日本の文学賞

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八月の熱い雨 <便利屋<ダブルフォロー>奮闘記>

本格ミステリ大賞

八月の熱い雨 <便利屋<ダブルフォロー>奮闘記>

道尾秀介

母を失った少年の周囲で、家族の記憶と事件の真相が少しずつずれていく長編ミステリ。心理的な不安と伏線の回収を軸に、日常の陰に潜む謎を描く。

ミステリ心理家族

作品情報

『シャドウ』は、道尾秀介の作風と受賞年の評価を伝える一作である。

母を失った少年の周囲で、家族の記憶と事件の真相が少しずつずれていく長編ミステリ。心理的な不安と伏線の回収を軸に、日常の陰に潜む謎を描く。

レビュー要約

  • 読者の反応は、題材の魅力や文章の雰囲気を評価する声が中心で、分野になじみのある読者ほど細部の表現を味わいやすい。一方で、専門性や文体の癖に読み手を選ぶ面もある。

書籍情報

出版社
東京創元社
発売日
2006-08-30
ページ数
320ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784488017217
ISBN-10
4488017215
価格
448 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品

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レビュー

  • 淡々とした温かさ

    ◆吉次のR69 依頼者は20歳の大学生、麻倉亜季。 オートバイを愛していた祖父が突然愛車を手放し元気もなくなったので、理由を調べてほしいとの依頼。 ◆ハロー@グッバイ メールで、遊園地で遊ぶ姿を撮影してほしいとの依頼。 一度も会おうとしない依頼者に、不信感を募らせる泉水は、張り込みをすることに。 ◆八月の熱い雨 お金持ちの老夫人の依頼で、朗読をすることになった泉水。 特に上手いわけでもないのに、二時間で三万円もの破格の金額を提示された。 しかし本当の依頼は別にあり、わけのわからぬまま巻き込まれてしまう。 ◆片づけられない女 「スーパーで買い物してきてくれる?」代理での買い出しはよくある依頼だが、配達先はゴミ屋敷で、そこには母親と、携帯をずっと握りしめている少女が住んでいた。 ◆約束されたハガキの秘密 いつも将棋の相手を依頼してくる明神先生の元に、20年も前から郵便将棋をしている相手から、500万もする将棋盤と共に別れを告げる手紙が届いた。 高価すぎる贈り物を返すため、泉水と明神先生は郵便将棋の相手探しの旅に出ることに。 ハートウォーミングな、って帯に書いてありますが、主人公が25歳と若いせいかけっこう淡々としていて、過剰な煽りはないです。 淡々としてるけれど、ちょっとだけおせっかいな便利屋さん、泉水の話。 三話目は、なんでこのタイトルなんだろうか… じんわりあったかい中にも、人生の渋味みたいなものが入っていて、良い話ばかりじゃないのもいいかも。 おせっかいだけど、あまり立ち入らず、ちゃんと他人との距離があるのが良かったですv

  • ざらつきながら傷つけられながら、より深く人とつき合うことの大切さ

    ひとりで<便利屋 ダブルフォロー>を営む皆瀬泉水。誠実にマメに仕事をこなし 穏やかな性格でけっこうおせっかいなのに、彼女いない歴25年。 彼が仕事で出会う人々との関わりや、そこから見えてくる人間模様を綴った連作短編集。 ハートウォーミングでありながら、そこに留まらないストーリー展開です。 少々冗長かな、という気もしますが。 人間と深くつき合えば見えてくる裏の事情は、ザラッとしていたり、苦味があったりします。 例えば小説ではうまくいく関係として少年と老人が描かれますが、そうとも限りません。 老人だって毅然とばかりしているわけじゃない。 片づけられない症候群の主婦にだって、事情があるんです。 秀逸は最終話「約束されたハガキの秘密」。読後感が悪くなりそうな展開なのに それでも登場人物たちを許してしまう包容力のある物語です。

  • 本当の便利屋の仕事

    便利屋を営む皆瀬のもとに依頼される仕事は、一見なんということもない代行や手伝いなどの日常の仕事だが、その依頼の裏には奇妙な謎が潜んでおり、さらにその謎の裏には、仕事を超えた意外な結末が待っている。 今までにない、みんなに認められている、アットホームな便利屋さんの話でした。

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