19:●三毛猫の訪問 20:●『印度の虎狩』 21:●三毛猫と『トロ(イ)メライ』 22:●三毛猫と『春の祭典』 23:●音楽と近代主義 24:●フルトヴェングラーにおける近代主義批判 25:●フルトヴェングラーとカラヤン 26:●合理主義と商業主義の結び付き 27:●金星音楽団の楽長はカラヤン型 :●音楽とテクニックの切り離し 29:●レオニード・クロイツァーの教育 30:●三人のピアニスト 31:●テクニックとメカニズム 32:●指の練習 33:●指が届かない由はない 34:●リストの演奏は難しくない? 35:●身体が演奏し、身体が聴く 36:●批判における身体性の欠如 37:●ゴーシュの練習法 3:●音楽のダイナミズム 39:●音楽記号学の視点 40:●『春の祭典』の衝撃 41:●ベジャールの『春の祭典』 42:●形而上学的転倒・倒置の過程 43:●バタイユのエロティシズムの弁証法 44:●ゴーシュが感動を与えた演奏 45:●水を呑むゴーシュ 46:●『春と修羅』 47:●ほとばしる修羅 4:●崩壊する主体としての修羅 49:●「修羅」としてのセロの演奏 50:■《第三章:音程の思想》 51:●「糸が合はない」 52:●左手の価値観 53:●チューニング 54:●演奏家の音程 55:●調律法 56:●バッハの「福音律」 57:●近代主義と商業主義による平均律 5:●調律の芸術 59:●狂ったヴァイオリン・ソナタ 60:●かっこうの声 61:●完全なる調和 62:●鳥が飛ぶ 63:・エピローグ 64:・あとがきにかえて