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遠い感

短歌研究新人賞

遠い感

郡司和斗

若い生活感覚、口語の軽さ、都市の日常に潜む不安や違和感を組み合わせた連作。のちに第一歌集『遠い感』の冒頭部に収録され、日用品や会話の中から抒情を立ち上げる作風の核になっている。

口語短歌若者の日常都市生活不安抒情

作品情報

ルーズリーフが空へ放たれるように、日常の軽さと不安が同じ風の中でひるがえる。

「ルーズリーフを空へと放つ」は第六十二回短歌研究新人賞受賞作。二千二十三年刊の郡司和斗第一歌集『遠い感』に収録され、短歌研究社の書誌では同作を収録作として明記している。受賞時の初出誌 ID ではなく、収録歌集の紙 ISBN を採用した。

レビュー要約

  • 日常の品物や会話から自然に抒情を引き出す感覚が注目されている。若さだけに回収されない問いの質と、行き詰まった世界の隣で目を開く姿勢が評価される。

書籍情報

出版社
短歌研究社
発売日
2023-01-01
ページ数
144ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784862727480
ISBN-10
4862727484
価格
2200 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/詩歌/歌集

第62回短歌研究新人賞受賞作「ルーズリーフを空に放つ」収録の、第一歌集。 「ドラッグストアがナチュラルに抒情する時代がやってきたのか」──穂村弘 「『恐るべき子供』の次世代として、 行き詰まった大人の世界の隣でまじまじと目を見開いている」──川野里子 「重要なのは問いの質だ。 それは矛盾を抱え続けることで鍛えられる。」──瀬口真司 【歌集より】 今までに見た幽霊を教え合うソファーに夜の風はあたって ぐんちゃんと呼んでください 手を後ろに組んでささくれちらちら剥いた 水道代払わずにいて出る水を「ゆ、ゆうれい」と呟いて飲む いつでも真剣どこでも本気と書かれてるTシャツを着てする皿洗い あずにゃんのフィギュアを買いに行くときの心まみれの心のことを 遠い感 食後にあけたお手拭きをきらきらきらきら指に巻いてる カバー装画:KOURYOU

レビュー

  • 若い感性の世界観が素晴らしい

    身近な題材ながらも著者の独特な世界観が満載の素晴らしい作品集です。 若い感性で短歌の無限の可能性を感じました。

  • フレッシュ感あふれる若者の短歌

    短歌ブームということで購入してみました。 「遠い感」は、大学生の日常、季節感を感じる短歌でした。素敵な表紙で、堅苦しさも難しさもなく、さわやかな一冊です。特に、コロナ禍で過ごした大学生活の歌は印象深く、未来の人が特異な時期の1シーンとして振り返ることもできて、歴史に刻まれることと思いました。

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