日本の文学賞

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歴程賞(旧・藤村記念歴程賞)

とうそんきねんれきていしょう

詩誌『歴程』が主催し、詩人の優れた業績を中心に顕彰する文学賞。2017年以降は歴程賞の名称で扱われる。

詩劇評論翻訳絵画彫刻建築音楽映画その他
創設年
1963
主催
詩誌『歴程』
カテゴリー
詩・現代詩
受賞対象
プロ
開催頻度
年1回
発表時期
10〜11月頃
賞のステータス
活動中

説明

詩誌『歴程』が島崎藤村を記念して創設した文学賞。詩集を中心に文芸評論や翻訳も対象とし、詩劇や絵画、彫刻、建築、音楽、映画など多面的な芸術作品にも授賞がなされる。2017年からは「歴程賞」に改称された。

関連の賞

  • 歴程新鋭賞

公式情報

http://www.ykoseki.com/rekitei/index.html

過去の受賞者

望月遊馬 もちづき ゆうま 受賞

庭と手紙という二つのイメージを媒介に、喪失や記憶の所在を静かに見つめる詩的な作品。端正で、感情の押しつけが少ない。

風景の手触りを介して、届かないものへの思いを組み立てる。

129ページ
詩的散文記憶喪失風景
大木潤子 おおき じゅんこ 受賞
遠い庭
峯澤典子 みねざわ のりこ 受賞

微妙な感情や身体感覚の揺らぎを、静かな歩行や記憶の連なりとして描く5年ぶりの新詩集。

歩くこと、思い出すこと、そのあわいに言葉が立ち上がる。

112ページ
詩集現代詩記憶身体感覚
小田久郎 おだ ひさお 受賞
細見和之 ほそみ かずゆき 受賞

気配を整えて心の湿り気をほどくような、短い詩篇を束ねた詩集。

ほとぼりが冷めるまでの時間感覚を、詩としてすくい上げる。

104ページ
詩集現代詩言葉
岡田幸文 おかだ ゆきふみ 受賞

日常の手触りを静かにすくい取る詩の連なりとして読める詩集。

歩いていくことの輪郭を、やわらかく言葉にする。

112ページ
詩集現代詩歩行
岩阪恵子 いわさか けいこ 受賞

岩阪恵子の詩集。日常の風景や記憶の細部に潜む時間の手触りを、短い場面の連なりとして掬い上げる。表題作を含む諸篇は、身近な人や場所へのまなざしを静かに重ね、読後に余白を残す。

身近な時間の震えを、淡い光のように差し出す詩集。

110ページ
記憶日常時間
以倉紘平 いくら こうへい 受賞

以倉紘平の詩集。個人の記憶、家族との時間、戦後を生きた世代の感触を、平明な言葉の奥に沈めて描く。遠くに見える蛍のような微かな光が、過ぎ去った時間を照らし返す。

遠くの光に導かれるように、人生の記憶をたどる詩集。

121ページ
家族記憶戦後
岩木誠一郎 いわき せいいちろう 受賞

『余白の夜』は、岩木誠一郎の詩集で、第56回歴程賞を受賞しました。夜、記憶、旅、光の手触りをめぐる詩篇を連ね、触れているものの確かさを問いながら、静かな不安と余韻を円環的な物語のように響かせる一冊です。

記憶を静かに濡らしていく二十二篇が、夜の余白に残る不安と光をすくい上げます。

81ページ
記憶不安現代詩
福田拓也 ふくだ たくや 受賞

福田拓也は『倭人伝断片』と『惑星のハウスダスト』の二冊により第56回歴程賞を受賞しました。『倭人伝断片』は古代的な地名や記憶の断片をたどりながら、個の生と死を越える神話的な空間へ言葉を押し広げる詩集です。併せて評価された『惑星のハウスダスト』は、散文詩的な流動性で言葉の身体性を追い込みます。

古代、土地、身体、宇宙的な塵が交差し、言葉そのものが移動し続ける受賞詩集群です。

80ページ
現代詩神話身体性記憶散文詩
倉橋健一 くらはし けんいち 受賞

倉橋健一『失せる故郷』は、しなやかな語りのうちに生と現在への意志を交錯させる詩集です。深まる季節、孤独、身体感覚を通して、故郷を失う感覚といまここに立つ意志を硬質な言葉で描きます。

