小松左京全集完全版 (11)
小松左京の初期短編で、日常の食卓を起点に戦後の空気と不穏さをにじませる。ユーモアと風刺が交錯する、初期作品ならではの熱量がある。
作品情報
お茶漬けという日常の風景から、戦後社会の空気を浮かび上がらせる。
小松左京の初期短編として書かれ、のちに『地には平和を』や『小松左京全集完全版(11)』に収録された。日常の食卓に潜む不穏さを通して、戦後日本の空気と若い作家の視線を鮮やかに伝える。
レビュー要約
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初期短編集としての濃い熱量が強く印象に残る。若い時期の勢いと、戦争体験に根ざした視線が同居しており、後年のSFにも通じる不穏さを感じさせるという反応がある。
書籍情報
- 出版社
- 城西国際大学出版会
- 発売日
- 2007-03-01
- ページ数
- 399ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784903624112
- ISBN-10
- 4903624110
- 価格
- 15000 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
お茶漬の味,地には平和を
レビュー
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小松左京の味
小松左京全集完全版11 「終わりなき負債」を読んで おく必要に迫られ、同作が入 ったケイブン社文庫「機械の花 嫁」を探すも見つからない。 てんで、図書館から見つけ てきた。「お茶漬の味」「地に は平和を」表題作二題を始め 、著者の最初期作に触れる こともデキるとあって勇ん で読み始めた。…んですが 。同人誌時代に書き散らし たとおぼしき数編「裏切り」「 慈悲」「最初の悔恨」「溶け行 くもの」「失敗」の半端なきボ リュームと、ムワっとまとわりつ くような"若書き"感に圧倒 されてしまいました。作品 全体を支配する、閉塞感に 焦燥、そして絶望。敗戦後 の混乱期の中で足掻く著者 の心情の吐露をこれでもか これでもかこれでもかこれ でもか──と、突き付けら れ何度読み飛ばそうと思っ たことか?しかし、それと 同時に後のSFに幾度も描 き出されるディストピアをも想 起させ、読みとバスのも憚 られ読み通した時には、ぐ ったり😣💦💦💦数日間本 を開くのも億劫に。
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5つ星のうち5.0 鍵
小松左京、同人誌発表初期作品と、SFデヴュー作を含む最初の短編集などが収められてる。 特に注目されるのは同人誌への作品で、小松作品の底に流れるあの暗いものが、ここにはほとんどむき出しである。