作品情報
見えない島の気配をたどりながら、詩は言葉がほどけ、また結び直される場所へ読者を導く。
思潮社刊の詩集。植物図鑑、鳥の声、アンドロイドのサナトリウムといった異質な像を通し、時里二郎が「名井島」という架空の島を言葉の実験場として立ち上げる。高見順賞受賞作であり、現代詩の形式を変化させながら読ませる一冊である。
レビュー要約
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言葉の断片や沈黙をめぐる静かな思索が印象に残るという反応がある。難解さを含みながらも、島のイメージが読者の記憶に残る作品として受け止められている。
書籍情報
- 出版社
- 思潮社
- 発売日
- 2018-10-15
- ページ数
- 139ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 14.3 x 1.8 x 21 cm
- ISBN-13
- 9784783736271
- ISBN-10
- 4783736278
- 価格
- 2860 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/詩歌/詩集
植物図鑑の雨の中を 男は朝狩から帰還する 猟の身繕いのまま弓と胡簗(やなぐい)を床に投げ出して 仕留めた獲物を閲覧室の机に置く (「朝狩」) 「見えない島の 鳴かない鳥の/ささ ここ きき しし け//みなほどかれてそこに ある」 (「鳥のかたこと 島のことかた」)。 用済みになった人形やアンドロイドが余生を送るサナトリウムの島。過去―未来をつらぬいて、精妙にスタイルを変容させながら、多層的に織り上げられた、言語の島をめぐる探求の地誌。 装幀=望月通陽
1952年生まれ。 詩集 『胚種譚』湯川書房 1983 『採訪記』湯川書房 1988 『星痕を巡る七つの異文』 書肆山田 1991 『ジパング』思潮社 1995 『翅の伝記』書肆山田 2003 『石目』 書肆山田 2013
レビュー
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あまり教えたくないけれど
読み進めてゆくと、島の中を彷徨い、島の自然に包まれ、自分が何者なのかも分からなくなり、ただ切なさに胸が震えます。美しい言葉、感性の鋭さに身も心も委ねて、コトバのパズルに翻弄しつつも一冊がふわりと完結します。 宝石のような一冊。読売文学賞、高見順展受賞。
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夢と現の間
分かるようで分からないけど分かる
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本の状態がとても良かった。
本の状態はほぼ新品でした。
関連する文学賞
- 高見順賞 第49回(2019年) ・受賞