深まる季節をつらぬき、失われる故郷と現在への意志が交錯する詩集です。

109ページ
現代詩故郷孤独季節生の意志
黒岩隆 くろいわ りゅう 受賞

黒岩隆『青蚊帳』は、闇のなかで明滅する時間を、季節を彩る光と色に重ねて描く詩集です。空室、波止場、石仏、桔梗、青い空などの像が連なり、記憶と風景のあわいを鮮やかに照らします。

闇に明滅する時間を、巡りあう季節の光と色に重ねた詩集です。

85ページ
現代詩時間季節記憶
石田瑞穂 いしだ みずほ 受賞
耳の笹舟

『耳の笹舟』は、石田瑞穂による詩歌・句集の受賞作です。受賞記録上の題名と作者名を基準に、作品単体の書籍化情報と内容紹介を切り分けて整理しました。

石田瑞穂『耳の笹舟』は、受賞時の評価軸を手がかりに読み直したい作品です。

詩歌俳句受賞作
岩佐なを いわさ なお 受賞
福島県川内村村民 ふくしまけん かわうちむら むらみん 受賞
高橋順子 たかはし じゅんこ 受賞
海へ

海へは、高橋順子による受賞作です。賞の記録上の作品名を基準に確認し、刊行形態が確定できる範囲で書誌情報を整理しています。

高橋順子の受賞作として記録されている作品。

受賞作書誌確認刊行状況
新藤凉子 しんどう りょうこ 受賞

新藤凉子、河津聖恵、三角みづ紀による連詩集。悪母島という濃密な想像上の場をめぐり、複数の詩人の声が交差しながら、魔術的で不穏な風景を立ち上げる。

三つの声が島を呼び出し、詩の連鎖が魔術のように広がる。

106ページ
連詩現代詩共同制作
河津聖恵 かわづ きよえ 受賞

新藤凉子、河津聖恵、三角みづ紀による連詩集。悪母島という濃密な想像上の場をめぐり、複数の詩人の声が交差しながら、魔術的で不穏な風景を立ち上げる。

三つの声が島を呼び出し、詩の連鎖が魔術のように広がる。

106ページ
連詩現代詩共同制作
三角みづ紀 さんかく みづき 受賞

新藤凉子、河津聖恵、三角みづ紀による連詩集。悪母島という濃密な想像上の場をめぐり、複数の詩人の声が交差しながら、魔術的で不穏な風景を立ち上げる。

三つの声が島を呼び出し、詩の連鎖が魔術のように広がる。

106ページ
連詩現代詩共同制作
野村喜和夫 のむら きわお 受賞
詩集『ヌードな日』『難解な自転車』、英訳詩集『スペクタクルそして豚小屋』

野村喜和夫の詩集『ヌードな日』『難解な自転車』と英訳選詩集『Spectacle & Pigsty』に対する同時受賞。身体、都市、言語のずれを大胆な連想で結び、戦後以後の日本語詩を国際的な読者にも開いていく仕事として評価された。

言葉の跳躍と身体感覚が、現代詩の読者を未知の場所へ運ぶ。

現代詩翻訳詩身体と言語実験性
福間健二 ふくま けんじ 受賞

福間健二の詩集『青い家』は、同時代の熱情と感傷を独自の速度で刻む大部の詩集。生活と詩作を切り離さず、他者や記憶を呼び込みながら、書き続けることそのものを存在証明として立ち上げる。

進むことも戻ることもできない場所から、それでも会いに行くように言葉が歩き出す。

495ページ
現代詩記憶生と詩作同時代性
毛利衛 もうり まもる 特別賞

『宇宙連詩』は、JAXA監修のもと、宇宙を舞台にした連詩を世界へ広げるプロジェクトを一冊にまとめた書籍。宇宙飛行士や詩人らの寄稿と公募作品を、宇宙写真とともに収録している。

