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ハケンアニメ! (マガジンハウス文庫)

エキナカ書店大賞

ハケンアニメ! (マガジンハウス文庫)

辻村深月

アニメ制作の現場で覇権を目指す監督、プロデューサー、クリエイターたちを描く群像劇。情熱と才能だけでは動かない産業の現実を背景に、作品を届ける人々の誇りと葛藤が交錯する。

アニメ制作仕事創作競争

作品情報

アニメをつくる人たちの熱量が、仕事小説としてまっすぐ立ち上がる。

マガジンハウス文庫版。アニメ業界を舞台に、監督、プロデューサー、現場スタッフ、宣伝担当がそれぞれの立場で勝負する。映画化もされた代表的なお仕事エンターテインメントで、創作の華やかさと過酷さを同時に描く。

レビュー要約

  • 業界の裏側を題材にしながら、創作にかける人々の熱さを読みやすい群像劇に落とし込んだ点が支持されている。登場人物それぞれの仕事観に共感し、前向きな読後感を得たという反応が多い。

書籍情報

出版社
マガジンハウス
発売日
2017-09-06
ページ数
622ページ
言語
日本語
サイズ
10.5 x 2.2 x 14.8 cm
ISBN-13
9784838771004
ISBN-10
4838771002
価格
968 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

アニメ業界の舞台裏を描いた 熱血エンタテインメント、待望の映画化! 吉岡⾥帆 中村倫也 / 柄本佑 / 尾野真千⼦ 2022年5月全国ロードショー 「どうして、アニメ業界に入ったんですか?」 時間に追われる過酷な現場で、 目の前の仕事に打ち込む仕事人たちが、 追い求めるものはいったい何なのか? 監督・プロデューサー・声優・アニメーターたちが登場。 辻村深月が紡ぎ出す最高に刺激的なお仕事小説。 人気声優の花澤香菜さん、小林ゆうさんも絶賛! (ストーリー概要) 1クールごとに組む相手を変え、 新タイトルに挑むアニメ制作の現場は、新たな季節を迎えた。 伝説の天才アニメ監督・王子千晴を口説いた プロデューサー・有科香屋子は、早くも面倒を抱えている・・・。 同クールには気鋭の監督・斎藤瞳と 敏腕プロデューサー・行城理が手掛ける話題作もオンエアされる。 ファンの心をつかむのは トウケイ動画「サウンドバック 奏の石」か? スタジオえっじ「運命戦線リデルライト」か? 今クールも、熱き戦いが始まっている――。

1980年2月29日生まれ。千葉大学教育学部卒業。2004年『冷たい校舎の時は止まる』でメフィスト賞を受賞しデビュー。2011年『ツナグ』で吉川英治文学新人賞、2012年『鍵のない夢を見る』で直木三十五賞を受賞。主な著書に『島はぼくらと』『朝が来る』『かがみの孤城』など。

レビュー

  • 爽やかで日本語が美しい

    映画に魅せられ、原作を読みました。 著者の作品は今回が初めてでしたが、とても気持ちの良い読後感です。 とにかく心理描写が美しく、言語化の精度と機微が素晴らしいです。 あぁ日本人で良かったなと思えました。 作風も映画同様爽やかで、また、映画にはないシーンも多分にあり、楽しみながら読めました。 著者の他作品も読んでみようと思います。 ありがとうございました。

  • 映画を先に観たのですが

    自分としては珍しく原作の小説よりも映画から観てしまっていたのですが、映画には入りきれなかった細かいエピソードや、出てこなかった人物もおり人間関係はより複雑なので読み応え十分、むしろ映画の方は上手く時間内に纏めたなという印象。どちらも好きです。

