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第13回(1968年) 受賞受賞作: マッチ売りの少女
アンデルセン童話の題名を借りながら、不条理劇の感覚で戦後都市の孤独と記憶を描く戯曲。日常会話のずれが、現実の足場を静かに崩していく。
マッチ売りの少女は、別役実の表現を戯曲として伝える作品。
166ページ戯曲不条理孤独
別役 実
べつやく みのる
Betsuyaku Minoru
プロフィール
- 性別
- 男性
- 生誕
- 1937-04-06 (満洲国 新京特別市(現:中国 長春市))
- 死没
- 2020-03-03 (日本) 82歳
- 国籍
- 日本
- 言語
- 日本語
- 居住地歴
- 満洲国(新京) → 高知県高知市 → 静岡県清水市(現:静岡市清水区) → 長野県長野市 → 東京都(上京後)
経歴
- 職業
- 劇作家, 随筆家, 童話作家, 評論家
- 活動期間
- 1961年〜2020年
- 所属
- 日本藝術院(会員), 日本劇作家協会(創立に関与), 兵庫県立ピッコロ劇団(代表を務めた)
- 所属団体
- 日本藝術院会員, 日本劇作家協会
- 影響を受けた人物
- サミュエル・ベケット
- 影響を与えた人物
- 平田オリザ, 日本の不条理演劇全般
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| 早稲田大学 | 政治経済学部 | 政治学科 | — | 在学中中退 | 日本 |
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1968 | 岸田國士戯曲賞(第13回) | 『マッチ売りの少女』『赤い鳥の居る風景』 | — | 岸田國士戯曲賞選考委員会 | 受賞 |
| 1988 | 芸術選奨文部大臣賞 | — | — | 文化庁(芸術選奨) | 受賞 |
| 2007 | 紀伊国屋演劇賞(第42回) | — | — | 紀伊国屋書店 | 受賞 |
| 2008 | 鶴屋南北戯曲賞(第11回) | 『やってきたゴドー』 | — | 鶴屋南北戯曲賞選考委員会 | 受賞 |
| 2008 | 朝日賞(2008年度) | — | — | 朝日新聞社 | 受賞 |
| 2012 | 読売演劇大賞(芸術栄誉賞・第19回) | — | 芸術栄誉賞 | 読売新聞社 | 受賞 |
受賞・候補エディション
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第22回(1972年) 受賞受賞作: そよそよ族の叛乱
別役実の戯曲集で、表題作を含む不条理劇を収める。日常の会話が少しずつずれ、共同体の秩序や権力への違和感が静かな笑いと不安を生む。
そよそよとした言葉の揺れが、世界の規則そのものを疑わせる。
279ページ不条理劇共同体権力日常のずれ
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第38回(1988年) 受賞受賞作: 銀河鉄道の夜より、ドン・キホーテより
『銀河鉄道の夜より、ドン・キホーテより』は別役実の受賞対象となった発表です。舞台、音、身体表現、映像、美術などの領域で、同時代の芸術表現を強く印象づけた仕事として位置づけられます。
『銀河鉄道の夜より、ドン・キホーテより』は、発表の場で示された表現の強度が評価された仕事です。
舞台芸術表現活動芸術選奨 -
第38回(1988年) 受賞受賞作: ジョバンニの父への旅、諸国を遍歴する二人の騎士の物語
『ジョバンニの父への旅、諸国を遍歴する二人の騎士の物語』は別役実による受賞作です。受賞時に評価された主題、語りの調子、人物や場面の立ち上げ方を通じて、作者の関心が凝縮された作品として読むことができます。
『ジョバンニの父への旅、諸国を遍歴する二人の騎士の物語』は、受賞時に注目された表現の核を手がかりに読み解きたい作品です。
受賞作表現同時代性
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第11回(2008年) 受賞受賞作: やってきたゴドー
待ち続けても来なかった存在が「やってくる」という逆説を、別役実らしい不条理な会話と静かな可笑しみで展開する戯曲集。表題作は古典的な不在の主題を、日本語の劇空間に引き寄せている。
待ち続けても来なかった存在が「やってくる」という逆説を、別役実らしい不条理な会話と静かな可笑しみで展開する戯曲集。
247ページ戯曲不条理待つこと会話
作品
代表作
マッチ売りの少女
1966年 戯曲不条理的要素を取り入れた短編戯曲。市井の人物を通じて寓話的な空気を作る作品。
赤い鳥の居る風景
1967年 戯曲幻想的で象徴的なモチーフを用いた戯曲。舞台上の「電信柱」や無名の登場人物が象徴的に配される。
やってきたゴドー
2007年 戯曲ベケットへの言及と不条理演劇の伝統に応答する作品。既存のモチーフを踏まえつつ、別役ならではのユーモアと冷徹さを併せ持つ。
銀河鉄道の夜(脚本)
1985年 映画(アニメ)脚本宮沢賢治原作のアニメ映画の脚本を担当。原作の幻想性を舞台脚本の技法を生かして映像化した。
- [映画(アニメ)] 銀河鉄道の夜 / 杉井ギサブロー (1985)
全著作
- マッチ売りの少女・象 戯曲集(1969)
- 赤い鳥の居る風景(角川文庫, 1974)
- 別役実の当世病気道楽(1990)
- やってきたゴドー(論創社, 2010)
- 別役実のつくりかた(早稲田大学演劇博物館, 2021)
翻案
- 銀河鉄道の夜(映画・脚本担当)
- NHKみんなのうたでの楽曲(詩作)
作風・主題
- 文体
- 不条理演劇幻想的・象徴的な描写ナンセンス的ユーモア
- 頻出モチーフ
- 電信柱(舞台上の象徴)無名の登場人物(男1・男2等)寓話的な空間
健康
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パーキンソン病晩年(詳細年次不明)入退院を繰り返し、晩年の創作・上演活動に影響を与えた。最終的に体調を崩し肺炎で死去。
評価・遺産
サミュエル・ベケットの影響を受けつつ日本の不条理演劇を確立した一人。劇作と童話、評論、エッセイを通じて幅広い影響を残し、日本藝術院会員として文化的評価も高い。生前の戯曲は各地で上演され、没後もフェスティバルや研究で再評価が続く。
記念館・博物館
- 早稲田大学演劇博物館(寄贈資料あり) 東京都新宿区(早稲田)
関連学会
- 日本劇作家協会
- 日本藝術院
資料所蔵先
- 早稲田大学演劇博物館所蔵資料
大衆文化への影響
- 別役実フェスティバル(2015-2016)
- NHK『みんなのうた』での楽曲提供(詩)
豆知識
- 戸籍上の姓の読みは「べっちゃく」であるが、一般には「べつやく」と読まれることが定着した。
- 執筆は街の喫茶店で手書きの原稿を書くことを好んだ。
- 一人娘はイラストレーターのべつやくれい、妻は女優の楠侑子。
- 晩年はパーキンソン病に罹患していた。