日本の文学賞

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妖国の剣士

角川春樹小説賞

妖国の剣士

知野みさき

人と妖魔が争う国を舞台にした時代ファンタジーで、刊行時は『加羅の風』だった。

作品情報

角川春樹事務所より刊行。

書籍情報

出版社
角川春樹事務所
発売日
2012-10-11
ページ数
395ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784758412049
ISBN-10
4758412049
価格
1650 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/SF・ホラー・ファンタジー

幼い頃に弟を拐われた黒川夏野は、女だてらに妖かしと戦う剣の腕を磨いていた。そして安良国の都・晃瑠への一人旅の途中、社に封印されていた妖かしの片目を取り込んでしまう。一方、幼児誘拐が頻発する晃瑠に、奇妙な二人組が現れる。一人は安良国最強の剣士と謳われる鷺沢恭一郎。もう一人は片言しか話せない奇妙な少年・蒼太。弟の行方を探す夏野が、妖かしに追われる二人と出会い、物語が始まる・・・・・・。

1972年生まれ。ミネソタ大学卒業。東京でウェブ編集の仕事に携わったのちカナダに渡る。現在、バンクーバー在住。五大銀行のひとつにて内部監査員を務めている。2012年『鈴の神さま』にてデビュー。また同年、第四回角川春樹小説賞を受賞。

レビュー

  • この内容でしたら恭一郎と蒼太を表紙にしましょうよ

    伝奇小説かと思いきや、和風な異世界ファンタジー小説。 ついでに表紙イラストや導入部から女剣士の夏野が主人公かと思いきや、物語は恭一郎と蒼太の疑似親子を中心に進んでいくのであります。夏野はヒロインとしてもちょっと薄い印象かな。近頃、表紙やタイトルでヒロインモノだと思い、実際に読んでみたらまるで違うじゃないか! ……という小説が多いように思えるのですが、これはやっぱり出版社サイドの要請なのでしょうか? この内容でしたら恭一郎と蒼太を表紙にしましょうよ。 本来は敵対するはずの人間と妖魔の交流、というけっこうベタな話を丁寧に描いて、空気感や距離感はなかなかのもの。 その一方で派手なチャンバラ活劇ではなく、市井のドラマ仕立てですので、恭一郎をはじめ、スペック過多の超人揃い(夏野がかすんでしまうくらい)な登場人物たちを持てあまし気味。設定は濃いんですが、見せ場の数が限られるので、どうしても印象が薄くなります。もっと凡人に近いキャラクターを揃えるか、登場人物を半分に減らしてもよかったのでは? エピソードも詰め込み過ぎで、消化不良の感があります。 架空の世界にする必要もあまり感じられず、江戸や鎌倉、平安京を舞台にした方が物語に入りやすかったかも。

  • 映画のようなおもしろさ

    第1章までは若干読みずらかった。 が、それ以降は、時代小説ながらオカルト、ミステリー、ファンタジーが混在しており、全くあきさせない。 デビュー作とはまったく毛色の異なる作品。 個人的には、エンタメ性の高いこちらの方が楽しめた。

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