日本の文学賞

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かばくんのふね (こどものとも絵本)

小学館児童出版文化賞

かばくんのふね (こどものとも絵本)

中谷千代子

『かばくんのふね』は、岸田衿子の文と中谷千代子の絵による絵本である。雨で水びたしになった動物園で、かばくんの大きな背中が仲間を運ぶふねとなり、ゆったりした動きの中に頼もしさとやさしさを描く。

動物園助け合い幼年絵本

作品情報

雨の動物園で、かばくんの背中がみんなを助けるふねになる。

初出は『こどものとも』で、のちに福音館書店の絵本として刊行された。動物園に降り続く雨が洪水のようになり、かばくんとかばの子が小さな動物たちを助ける。岸田衿子のやわらかな言葉と中谷千代子の落ち着いた画面が、幼年向けの物語に穏やかな力を与えている。

レビュー要約

  • ゆっくりしたリズムと温かい絵が、幼い読者に安心感を与える作品として受け止められている。雨音の表現や、仲間を助けるかばくんの姿に親しみやすさがある。

書籍情報

出版社
福音館書店
発売日
1990-09-17
ページ数
28ページ
言語
日本語
サイズ
19.5 x 27 x 0.7 cm
ISBN-13
9784834010442
ISBN-10
4834010449
価格
1100 JPY
カテゴリ
本/絵本・児童書/絵本

ぷつん、ぽとん、ぽしゃ。動物園にどんどん雨が降って、洪水になりました。キリンもカンガルーも小さい動物たちも、子どもをつれて、かばくんに乗せてもらおうとやってきました。かばくんは背中に動物たちを乗せて、大きな船になってみんなを安全な場所に運びます。やがてお天気になって……。リズミカルで味わいのある文と絵ののどかな絵本です。

岸田 衿子(きしだえりこ) なかがわ りえこ 札幌に生まれる。保育園勤務のかたわら、創作を始めた。1962年、童話『いやいやえん』(福音館書店)で厚生大臣賞、NHK児童文学奨励賞、サンケイ児童出版文化賞、野間児童文芸賞推奨作品賞を受賞。また1980年、『子犬のロクがやってきた』(岩波書店)で毎日出版文化賞受賞。童話に『ももいろのきりん』『らいおんみどりの日ようび』『森おばけ』『おひさまはらっぱ』『わんわん村のおはなし』、絵本に『ぐりとぐら』のシリーズ、『はじめてのゆき』『とらたとおおゆき』『そらいろのたね』、エッセイに『絵本と私』(以上、福音館書店)など多数。

レビュー

  • この絵本が子供に訴えかけるもの

    娘が幼かった頃に読んであげる本を探していたら、「こどものとも」で自分が子供の頃読んでいた絵本がまだ刊行されていることを知り、迷わず買った。 自分が子供の頃、この絵本が大好きで、何度も親にせがんで読んでもらったということだ。何回も読んでもらったので暗記してしまったらしく、親が読み間違えるとそれを指摘したという話も聞いた。子供を持つようになって、読み返してみると何がそれほどに子供の心を掴んだのか最初はよくわからなかった。 思ったのは、これは大災害が動物園に起こり、それを大きなかばくんが全員を救出する優しい話だということだ。救出された動物たちは仲良くかばの背中で一緒にいる、その光景が子供の心を癒したのではないだろうか。 一番重要なのは結末部で、災害が去り、何事もなかったかのように動物たちは元の日常生活に戻るのだ。日常生活の安定と休息で終わっている。人間の暮らしにとってとても深い意味を持つ結末だと思う。

  • かめのこもいるでよ

    動物園に雨が降って大洪水の日,動物の大人たちは子どもをかばくんの背中に乗せてもらいます。 内容の要約は1行でできてしまうこの本ですが,これが楽しめます。柔らかだけど大胆な絵柄,かばくんの動じなさ,なぜだか心を掴れます。 前作のかばくんに登場したかめのこや男の子にまた会えるのも素敵です。 お外は雨でのんびりしたい日に親子でまったり読むのにいいのかもしれません。かばくんお友達になりたい…

  • 温かい気持ちになれる

    文章自体はあっさりしているのにとても温かい気持ちになれる絵本です。 動物たちも決してファンシーではないのにみんな可愛い。 頼り甲斐のあるかばさん大好きです。

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