日本の文学賞

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毒殺魔の教室

『このミステリーがすごい!』大賞

毒殺魔の教室

塔山郁

30年前の児童毒殺事件を、証言や関係者の記憶をたどり直しながら掘り起こしていく。過去の罪と現在の視線が交差する犯罪サスペンス。

事件再捜査毒殺証言犯罪家族

作品情報

30年前の事件は、証言をたどるほどに姿を変える。

第7回「このミステリーがすごい!」大賞優秀賞受賞作。30年前の事件を、証言や手紙を頼りに少しずつ解体していく。

書籍情報

出版社
宝島社
発売日
2009-02-06
ページ数
365ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784796667906
ISBN-10
4796667903
価格
22 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

毎年、注目作家を世に送りだしている『このミステリーがすごい!』大賞。今年もいよいよ「第7回『このミス』大賞」優秀賞受賞作品が単行本化されます! 選考委員が、「好感のもてる書きっぷり」「非常によくできたミステリで、筆力も充分」などと称えた本作は、30年前に「6年6組」で起きた児童毒殺事件の真相を、証言や手紙・小説などを通してあぶり出していく犯罪サスペンスです。証言者によって、まったく異なった印象をもつこの事件。取材者が情報を見聞きするたびに、事件は思いもよらない姿を現します。読者はきっと、次々に現れる”真実”にはっと息を呑むはずです。

レビュー

  • いい線いってるんだが

    30年前の毒殺事件から始まる真相。 読者を引き付ける素材であり良作。 ただ後半は独白形式が薄れ、良くも悪くも普通のミステリーになる。 インタビュアーが変わる前の前半の方が楽しめた。 事件当時小学生でありながら小学生らしくない思考も違和感を感じる。 告白のようなエンタメ性や愚行録のような余韻がないのも残念。

  • 蠱毒の家だけでいい

    くどくて冗長で全く面白くない

  • 面白い!

    ミステリーはやっぱり面白いなぁ。でも内容が少し悲しかったです。

  • 後半失速から、迷走のラスト

    インタビュー形式のミステリだと、誰かが嘘を言っているだとか、同じ事件を語っているのに 話す人物の視点で全く別の事件に見えてくる芥川龍之介の『藪の中システム』なので、 かなり注意して読みました。 なので、前半に証言を集める謎の学生・佐藤の正体や、事件をよく知る櫻井忍が出てきたときは 「おぉッ!キタキター!」とテンションが高くなったのですが、それ以降は特に起伏もなく、低速走行でした。 ネタバレになるかもしれませんが、この毒殺事件に金田一やコナン的なトリックは存在しません。 だとしたら、あとはクラスの人間関係や動機を楽しむしかないのですが、インタビュー数も、その 話の中に登場する人物も少なすぎて、イマイチ面白くない。多ければいいというわけではないが、 1クラスが事件の舞台なのに、絞り込み作業をすっ飛ばし、「内輪の更に内輪」で事件が完結している。 更に、毒殺事件の黒幕(と言うほどでもない?)的存在に辿りつくのが、実質1人の証言と手紙というのも、 数多くの証言を積み重ねて辿りつく・・・という面白さに欠ける。読者が証言の矛盾点を注意深く確認する 必要もなく、結末の帳尻合わせを説明されている感じ。 そして、ラストの女同士の対決は、“オンナの勘”とこじ付けで話が押し進められ、「こんなの読みたかった わけじゃないんだけどなぁ・・・」と思いながらページをめくりました。 毒殺事件ミステリーと見せかけた、狂気に近い欲と意地を持った女の30年という人間ドラマ? こんな展開をどんでん返しとか思いたくないですなぁ。

  • ラストがまだるっこしい

    30年前に小学校のクラスで起きた毒殺事件の真相を、当時を知る人々の証言から少しずつ明らかにしていくという作りには引き込まれた。『壬生義士伝』のようなスタイル。 残念なのはいよいよ「真犯人」と「その裏にいた人」との対決の場面が内容の割に長丁場でまだるっこしいこと。事件を暴くことよりはそれに関わった人間の心の動きを描きたかったのだとは思うが、もう少しテンポよくできなかったかなという感想です。

  • 仕掛けが透けて見えるお粗末さ

    第7回「このミステリーがすごい!」大賞優秀賞受賞作品で、巻末の書評からの膨らむ期待を綺麗に裏切るしょぼい作品だった。 著者がミステリーの核だけ思いついたのを、構成を練らずに告白形式で安直に書いてしまっているため、大事な展開を相手に質問させて会話を展開させるので鼻白む。 小学校の同級生がクラスメートを毒殺した30年前の事件を洗い出すにしては、風化もせずトラウマになっているように見えない同級生たち。事件を気にとめている元担任の胸の内も、最初のプロローグに引用されただけで物語での必要性が欠落している。 世間でベストセラーにもなり文学賞を受賞した『告白』湊かなえ著と比較するには、作品の出来上がりとして『告白』には復讐心の煮えたぎる感情が作品に流れていたが、この『毒殺魔の教室』には登場人物の感情が生かされず出番待ちの登場人物たちが透けて見える有様でお粗末でしかない。

  • 構成がとてもよく練られている

    30年前の事件にしては、皆がよく覚えているなあと思ったが、級友がふたりも死んでいるのだから当然かと納得。 それにしても作者はかなり熱を入れてプロットを練ったのだと思う。 残念なのは湊かなえの告白を読んだ直後だったので、類似点が気になってしまった。 作者がマネをしたわけではないのだが、不運としか言いようがない。 ラストの対決場面は私にとっては少し長すぎた気がする。もう少し圧縮できたのでは?

  • 設定が

    ストーリーは面白かったですが、主人公達の現在と当時の年齢には正直違和感を感じました。当時の小6にしては大人すぎ、現在の40代にしては幼すぎます。主人公達の現在の年齢は20代後半から30代前半くらいにした方よかったと思います。

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