作品情報
スパイ小説の背後にある時代の緊張と物語の仕掛けを、ミステリの視点から読みほどく評論集。
中薗英助がスパイ・ミステリィを論じた評論集。双葉文庫「日本推理作家協会賞受賞作全集」第41巻として刊行され、推理小説の一分野としてのスパイ小説を、国際情勢、情報戦、物語技法の交点から扱う。物語紹介にとどまらず、時代の政治的空気が作品の鮮度や読まれ方にどう影響するかまで視野に入れている。
レビュー要約
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ジャンルへの造詣の深さを評価する声がある一方、時代状況に密着した論考のため、背景知識がないと読み進めにくいという反応もある。スパイ小説を歴史的文脈から考える読者に向く。
書籍情報
- 出版社
- 双葉社
- 発売日
- 1997-11-15
- ページ数
- 318ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784575658385
- ISBN-10
- 4575658383
- 価格
- 942 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
闇のカーニバル-スパイ・ミステリィへの招待-
レビュー
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ピンとこないのが辛い
スパイをテーマとした評論集。 著者は、日本のスパイミステリの第一人者だそうだ。幾つか著者の作品を読み終えていれば、著者の主張に首肯したり、反発を覚えたり、感慨を深めることができるのだろうが、残念ながら目が滑って時間ばかりかかってしまった。 1960年代から1970年代の論考なので、当時の国際政治にまで理解が及ばず、そのさらに裏側が論じられても、ピンとこないのが辛いところ。スパイ・ミステリィというジャンルは、その時々の社会情勢に即していればいるほど、著しく鮮度が落ちてしまうのだろう。
関連する文学賞
- 日本推理作家協会賞 第34回(1981年) ・評論その他の部門賞