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ぼくとあいつのラストラン (新・童話の海)

椋鳩十児童文学賞

ぼくとあいつのラストラン (新・童話の海)

佐々木ひとみ

大好きだった隣家の老人を亡くした少年・武が、後悔と喪失感を抱えながら不思議な少年との出会いを通じて成長していく児童文学。身近な死を受け止める難しさと、残された者がもう一度人を思う力を取り戻す過程をあたたかく描く。

児童文学喪失祖父のような存在少年の成長家族のような絆

作品情報

亡くした人への後悔から、少年がやさしさを学び直す物語。

ジイちゃんのように慕っていた隣人の死を前に、武は「もっと会いに行けばよかった」という思いを抱く。そこへ現れる不思議な少年との関わりが、武に失った人との向き合い方を考えさせる。死を怖いものとして遠ざけず、子どもの目線から悲しみと再生を描いた作品。

レビュー要約

  • 大切な人を亡くした子どもの心の揺れを素直に描いた点が評価されている。悲しみを扱いながらも、物語全体には読後に残るあたたかさがある。

書籍情報

出版社
ポプラ社
発売日
2009-12-01
ページ数
128ページ
言語
日本語
サイズ
15.6 x 1.7 x 20.5 cm
ISBN-13
9784591112755
ISBN-10
4591112756
価格
240 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

『ぼくとあいつのラストラン』が 第20回椋鳩十児童文学賞を受賞しました! あいつがくれた、さいごのプレゼント―― 受けとった気もちを胸に、ぼくはもういちど、走りだす!! 大すきなひとを亡くした少年の、心やさしく感動的な成長物語。 【新・童話の海 第一回公募入選作】 大すきなジイちゃんが死んでしまった・・・。 そのお葬式の日、あいつがぼくのまえにあらわれた。 ボサボサ頭に、白いシャツ、カーキ色のズボン。 ニヤニヤわらって、こういうんだ。 「おい、走ろうぜ」――

レビュー

  • 大事な人を亡くしたとき、読んでほしい本

    ポプラ社の公募「童話の海」の第一回入選作。 四年生のぼくは、大好きなジイちゃんが亡くなった日、 涙を流すことができなかった。 ジイちゃんは、いつだって、ぼくの味方だったのに。 友達と遊ぶのにいそがしくて、 いつのまにか、会いに行かなくなっていた。 でも、本当はもっと別な理由があった。 寝ついてしまったジイちゃんは、 半分あっちの世界の人になってしまったみたいで、 こわかったから…。 大切な人を亡くした「ぼく」が 不思議な少年と出会うことで、 たくされたものに気づき、 優しい心に触れて、初めて涙を流す。 人の死を描いているのに、 重苦しさはなく、 読み終わると、優しい温かい気持ちになれる本。 満点の星空の下、駆け出したくなる。 不思議な色合いのイラストが、とてもいい。

  • 知り合いから紹介されました

    児童向けの本ですが大人でもイケます。読後に風が吹くような爽快感があります。

  • 人生の駆け出しにいる子どもたちに

    自分の子ども頃のことは、 断片的ながら昨日のことのように想い出す。 でも、自分の子どもは、 親が子どもだった頃の話を聞いても それは、ただの昔話だ。 自分よりも年老いた人が かつて自分と同じ年代を生き、 同じように毎日駆け回っていたことを まざまざと思い描けるようになったのはいつからだろう。 そういう意味で、 想像力は、年とともに養われる力かもしれない。 『ぼくとあいつのラストラン』 人生のちょうど真ん中あたりにいると つい、“ぼく”よりも “ジイちゃん”“バァちゃん”の想いに うなずいてしまう。 年をとって変わることもたくさんがあるが、 案外変わらないことも、笑ってしまうぐらいある。 人生の駆け出しにいる子どもたちに この本は、想像力を広げるきっかけを与えるだろう。 「人の想い」を思慕う想像力があれば、 “ジイちゃん”は、心の中で永遠に死なない。 『ぼくとあいつのラストラン』 子どもが学校から帰ってくる前に、 大人なら1時間で読める。 (そのとき、鼻をかむティッシュはそばにおきたい) 読み終えたら、なにげなくソファの上にでも 置いておこう。 現役真っ只中の“ぼく”のために。

  • 涙が止まりません

    最高の作品でした。小学生の純粋な目線と家族の絆、心が洗われた気分です。多くの方に読まれることを期待します。

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