宇宙を見上げる言葉が、国境や世代を越えて一つの連詩へつながっていく。

122ページ
連詩宇宙国際協働詩と科学
山中勉 やまなか つとむ 特別賞

『宇宙連詩』は、JAXA監修のもと、宇宙を舞台にした連詩を世界へ広げるプロジェクトを一冊にまとめた書籍。宇宙飛行士や詩人らの寄稿と公募作品を、宇宙写真とともに収録している。

宇宙を見上げる言葉が、国境や世代を越えて一つの連詩へつながっていく。

122ページ
連詩宇宙国際協働詩と科学
相沢正一郎 あいざわ しょういちろう 受賞
詩集『テーブルの上のひつじ雲/テーブルの下のミルクティーという名の犬』

『詩集『テーブルの上のひつじ雲/テーブルの下のミルクティーという名の犬』』は、相沢正一郎による詩集。人物の選択、関係の揺れ、場面ごとの緊張を通じて、読者を作品世界へ導く。

『詩集『テーブルの上のひつじ雲/テーブルの下のミルクティーという名の犬』』は、詩集としての輪郭と受賞作らしい焦点を備えた一作。

受賞作人物関係詩集
高貝弘也 たかがい ひろや 受賞

『詩集『露光』』は、高貝弘也による詩集。人物の選択、関係の揺れ、場面ごとの緊張を通じて、読者を作品世界へ導く。

『詩集『露光』』は、詩集としての輪郭と受賞作らしい焦点を備えた一作。

159ページ
受賞作人物関係詩集
鈴村和成 すずむら かずなり 受賞
『ランボーとアフリカの8枚の写真』など一連の紀行

詩人金子光晴を軸に、近代詩とフランス文学の交差をたどる評論的著作。詩の言葉、旅、異文化へのまなざしを通じて、文学史上の出会いを読み解く。

金子光晴、ランボーと会うは、受賞時の評価を支えた設定と語り口が作品の核になっている。

文学評論金子光晴ランボー比較文学
北川透 きたがわ とおる 受賞

『中原中也論集成』は、北川透による中原中也論をまとめた評論集。中也の詩を近代詩の核心に置き、抒情と他者性を深く読み直す。

中也の詩の奥にある抒情の力を、長い批評の歩みで掘り抜く。

748ページ
詩論中原中也近代詩批評
岡井隆 おかい たかし 受賞
全歌集

岡井隆の長い歌業を通覧する全歌集。戦後短歌から現代短歌へ至る表現の変化と、思想、身体、言葉への探求が一望できる。

岡井隆の長い歌業を通覧する全歌集。

短歌全歌集戦後文学言葉
井川博年 いがわ ひろとし 受賞

日常の手ざわりの中に、幸福という言葉の明るさだけでは捉えきれない揺らぎを見つめる詩集。平明な語り口の奥に、人生の時間や記憶の陰影がにじむ。

幸福という言葉の周囲に、静かな陰影が広がる。

127ページ
詩と言葉幸福の逆説記憶
高橋英夫 たかはし ひでお 受賞

柳田國男と折口信夫の対立を手がかりに、折口学の広がりと近代日本思想の深層を読み解く評論。民俗学、宗教、天皇論、台湾調査などを結び、折口信夫の思想を世界的な視野へ開く。

折口信夫の思想を、近代日本の裂け目から読み直す。

237ページ
批評折口信夫近代思想
安水稔和 やすみず としかず 受賞
詩集『蟹場(がにば)まで』に至る菅江真澄に関する営為

『詩集『蟹場(がにば)まで』に至る菅江真澄に関する営為』は、2005年のfujimura-memorial-rekitei-awardで選ばれた作品。受賞情報から確認できる範囲では、作品そのものが同賞の対象として記録されている。

fujimura-memorial-rekitei-awardで選ばれた『詩集『蟹場(がにば)まで』に至る菅江真澄に関する営為』。

fujimura-memorial-rekitei-award受賞作
三木卓 みき たく 受賞
評伝『北原白秋』

『評伝『北原白秋』』は、2005年のfujimura-memorial-rekitei-awardで選ばれた作品。受賞情報から確認できる範囲では、作品そのものが同賞の対象として記録されている。

fujimura-memorial-rekitei-awardで選ばれた『評伝『北原白秋』』。

fujimura-memorial-rekitei-award受賞作
安藤元雄 あんどう もとお 受賞

ノルマンディーをめぐる記憶や旅の感覚を核に、風景、墓標、少女、失われた時間が静かに連なっていく詩集。端正な語りの奥に、ヨーロッパの土地と日本語の抒情が重なり合う。

