日本の文学賞

← 受賞作品一覧に戻る
ラブ・ケミストリー

『このミステリーがすごい!』大賞

ラブ・ケミストリー

喜多喜久

有機化学を専攻する大学院生が、恋をきっかけに能力を失い、死神を名乗る存在に翻弄される。理系の恋と謎解きを軽やかに重ねたラブコメ・ミステリー。

化学恋愛理系ミステリーラブコメ

作品情報

恋をした理系男子に、死神がそっと手を差し伸べる。

第9回「このミステリーがすごい!」大賞優秀賞作を加筆したデビュー作。理系男子の恋と能力の喪失を軸に、軽快なテンポで物語が進む。

書籍情報

出版社
宝島社
発売日
2011-03-04
ページ数
305ページ
言語
日本語
サイズ
13.4 x 2.3 x 19.5 cm
ISBN-13
9784796680011
ISBN-10
4796680012
価格
1160 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

「理系非モテ男子に贈る、前代未聞空前絶後の有機化学ラブコメ!」(大森望/翻訳家・評論家)と選考委員も絶賛した、第9回『このミス』大賞優秀賞受賞作の登場です! 東大院卒の著者が描いた、東京大学で繰り広げられる、絶食男子の有機化学ラブ・ミステリー。専攻している有機化学の分野において、天才的科学センスをもつ東大院生の藤村桂一郎。ところが初めて恋をしたことによって、その能力を失ってしまった。悶々とした日々を過ごしていた彼の前にある日、「あなたの恋を叶えてあげる」と、謎の少女が現れて……。

喜多 喜久 (きた よしひさ) プロフィール 1979年、徳島県生まれ。東京大学大学院薬学系研究科修士課程修了。大手製薬会社の研究員として勤務。

レビュー

  • 理系の方・東大に縁のある方に特にお勧め

    作中には書かれていませんが 東大農学部とその大学院を舞台とした物語です。 他の方が書かれているとおり 誰にでも面白く読める作品なのですが 主人公たちを身近に感じることができる方は より面白く読むことができると思います。 例えば 根津神社・不忍池・上野など大学周辺地域や 書籍部・中央食堂・三四郎池など学内の描写が見られ、 土地勘があればより楽しむことができます。 また、 主人公たちは実験中心の生活を送っているので 理系で研究されていた方だと共感しやすいと思います。

  • ちょっとめずらしい

    理系の恋だって全然普通なんだけど、面白く仕上げていると思いました。

  • LGBT。

    命がけで、守りたいものがある。 三人のオタクに「春」きたる。 女子に縁のうっすい、理系男子に、ラブラブなる日々が。 死神(カロン)の、お・か・げ? 安定と一目惚れした彼女よりも、実験と長く苦楽を共にした友、もとい女子(元おとこ)を愛する選択をする科学バカ。 同じ女性に、同じく一目惚れした単細胞おとこ、先輩のおこぼれ?にて、次期社長の座と、美人なる妻を得る。 アニメオタクにも、アニメ好きの彼女きたる。 なんだかんだと、やらない言い訳をする。 意味わからん。 やらないのではなく、やりたくないんでしょ! 結局のところ。 他人に、人生の選択を与えるのか? アンタの人生は、アンタのものじゃないの?

  • ラブ・ケミストリ

    喜多先生の本の愛読者です。ケミストリーも愉しく読ませていただきました。

  • このミス大賞はハズレなし

    ミステリーを楽しむのに、このミス大賞はとても参考になります。理系人間の私には、タイトルも含めて気に入り、飛びついてしまいました。

  • 主人公の脳内思考が超絶面白い

    初恋に陥ったとたん、天才的だった化学合成の能力を失ってしまった主人公のところにカロンと名乗る謎の魔法使いか妖精みたいな女が現れ、力を貸すから恋愛に成功しろと迫るというお話。失敗した告白時の相手の記憶を消してしまうなどカロンの強引な手段に振り回されながらももがく主人公の脳内思考がとてもおもしろく、彼女がいなかった歴=全人生な人間特有の考え方に非常に共感できる。外側に用意された最後の謎は割と見破りやすいもので、正直なくてもよかったように思えるが、ミステリー要素を加味するうえで必要だったのだろうと推察する。また彼女が富豪の娘だったというのもありがちで出来すぎだが、ともかく本編のおもしろさでぐいぐい引っ張られた。

  • 楽しいライトミステリー

    東大農学部の院生・藤村桂一郎は、有機化学の魅力に取り付かれた 理系化学バカ。「物質の構造式を見るだけで、最適な合成ルートが 閃く」という有機化学の常識を覆すほどの特異な能力を持っているが、 研究室に来た秘書・真下美綾に一目惚れして以来、その能力を 失ってしまいます。 そんな桂一郎を影で見守り、死神(的な存在)であるカロンに 「彼の能力を戻して!」と願う女性が一人。登場人物の中に女性は 何人かいますが、これが「誰なのか?」という点がミステリーです。 有機化学という用語は、普通の生活をしていて聞くことはありませんが、 作中で分かりやすく例えられているので、問題ありません。 また、アニメ好きな後輩を登場させることで、「けいおん」や「ハルヒ」、 そして「ハチクロ」なども出てくるので、”難しそうな本”という 概念は捨て去って良いです。 桂一郎は美綾ちゃんとうまくいき、能力を取り戻すことが出来るのか? そして、影で彼のことを見守っているのは、いったい誰なのか? 正直、ミステリー色は薄いので、大抵の読者には途中で「影で見守って いる人」が想像できてしまうと思います。また、ストーリーも急展開が 続いたりはしますが、登場人物がみな面白く、読後感も良い 楽しい作品だと思います。

  • ライトノベルよりさらに軽い

    有機合成をミステリーに取り込んだ小説ということだが, けっしてミステリーではない。 有機合成がストーリー的に全く活かされておらず, 文章自体も稚拙。 ライトノベルより読み口が軽く, 一昔前のケータイ小説ような薄さ。 なぜ,このミス優秀賞なのだろう?

関連する文学賞