日本の文学賞

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バルパライソの長い坂をくだる話

岸田國士戯曲賞

バルパライソの長い坂をくだる話

神里雄大

移民の記憶と越境する視点で、パラグアイ、アルゼンチン、チリ、ペルー、沖縄、父島を結びながら語られる戯曲。父の死や旅、歴史の痕跡をめぐる複数の声が、国境を越えて思考する劇作家の世界を形づくる。

戯曲移民南米沖縄越境

作品情報

移民の目と声が、長い坂をくだるように国境と記憶を横断する。

白水社から2018年に単行本として刊行。岸田國士戯曲賞受賞作を含む戯曲集で、NDL、CiNii、版元ドットコムで書誌を確認した。

レビュー要約

  • 上演情報では、死後も越境する人間の話や太平洋を越えた人類の記憶など、複数の時間と場所を同時に扱う構成が印象づけられる。劇評・紹介では、作者の身体的背景から生まれた独自の世界が注目されている。

書籍情報

出版社
白水社
発売日
2018-04-20
ページ数
196ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784560096369
ISBN-10
4560096368
価格
2200 JPY
カテゴリ
本/エンターテイメント/演劇・舞台/演劇

「ポスト移民演劇」三部作、一挙収録! 「対象の関心領域が国境に限定されないこと。物理的に難しいことでは必ずしもないはずなのに、その実践は少ない。神里氏は実践者のひとりだ。日本語を、日本語で行なわれる演劇を、拓いたものにできる人の一人である。日本語を、日本を換気できる言葉を書く人だ。」――岡田利規 「南米に生まれた彼にしか書けない、その特殊な身の丈が作り出した、他にはない世界である。」――野田秀樹 「語りによって描かれる地理的な位置がきわめて興味深い。けっして世界史で語られるような『中心』ではない。『中心』から逃れる土地の把握の方法にまた異なる演劇の可能性がある。」――宮沢章夫 (選評より) * パラグアイ、アルゼンチン、チリ、ペルー、沖縄、父島……国境を越えて思考し続ける注目の劇作家が、移民の目と声で紡いだ壮大な三部作「+51 アビアシオン,サンボルハ」「イスラ! イスラ! イスラ! 」「バルパライソの長い坂をくだる話」を一挙収録! さらに、創作の背景と思考の軌跡をたどるエッセイ7篇も併録した決定版作品集。

1982年、ペルー共和国リマ生まれ。演出家、劇作家。岡崎藝術座主宰。日系ペルー人の父親と北海道札幌市出身の母親の間に生まれ、生後半年ほどで日本に移住し、神奈川県川崎市で育つ。早稲田大学第一文学部卒。早稲田大学の学生劇団「劇団森」を経て、2003年に「岡崎藝術座」を結成。2006年、「しっぽをつかまれた欲望」で利賀演出家コンクール最優秀演出家賞を最年少で受賞。2016年、文化庁新進芸術家海外研修制度によりブエノスアイレスに留学。2018年、「バルパライソの長い坂をくだる話」で第62回岸田國士戯曲賞受賞。

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