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銘度利加

H氏賞

銘度利加

十田撓子

十田撓子の第一詩集。秋田・大湯の土地の記憶、ハリストス正教の響き、遠い呼び声を重ね、個人の生と土地に流れる時間を聖性を帯びた言葉でたどる。

現代詩土地の記憶信仰秋田第一詩集

作品情報

遠い呼び声が、土地の記憶とひとりの生を結び直す。

思潮社刊、2017年11月刊、A5判変型並製、112ページ。思潮社公式と版元ドットコムで ISBN 9784783735939 を確認し、Amazon JPで ISBN-10/ASIN 478373593X を確認した。

レビュー要約

  • 土地に根ざした記憶と宗教的な響きを、私的な声に閉じず詩集全体の通り路として響かせる点が評価されている。第一詩集ながら、声の遠さと祈りの感触が強い印象を残す。

書籍情報

出版社
思潮社
発売日
2017-12-15
ページ数
108ページ
言語
日本語
サイズ
15.5 x 1 x 20 cm
ISBN-13
9784783735939
ISBN-10
478373593X
価格
2010 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/詩歌/詩集

さきの世で繋がる人たちはとうに立ち去った とても遠い呼び声を ずっと聞いていたような気がする (「銘度利加」) この土地を行き交う者たちの気配を、胎内に響かせ、鎮める、聖なるうた声。待望の第1詩集。

1976年秋田県鹿角市生まれ。 東京女子大学文理学部卒(哲学科)。 詩誌「密造者」同人。

レビュー

  • 水面に映る詩の風景

    この詩集の声は、遠くから届くようでいて、読んでいるうちにそっと寄り添ってくる感じがした。 見えない境界を越えるたびに、どこか懐かしいものに触れたような気がして、でも何かを置いてきたような気もする。 『銘度利加』の時空は、手が届かないようでいて、じつは鏡の裏側くらいの近さにあるのかもしれない。「港町」の水面に映るものも、きっとそう。

  • 門外漢の感想ゆえ

    詩集なんて手にするのは稀だけれど、いい感じの装丁(『ダールグレン』やファウストの二枚目)に案内されて、わりに、すんなり、ことばの途を共にした。 わかりやすい、というのではなくて、なんとなく馴染んだ感がある。 わたしの小さな頃には、まだ馬が材木車を引いていて、馬喰たちも行き交っていた。 馬も、ひとも、やがていなくなって、その痕跡が、ふと立ち現れる。 ひとはなぜ、旅をするのか。なぜ、いまいるところから、べつのところに行こうとするのか。 やさしいことばを紡ぎながら、なにかの到来に、幽かに怯える魂のような声がきこえる。 「現代詩手帖 5 2018」には、H氏賞受賞第一作として、「会わなければいけない人」が掲載されている。 同郷だから、というわけでもないのだが、ぐっと身近に思える、一冊だ。 裏表紙のバーコードがシールなのも、気に入った。

  • 鹿角市十和田大湯...この地にやってきた人々とそこで生き死んだ人の残したもの。

    詩人の講演会で販売されていた「銘度利加」が手に入らなかったのでAmazonからゲット。 詩集に挟まれた「しおり」がよく解説されております。おすすめです。

  • みちのくにあるもの・・・なにか。

    2018年 H氏賞受賞作。 受賞時、すぐにAmazonに注文を試みたのだが、在庫がなくて買えなかった詩集。 やっと手にすることができたが、今度はなかなか読めない。 いや、詩のことばを読み解くことが簡単ではない。 やさしい素直な言葉を用いているのだが、語られることは難解で手強い詩集。

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