日本の文学賞

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眞鍋呉夫全句集

歴程賞(旧・藤村記念歴程賞)

眞鍋呉夫全句集

眞鍋呉夫

眞鍋呉夫の句集で、生と死を見つめる視線に幻想性と重層的な意味が重なる。雪女という民俗的イメージを響かせながら、俳句の短さに濃い陰影を宿す。

俳句幻想死生観

作品情報

雪女の影をまとい、生と死の境を凝視する句集。

沖積舎刊の眞鍋呉夫句集。幻想的な題名のもと、老い、死、記憶をめぐる感覚を俳句の形式へ凝縮している。

レビュー要約

  • 浪漫的で多義的な句の作りが読まれ、俳人であり小説家でもある作者の資質が濃く出た作品として評価されている。

書籍情報

出版社
書肆子午線
発売日
2020-01-25
ページ数
248ページ
言語
日本語
サイズ
21 x 14.8 x 2 cm
ISBN-13
9784908568251
ISBN-10
4908568251
価格
2200 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/詩歌/句集

眞鍋呉夫生誕100年記念出版。生涯、師系を持たず、無結社を貫き、自らの生(エロス)と死(タナトス)を極限まで凝視しつづけた俳人・小説家、眞鍋呉夫。その生誕100年を記念して、第一句集『花火』、第二句集『雪女』(藤村記念歴程賞、読売文学賞受賞)、第三句集『月魄』(蛇笏賞、日本一行詩大賞、鬣 TATEGAMI俳句賞受賞)から句集未収録作品まで、その全句業をここに集成。跋文=高橋睦郎。栞=那珂太郎、粟津則雄、種村季弘、上久保正敏。

作家・俳人。大正9年(1920年)、福岡県生まれ。昭和14年(1939年)同人誌「こをろ」を矢山哲治、阿川弘之、島尾敏雄、那珂太郎らと創刊。昭和16年(1941年)9月、遺書のつもりで第一句集『花火』を刊行。1948年、小説「二十歳の周囲」などにより新進作家として注目される。翌49年、「サフォ追慕」により第21回芥川賞候補に推される。後年は俳句の創作が中心となり、1992年刊行の第二句集『雪女』で藤村記念歴程賞、読売文学賞を、2010年刊行の第三句集『月魄』で蛇笏賞、日本一行詩大賞、鬣TATEGAMI俳句賞受賞を受賞した。2012年、92歳で没する。

レビュー

  • とてもきれいで大満足です。

    すばらしい句集です。あっという間に全て読み終えました。「雪女」を題材にした句も、月光の句も、また戦友のことを詠んだ句も、胸の奥深くを打ちます。思春期の息子が親ともめた時、「お前の今の心はこうなの? 」と聞いて、この句を教えてやりました。「犯人は月光といふ親殺し」。息子は「これを詠んだじいさん、現役だな。俺は、短気を起こしたりしねえよ、カッとなったら負けだからな」と言ってくれました。 私も俳句を作ります。一生涯、真鍋氏の後を追うことになるだろう、と予感しています。

  • 非日常だが現実的である

    雪女を詠んだ句や棺を背負った句など、非日常的な題材を詠んだ句が多く見られるが、有季定型の範囲から逸脱することはなく、いわゆる伝統俳句の延長線上のものとして不快感なく読む事ができる。 経緯は不明だが2021年11月現在、中古・新品ともに定価2700円の倍以上の価格が提示されている。私は出版社のwebサイトから直接注文して定価で購入した。ご参考まで。

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