てのひら怪談: ビーケーワン怪談大賞傑作選
短い怪談を集めた『てのひら怪談』収録作。軍馬の帰還という題名が、戦争の記憶と帰ってくるものへの怖れを凝縮している。
作品情報
戻ってくる軍馬は、過去そのものの足音を響かせる。
ビーケーワン怪談大賞の傑作選に収められた掌編怪談。短い形式のなかで、帰還という言葉に含まれる懐かしさと怖さを響かせる。
書籍情報
- 出版社
- ポプラ社
- 発売日
- 2007-02-01
- ページ数
- 240ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784591096994
- ISBN-10
- 4591096998
- 価格
- 580 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
歌舞伎,矢,軍馬の帰還,夏の夜,ムグッチョの唄,吉田爺,光の穴 他
加門七海(かもん・ななみ) 作家。伝奇小説、フィールドワーク作品を中心に活躍。著書に『怪談徒然草』 『うわさの神仏』『晴明。』『オワスレモノ』『203号室』など多数。 福澤徹三(ふくざわ・てつぞう) 1962年生まれ。作家。怪談・ホラー小説を中心に、多彩な作品を精力的に発表し 続けている。著書に『再生ボタン』『怪を訊く日々』『廃屋の幽霊』『ピースサ イン』『すじぼり』など多数。 東雅夫(ひがし・まさお) 1958年生まれ。アンソロジスト、怪談専門誌『幽』編集長。著書に『百物語の百 怪』『クトゥルー神話事典』『妖怪伝説奇聞』、編著に『文豪怪談傑作選』 『日本怪奇小説傑作集』など多数。幻妖ブックブログ
レビュー
-
とてもよかったです
小学生くらいの時に借りて意味がわからず売ってしまって今になって後悔してました。Amazonで見つけた時は本当に嬉しかったです。昔と違う見え方がします。
-
サクサク読めて時々ドキッ!!
よくある、『 実際にあった怪談 』本は、リアリティが重要なので、どの話もどこかで聞いた怪談のバリエーションでしかないが、リアリティ不要(?)の『小説』では、妙な縛りが無いため、『こんな発想、こんなアプローチもあるのか!』と、感心させられる色んな構成、色んな語り口の話が載ってます。 怪談というより、不思議な話、の方が多い感じでしたが、中には強烈なイメージでゾクッとくる怖い話もありました。 気楽に読むにはお勧めのシリーズです。
-
1%の寒さを求めて
そこそこ面白かった。2も読みます。タイトルいいですよね〜。てのひら怪談なんて粋じゃないですか。 それほど熱心に読むというジャンルではないけれど、怪談が嫌いじゃないためか、てのひらにつられた。 多分、題名が「〜百物語」だったら読んでいなかった。 ありがちな展開もチラホラ、中にはうーむというのもあり、なぁるほどと思いながら、スパッと読了。 何となく続き(別の話)が読みたくなる作品もあり、100作品のどこから読んでもいいし、一作品が短いので、電車中で読むにはもってこい。 巻末の(これもまた短い)プロフィールをサッと見る限り記載されている人は年代様々性別不明。 個人的に、それほどゾォとするような怪談話はない。けれど中には、一言プロフィールの方が怪しい人がいたりして。 何故、ホシが三つかというと……。
-
アナログケイタイ小説
冬のこの時期にあまり読みたくない背筋にありがたくない話満載 こわいこわい ハツがバクバク 滴る汗は冷たいほうだ 一般公募の作品集で殆んどが匿名ってのが余計に怖い 知りたくない事実(笑) 2? 1があるんですか? 探しても無いとかじゃないですよね? 機会があれば1も読みましょう 少なくともこの2は面白かったです エロカッコイイならぬ コワオモシロイイ(そのまま) 今買わず夏に買いましょう 2008夏の時期遅れのヒットに期待
-
両てのひらいっぱいの超短編集
