日本の文学賞

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書籍情報

出版社
高文研
発売日
2019-04-12
ページ数
224ページ
言語
日本語
サイズ
19 x 13.5 x 1.3 cm
ISBN-13
9784874986806
ISBN-10
4874986803
価格
2200 JPY
カテゴリ
本/人文・思想/本・図書館

子どもの頃に否応なく刻印されてしまった何ものかを背負ったまま、人は多くの苦しみとわずかな喜びとに彩られた長い人生の時間を堪え忍ぶ(「あとがき」より) 1960年代の京都。中学英語の授業でどうしても 「I am a Japanese」と唱和できなかった在日朝鮮人少年が、 その後の人生を支える本との出会いを綴る名随筆。 柏書房から刊行されて四半世紀、在日朝鮮人の心はかつて以上に痛み続けている。 政治的な危機の根底に、一層深刻な知的・文化的な危機に著者の復刻への強い想いが載せられた作品です。

1951年京都生まれ。東京経済大学現代法学部教授。 著書に 『植民地主義の暴力―「ことばの檻」から』『詩の力─「東アジア」近代史の中で』『日本リベラル派の頽落』(以上、高文研)、 『私の西洋美術巡礼』『汝の目を信じよ―統一ドイツ美術紀行』『私の西洋音楽巡礼』(以上、みすず書房)、 『越境画廊―私の朝鮮美術巡礼』(論創社)、『プリーモ・レーヴィへの旅』『抵抗する知性のための19講』(以上、晃洋書房)、 『フクシマを歩いて―ディアスポラの眼』(毎日新聞社)、『中学生の質問箱 在日朝鮮人ってどんなひと?』(平凡社)など多数。

レビュー

  • 読んでほしい!です。

    読んでほしいです。 自身と重なってしまいます。 折に触れ「子どもの涙...」のあちらこちら文面が 頭をもたげて来るのです。 笑ったり涙したり....です。 私の心の中の今も大切なものです。

  • 良かったです!

    配送も早く、本の状態も良くて良かったです。

  • 遅まきながら読んだ本

    知人の在日コリアンの人とメールのやり取りをする中で、この本からの引用が送られてきた。 それを読んで、この本を読もうと決めた。 著者のあとがきにこの本を在日朝鮮人の人に、そして日本人の人に読んでほしいと書かれてあった。 在日コリアンの人がどのような思いをして育っていくのか、どのような思いをして暮らしているのか、想像だけでは分からないことが書かれている。 何十年経っても解決しない日本の朝鮮半島侵略。日本は解決済みと言うけれど、解決などしていない。 それを声高に非難することはないこの本だが、解決しなければならないと思わせる。

  • 若い方に大いに読んでいただきたい本です。

    とても読みやすい本です。 ただし平易ではありません。 どのページもとてつもなく深く簡単には読み進められません。 作者が、母語を失った在日の方であり、そのためたくさんの苦悩と辛い体験をお持ちで、 それが、文の随所ににじみ出でいます。 加えて、二人の兄が、軍政下の韓国牢獄に20年近く囚われていたわけですから その苦労は半端ではありません。 でも、この本は重くはないのです。 むしろ不思議なくらい明るく気持ちよく読み進められるのです。 作者は、小中高と、実にたくさんの本を読破し、深く考え時に人生の大きな決断すらもしていくのです。 作者の、これらの読書体験が、大きな基礎となって、この本を、むしろ読みやすくしているのだろうと思います。そして、決してあきらめない前向きな姿勢が、この本を明るくしているのだと思うのです。 わたしは、あと10年いや20年前にこの本に出会っていたら、少しはものを考える大人でいられたかなと 残念でなりません。 ぜひ、若い人に読んでいただきたい本です。

  • この母を見よ

    字も読めないこの母の なんて気高くやさしく立派な事。 普通に言う教養なんてまるでないのに どんな高潔な家庭にも負けない暖かく誠実な教育をしています。 兄さん達のなんて活発でたくましいこと。 忙しい両親のせいもあって 兄弟たちの自治の感じが頼もしくカッコいいです。 著者の4男坊らしい甘えんぼぶりが清純でかわいい。 兄弟それぞれに本をたくさん読んでいたんですね。 この一種の聖家族を数年後に襲うあまりに残酷な運命を知るだけに 一つひとつのエピソードに胸が衝かれます。 母は2人の息子の釈放を見ることなくこの世を去りました。 「息子が悪いことしてない言うてるのに、 なんでもええから謝って出て来いなんて言えません。」 そう言ってました。 面会に行っても決して涙は見せませんでした。 このかわいらしい本が気にいられたら 「朝を見ることなく」を読んでみてください。 お母様 呉己順さんの苦難の生涯が描かれています。 涙なくして読めませんよ。

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