  • アニメ制作の世界

    アニメ制作の世界の中で、色々な人間ドラマがあり面白かったです。 アニメ制作の世界を知れたのもよかったです。

  • いいです

    いいです

  • 斎藤瞳監督のモデルに興味があって購入

    作中の斎藤瞳監督は、モデルがいましてここではお名前は伏せますが、あのポケモンの素晴らしい作品を作ったのはどんな人なんだろうと思い読み進めました。あの作品もこうやって作られたのかもと思うと、少し胸にくるものがありました。 また、最後の作者とアニメ監督の対話の中で上達するアニメーターについての見解がありましたが、男の自分にとってはかなり耳の痛い話でもありました。仕事への取り組み方の参考になりました。

  • 神様、私に、アニメをありがとう。

    「アニメは、日本を代表する文化、いわゆるクールジャパンを象徴するもの。世界に誇れる文化と産業のひとつ」と言われた時があった。今は、そうでもないようだ。 雲南省の昆明にいたときに、日本語を学ぶ学生は2000名近くいた。そして多くがアニメを見て、日本語を勉強したいと思ったと言われ、アニメの貢献度は高い。 日本に来て、庵野秀明監督のエヴァンゲリオンなどを見ても、やはり異文化でしかない。まるで文化の根っこが違うように思えた。ただシンジの「なぜ、生きているのか?自分のため?だけど生きてて嬉しい?」という問いかけと、父親がシンジに要求する無理難題をしっかり受け止めていることだけはわかった。 Twitterには最近よく本の話題が出ていて、本書を褒めるのがあった。うーん。『ハケンアニメ』という言葉から、アニメ業界は低賃金でハケン(派遣)が多いので、その実態を明らかにする小説かと思って読んだら、「覇権」アニメだった。そのクールで一番かどうかを争って、勝った番組のことを言うようだった。それでも、4章に分かれていて、初めにプロデューサーの有科香屋子と王子監督。女性の斉藤監督とプロデューサー行城理。神原画を描く並澤和奈と市役所観光課の宗森周平。そして最終章。実にテンポが良く、そしてつきあたっている課題が浮かび上がってくるのが、よく見えて面白かった。アニメ業界では、こんなことを悩んでいるのだと言うのを理解した。やはり、みんなアニメが好きなのだ。職人技という感じがするが、音と絵の連動、主人公の表情と声、コスチューム、セリフ、圧倒的な視覚に訴え、魅せる。王子監督は、イケメンで、それで持って、わがまま、アニメ界の星の王子さまと言われる。自分の思い通りでないと気が済まない。「いいものを作りたい」と思っている。モデルは、庵野秀明なんだろうと推定される。アニメには、さまざまな人たちが関わっている。 そんな中で、王子監督は失踪する。有科は、そのことで悩まされる。関係者にそのことを話せない。 影で泣いていることなんて、王子監督は知らないのだと心の中で思う。 「生きろ、君を絶望させられるのは、世界で君ひとりだけ」というのがアニメのテーマだ。 王子監督はいう「アニメは、それを観た各自のものだ。作り手なんて関係ない。俺の作品に一番詳しいのは俺じゃなくていい。一番愛情を注いだ人のものだ。キャラのその後だった、全部見てくれた人が自由に決めていい」。この言葉が、アニメの中心核なんだね。 並澤和奈は、目立つことが嫌いな、引っ込み思案で、自分のやっている世界に閉じこもっている。それを観光課の宗森周平の故郷思いに、打ち解けていく。聖都巡礼に、どう関わり合うか。村おこしのやり方が、スタンプラリーから始まる。ふーむ。そんなもんでとバカにしているが。 アニメをめぐって、さまざまな思惑が、本書に出てくるが、なんとなく、アニメの見方が少しわかった気になった。オタク文化は、強かでもあるが、古い体質があって、イノベーションできないのだね。 「神様、私に、アニメをありがとう」という本書の言いたいことがよく書けている。

  • なるほど!

    映画では分からなかった登場人物同士の関係や感情の動きの原因が分かって面白かったです。

  • これは面白かったです。

    とても楽しいストーリーでした。さすが、辻村深月さんって感じでした。

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