作品情報
マッチ売りの少女は、別役実の表現を戯曲として伝える作品。
アンデルセン童話の題名を借りながら、不条理劇の感覚で戦後都市の孤独と記憶を描く戯曲。日常会話のずれが、現実の足場を静かに崩していく。
書籍情報
- 出版社
- 一般社団法人 日本劇作家協会
- 発売日
- 2017-01-23
- ページ数
- 166ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 13 x 1.07 x 18.8 cm
- ISBN-13
- 9784903709154
- ISBN-10
- 4903709159
- 価格
- 1870 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/戯曲・シナリオ
『マッチ売りの少女』/初老の夫婦の夜ごとのお茶会に、市役所から一人の女がやってくる。女は昔、七つの時、マッチを売っていた、マッチを売って、自分のスカートの中を覗かせていたと話し出す。そして、それを教えたのは、あなたではないか、あなた達は私の両親なのではないかと言う。女は、外に待たせていた弟も家に入れ、「善良で模範的で無害な」夫婦は、二人を拒むことも受け入れることも出来ず、戦後の混乱と混沌が、闇の中、白々とした朝の中、浮かび上がる。 『赤い鳥の居る風景』/自殺した両親とその死因を探る委員会。残された盲の女と弟は、両親が旅行者から借りていた借金を返すことになる。親類や町の人々は奇妙な優しさで女と弟を取り巻くが、静かな生活は、奇妙に歪み、壊れていく。
関連する文学賞
- 岸田國士戯曲賞 第13回(1968年) ・受賞