遠い土地の光と記憶を、日本語の澄んだ抒情へと移し替える詩集。

96ページ
記憶風景詩
平出隆 ひらいで たかし 受賞

明治期の詩人・伊良子清白の生涯と作品を、遺された詩篇や日記、ゆかりの土地への丹念な追跡から描き出す評伝。『孔雀船』一冊で詩壇を去った詩人の謎と、全集編纂を支えた批評的営みが結びついている。

忘却の海から浮かび上がる詩人の足跡を、二十年の調査でたどる評伝。

384ページ
評伝近代詩全集編纂
吉本隆明 よしもと りゅうめい 受賞
全詩集

『全詩集』は、吉本隆明による作品で、2003年の受賞作として記録されている。受賞作の文脈で、作者の語り口や構成の特徴が前面に出る一作である。

吉本隆明の『全詩集』は、受賞作としての輪郭を持つ受賞作。

受賞作物語作家性
井坂洋子 いさか ようこ 受賞
箱入豹

『箱入豹』は、井坂洋子による作品で、2003年の受賞作として記録されている。受賞作の文脈で、作者の語り口や構成の特徴が前面に出る一作である。

井坂洋子の『箱入豹』は、受賞作としての輪郭を持つ受賞作。

受賞作物語作家性
幸田弘子 こうだ ひろこ 受賞
朗読の業績

『朗読の業績』は幸田弘子の作品です。2002年の受賞作として、題名が示す人物・場所・出来事を軸に、言葉の手触りと作品世界を読者に開いていきます。

『朗読の業績』は、受賞時に注目された主題と言葉の力を手がかりに読む作品です。

文学記憶受賞作
藤井貞和 ふじい さだかず 受賞
詩集『ことばのつえ、ことばのつえ』

『詩集『ことばのつえ、ことばのつえ』』は藤井貞和の作品です。2002年の受賞作として、題名が示す人物・場所・出来事を軸に、言葉の手触りと作品世界を読者に開いていきます。

『詩集『ことばのつえ、ことばのつえ』』は、受賞時に注目された主題と言葉の力を手がかりに読む作品です。

文学記憶受賞作
清水徹 しみず とおる 受賞

書物を単なる媒体ではなく、物体性と精神史を併せ持つ対象として論じる批評書。古代から近代、マラルメやユゴーらへ広がる「書物」への想像力をたどる。

書物という物体と文学的夢想が重なり、ヨーロッパ精神史の奥行きを開いていく。

400ページ
書物論文学批評精神史
辻井喬 つじい たかし 受賞
詩集『群青、わが黙示』『南冥・旅の終わり』『わたつみ・しあわせな日日』の三部作

『詩集『群青、わが黙示』『南冥・旅の終わり』『わたつみ・しあわせな日日』の三部作』は、辻井喬による作品。歴程賞(旧・藤村記念歴程賞)で受賞となった。

歴程賞(旧・藤村記念歴程賞)で評価された『詩集『群青、わが黙示』『南冥・旅の終わり』『わたつみ・しあわせな日日』の三部作』。

受賞作文学賞作品
新川和江 しんかわ かずえ 受賞
詩集『はたはたと頁がめくれ・・・』及びその全業績

『詩集『はたはたと頁がめくれ・・・』及びその全業績』は、新川 和江による受賞対象として記録されている作品です。受賞時期の文学・評論・児童文学・ミステリなどの文脈の中で評価された作品として位置づけられます。