本書は超短編集だ。しかも、物語世界を800字以内でまとめ上げられている。 「てのひら怪談」は2003年の夏に、インターネット上で誕生した。母体となったのは、オンライン書店ビーケーワンが、この年から公募を開始した「ビーケーワン怪談大賞」の創設が始まりである。応募作品はネット上に順次掲載されていくというユニークなスタイルをとっている。 同賞は回を追うごとに参加者の数も水準も飛躍的な向上をみせ、特に昨年(2006年)の第4回では、投稿作が格段に秀逸だったと話題を呼んだそうだ。本書には過去の応募作の中から、選りすぐりの名作佳品、全100編を厳選収録。選考委員は日本の伝統文芸の短歌や俳句に続く新たな文芸指向の始まりと期待している。 表題は「てのひら怪談」となっているが、怖い話、不思議な話、淡い恋の話、幼い日の思い出話、怪奇を秘めた話や不思議な夢の話などで、両てのひらに有り余るほどに濃密な内容が詰まっていて、舌を巻くような傑作も数々ある。しかも、筆者たちは年齢もさまざまで、趣味も多岐にわたっていて、まことに多彩な顔ぶれである。それらの個性が作品に濃厚に反映している。 800字以内で創作するのは至難の業であろう。しかし、それぞれの作品は起承転結も見事に整っている。その才知に驚く。小生も字数制限の仕事を生業にしているが、彼らの才能と筆力に感服する。全作品が、単行本の見開き2ページに収まっているので実に読みやすい。 文章の達人が、700文字〜800文字以内で、まとまりのある文を書く訓練を積むと文章が上達すると指摘している。その意味でも本書は文章読本ともなりえる。この指摘を参考に、ご自分でも同賞に果敢に応募してみてはいかがだろうか。とにかく一読あれ。
-
1200円をもったいないと思ったのは久しぶり
読んでる途中で地面に叩きつけた。 ビリビリに破って燃やしてしまいたい気分になった。 しかし流石にそこまでするのは面倒だ。 800字という制限が足枷となっているだろうと思うような作品が、 なぜこんなに載っているのだろうか。 面白いと思う作品も少なくないし、よく800字でまとめたなぁというものもある。 しかし無理やり800字で終わらせましたというものも目に付きイライラする。 そしてオチがないのがオチ的なものが多いのだが、 怪談らしい不可思議なものではなく、 インターネットでよく見る創作小説の定番パターンであったりする。 それがちょっとネタが閃いたから書いてみたら、 どう収拾をつければいいかわからなくなってとってつけた感じにしか見えない。 そういうのが、面白い作品にいくつも混じっている。 たかだか600いくらかの作品の中から100個も選んでるわけだからこうなるのも仕方ないが、 1200円はふざけてるとしか言いようがない。
-
噛みしめて分かるスルメのようなもの?
うーん。率直に言えば、メンドクサイ。 考えてからようやく「怖さ」が分かるのって・・・、エンタメじゃないよなぁ。 怪談ってエンタメじゃなかろうか。違うの? それともパズルと同じで「解く」面白さなん? それって怪談か??? どうも一部の人間の「マニア」調の怖さしか感じられない。 本格ミステリ派がトリックを舐め回すのと同じか。 ニッチだなぁ。こういうディープなマニアの存在の方がよっぽど怖いわ。 --- 色々、考えを改めた。「てのひら怪談 庚寅」は別の評価をした。 ただこちらは読み返すまでそのままにする。
-
想像力や記憶に響く怖さ
百人分の物語を読むと・・・さすがに、キマス。 幽霊などあの世のものを直接、、とか、「気持ちわるー」 というのを、直接描く作品は少なく、 不思議な話、少し考えた後ゾッとするような話、 アイディア勝負の話が集まっています。 百人分あると、アイディアの豊富さ、趣向の多さ、 百通りの雰囲気やパワーに圧倒されました。 「こりゃすごい。上手いなぁぁ」 と思わせる話も多々ありました。
関連する文学賞
- ビーケーワン怪談大賞 第4回(2006年) ・大賞・優秀賞・優秀賞・愉しませてもらいました賞(東雅夫選)