日本の文学賞

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鈴の神さま

ポプラ社小説大賞

鈴の神さま

知野みさき

春休みに祖父の家を訪れた少年が、幼い子どもの姿をした神さまと出会うファンタジックなSF。やがてその体験は、遠い未来の記憶と地球への帰還願望へ結びついていく。

神さま未来記憶帰還やさしさ

作品情報

田舎町で過ごした二週間の記憶が、遠い未来から地球へ帰る道になる。

十四歳の冬弥は、春休みに滞在した祖父の家で沙耶という小さな神さまと幸福な時間を過ごす。だが現実の彼は、戦争で人の住めなくなった地球から離れた未来のスペースコロニーにいた。忘れられない体験は、彼をもう一度その場所へ帰ろうとする決意へ導く。刊行時には『鈴の神さま』として読める物語。

レビュー要約

  • 前半の穏やかな時間と沙耶という存在の魅力が評価されている。未来世界の描写や時間移動の説明には弱さも見られたが、心に残る人物を生み出す力が印象づけられた。

書籍情報

出版社
ポプラ社
発売日
2012-07-13
ページ数
256ページ
言語
日本語
サイズ
13 x 2.2 x 18.8 cm
ISBN-13
9784591130056
ISBN-10
4591130053
価格
1501 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

やさしい想いに満たされる、ほっこりファンタジー! 疲れた心にじんわり効きます。 四国の山間にある小さな町・高野町を舞台に、さまざまな時代に生きる人々と、 愛くるしい男の子の姿をした鈴の神さまのふれあいを温かく描いた短編連作。 中学生の冬弥は春休みに訪れた四国の祖父の家で、不思議な男の子・沙耶に出会う。 甘いものが大好きな可愛い子どもにしか見えない沙耶は、実は「鈴の神さま=鈴守」だった。 ずっと続けてきたピアノとの向き合い方に悩んでいた冬弥は、沙耶と過ごす時間を通して やわらかな気持ちを取り戻していく――表題作「鈴の神さま」のほか4編を収録。 2012年、第4回角川春樹小説賞を受賞した期待の新鋭のデビュー作です! 【著者プロフィール】 知野みさき(ちの・みさき) 1972年生まれ。ミネソタ大学卒業。東京でウェブ編集の仕事に携わったのち カナダに渡る。現在、バンクーバー在住。五大銀行のひとつで内部監査部員を 務めている。 2010年、『連翹荘綺譚』が第5回ポプラ社小説大賞最終候補作となる。 2012年、鈴木みく名義で応募した『加羅の風』で第4回角川春樹小説賞を 受賞。受賞作は10月刊行予定。

レビュー

  • 暖かな気持ちに、なる。

    なにしろ鈴の神様が可愛いくて、いっ気に読めちゃいました。そしてほんわかと暖かな気持ちに、させられます。本当に読んで、よかったと思っております。ありがとうございました。

  • とっても可愛らしく心暖まるお話し

    久し振りに心暖まるお話しを読みました。出てくる人達がみんな良い人ばかり、意地悪な人もいないし、心傷付ける人もいないし、弱い人に優しく、何の代償も無く手を指しのべてくれる。今も日本中の何処かにお話しの高野町のようにそこの住人の皆に愛され心の中に生き続ける神さんがいらっしゃるのだと思います。時々旅先で可愛らしいお社を見かけると何か心の元風景に呼び戻される思いがします。多分このお社さんにも素敵な神さんがいらっしゃるのかなって、そして愛されているのだって。 ☆4つなのは、人物紹介がごちゃごちゃしているようで、もう少し整理出来ればと思います。この作家さんは時代小説で上絵師のシリーズ等がありますが、私的には時代物は少しイラッとしています。まあ人各々の好みですが。 雛屋の和菓子 いつまでも沙耶のお気に入りでありますように。私も食べたいな❗

  • 温かい物語

    妖国の剣士シリーズで大ファンになりました。この作品も小さな子ども(神様)が主役で、昔から今に続く人々の繋がりや親子の繋がりが温かくて最後はポロポロと涙がこぼれました。読んで良かった。大好きな1冊、おすすめします。

  • じわ~っと温かい物語

    とにかく神さまがかわいい。ノックアウトされてしまいました。齢1100年というけれど、言葉はそれらしく時代がかっているけれど、本当に子供らしい神さま。 お菓子が大好きでいつもお目付け役にこれ以上食べてはいけませんってお小言を食らっている。アイスを食べすぎてお腹をこわしてしまう。現代の添加物いっぱいのポテチを食べたら蕁麻疹が出てしまう。 まあるい小石を集めているのだけれど、たくさん拾いすぎて、これまたお目付け役に「これ以上持って帰ってはだめです!」と叱られている。 小さな鈴を守っているだけで何にもできない。多分、神様というのは自分のことわりに従って行動するだけの存在で、人が何か頼みごとをしてかなえてもらうような存在ではないのだろう。そんな神様は時に残酷にもなりうるから、人々は恐れ敬ってきたのだろう、とそんなことを感じました。 けど、そんなしち面倒くさいことを考えなくても、アクドイところの全くない、本当にゆったりと楽しむことのできる本です。

  • 神様がかわいいです。

    神様の言葉使いがなんといってもかわいいです。行動は子供っぽくて、アイスをねだるところとか、笑ってしまいました。まっすぐに頑張っていくことができるように励ましてくれる本ですね。

  • 神様と人との関わり 心がほっこりするお話

    本当に神様がいたら…お菓子が大好きな子供みたいな神さまと人間との関わりが各時代に描かれる 癒しのものがたり

  • じんわりと心が解けていきます

    始めは、ちょっとティーン向けのライトノベルっぽいかなぁ… と思ったのですが(表紙を含め)そんな事もなく、じんわりとした 良いお話でした。出て来る「神さま」に 何のスーパーパワーも無いところが また良かった。日本の八百万の神さまって 本当はこういう事なんじゃないか…今も何処かで 同じようにひっそりと暮らしている神さまが居るんじゃないか… と思ったり。過去から未来へ静かに時が ただ流れて行くような、そんな小説でした。

  • まとまった本です。

    教員の方から勧められました。 道徳的にまとまったストーリー、世の中に絶望はない(と思われる)展開、忘れていたものを思い出させるストーリー。 最近、『鬼滅の刃』に興行は抜かれましたが、、『千と千尋の神隠し』をお好きな方は多いですよね。 そういう方には読んでいただいてご納得される小説だと思います。

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