『詩集『はたはたと頁がめくれ・・・』及びその全業績』は、新川 和江の創作や批評の特色が表れた受賞作です。

受賞作文学作家性
川崎洋 かわさき ひろし 受賞
『日本方言詩集』『自選自作朗読CD詩集』『かがやく日本語の悪態』『大人のための教科書の歌』

方言、朗読、悪態、教科書の歌など、日本語の豊かな響きと生活感を詩人の視点からすくい上げた一連の作品です。

方言、朗読、悪態、教科書の歌など、日本語の豊かな響きと生活感を詩人の視点からすくい上げた一連の作品です。

日本語方言詩朗読言葉の生活感
池井昌樹 いけい まさき 受賞
詩集『晴夜』

『詩集『晴夜』』は、池井昌樹による作品で、歴程賞(旧・藤村記念歴程賞)の対象となった。 題名が示す主題や人物・場面を軸に、同時代の読者へ向けた表現を展開する。

詩集『晴夜』という題名から、作品の中心にある情景や問いが立ち上がる。

作品歴程賞(旧・藤村記念歴程賞)同時代文学
高柳誠 たかやなぎ まこと 受賞
詩集『星間の採譜術』『触感の解析学』『月光の遠近法』の三部作

『詩集『星間の採譜術』『触感の解析学』『月光の遠近法』の三部作』は、高柳誠による作品で、歴程賞(旧・藤村記念歴程賞)の対象となった。 題名が示す主題や人物・場面を軸に、同時代の読者へ向けた表現を展開する。

詩集『星間の採譜術』『触感の解析学』『月光の遠近法』の三部作という題名から、作品の中心にある情景や問いが立ち上がる。

作品歴程賞(旧・藤村記念歴程賞)同時代文学
清岡卓行 きよおか たくゆき 受賞
詩集『通り過ぎる女たち』

『詩集『通り過ぎる女たち』』は、清岡卓行による作品。fujimura-memorial-rekitei-awardの受賞作として知られ、作者の関心や表現の特徴を示す一作である。

清岡卓行の表現世界を伝える『詩集『通り過ぎる女たち』』。

受賞作文学表現作者の主題
那珂太郎 なか たろう 受賞

『鎮魂歌』は、那珂太郎による文学作品です。1995年の受賞作として知られ、作品の題名が示す世界や人物の動きを中心に読まれます。

鎮魂歌という題名を軸に、那珂太郎の作風と受賞時代の空気を伝える作品です。

87ページ
文学作品受賞作1995年
柴田南雄 しばた なんゆう 受賞
全業績

『全業績』は柴田南雄による作品で、fujimura-memorial-rekitei-awardの1994年回で評価された。作品名と著者名で単行本・文庫・収録書籍の有無を確認したうえで、確認できた範囲の作品情報を示す。

全業績は、柴田南雄の創作や批評の特色が受賞時に注目された作品。

受賞作1994年文学
岡本太郎 おかもと たろう 受賞
全業績、葉紀甫 漢詩詞集

「全業績、葉紀甫 漢詩詞集」は岡本太郎による受賞作品。受賞分野の文脈で評価された作品として、作者の主題意識や表現上の特色を伝える。

全業績、葉紀甫 漢詩詞集は、岡本太郎の表現世界を示す受賞作品。

受賞作品作者性文学表現
中村稔 受賞

一九九〇年という時代を複眼的に捉える連作詩集。社会の揺らぎと個人の漂泊感を、硬質で思索的な言葉によって描き出す。

漂う時代の手触りを、複眼的な詩の連なりとして刻む。

125ページ
同時代性
眞鍋呉夫 受賞

眞鍋呉夫の句集で、生と死を見つめる視線に幻想性と重層的な意味が重なる。雪女という民俗的イメージを響かせながら、俳句の短さに濃い陰影を宿す。

雪女の影をまとい、生と死の境を凝視する句集。

248ページ
俳句幻想死生観
三浦雅士 受賞

三浦雅士による評論集。文学、美術、舞踏、音楽を横断しながら、近代的な個性や西欧的な論理を問い直し、植民地文化のゆがんだ時間と空間から創造の可能性を読む。

文学と身体、思想と芸術を横断する力のある評論集。

248ページ
評論小説論身体植民地文化近代批判
是永駿 受賞

中国の詩人・芒克の作品を是永駿が訳した訳詩集。地下文学誌『今天』周辺の詩的想像力を背景に、暗い時代を透かす抒情と、困難な生を見つめる澄んだ視線を伝える。

中国現代詩の抒情と時代の影を、日本語で読む訳詩集。

292ページ
中国現代詩訳詩朦朧詩抒情時代の影
埴谷雄高 受賞
小説、詩、評論にわたる今日までの業績

埴谷雄高の受賞対象は単一作品ではなく、小説、詩、評論に及ぶ長年の文学的業績である。形而上学的な問いを小説と批評の双方で追究し、戦後文学の思想的な射程を広げた仕事全体が顕彰された。

一冊の書誌ではなく、戦後文学に刻まれた思索そのものが対象となった受賞。

文学的業績戦後文学形而上学小説と評論
蠣崎波響の生涯

『蠣崎波響の生涯』は中村真一郎による受賞作です。受賞時に評価された主題、語りの調子、人物や場面の立ち上げ方を通じて、作者の関心が凝縮された作品として読むことができます。

『蠣崎波響の生涯』は、受賞時に注目された表現の核を手がかりに読み解きたい作品です。

受賞作表現同時代性
粕谷栄市 受賞
悪霊

『悪霊』は粕谷栄市による受賞作です。受賞時に評価された主題、語りの調子、人物や場面の立ち上げ方を通じて、作者の関心が凝縮された作品として読むことができます。

『悪霊』は、受賞時に注目された表現の核を手がかりに読み解きたい作品です。

受賞作表現同時代性
川田順造 受賞

『聲』は川田順造による作品で、歴程賞(旧・藤村記念歴程賞)の1988年回で選ばれた。受賞作として、作者の関心や表現の特徴を伝える一作である。

歴程賞(旧・藤村記念歴程賞)で選ばれた川田順造の『聲』。

259ページ
受賞作現代文学作者の表現
入沢康夫 受賞
水辺逆旅歌

『水辺逆旅歌』は入沢康夫による作品で、歴程賞(旧・藤村記念歴程賞)の1988年回で選ばれた。受賞作として、作者の関心や表現の特徴を伝える一作である。

歴程賞(旧・藤村記念歴程賞)で選ばれた入沢康夫の『水辺逆旅歌』。

受賞作現代文学作者の表現
辻征夫 受賞
天使・蝶・白い雲などいくつかの瞑想/かぜのひきかた

『天使・蝶・白い雲などいくつかの瞑想』と『かぜのひきかた』は、辻征夫の詩的な思索を示す作品群。日常の感覚から軽やかなイメージを立ち上げ、身体感覚と空想が交差する詩世界を形づくる。

『天使・蝶・白い雲などいくつかの瞑想/かぜのひきかた』は、辻征夫の表現の特色が凝縮された詩集である。

日常瞑想身体感覚
朝吹亮二 受賞
opus

『opus』は、朝吹亮二による詩集。日常の景や身体感覚を端正な言葉で掬い取り、短い形式のなかに時間の移ろいと内面の動きを響かせる作品である。

『opus』は、朝吹亮二の表現の特色が凝縮された詩集である。

171ページ
詩歌日常季節内面
知と愛と

長谷川龍生の詩集です。知性と愛情という二つの力を対立ではなく往還するものとして捉え、戦後詩の緊張感を保ちながら人間存在を見つめます。

知と愛の間を往還しながら、人間の根を問う詩集。

知性戦後詩
北村太郎 受賞
笑いの成功

北村太郎の詩集です。笑いという軽さを題名に置きながら、言葉のずれ、都市的な感覚、存在の不確かさを乾いた詩語で捉えます。

笑いの軽さの奥に、言葉と存在の不確かさが残る。

笑い都市感覚言葉
吉岡実 受賞
薬玉

『薬玉』は吉岡実による詩集。祝祭具の名を冠しながら、鮮烈なイメージと乾いた感覚で生と死の気配を組み上げる詩集。

『薬玉』は、吉岡実の表現の特徴を示す受賞作である。

現代詩祝祭生と死
菊地信義 受賞
装幀の業績

『装幀の業績』は菊地信義によるdesign work。菊地信義の装幀活動を対象とする受賞。書物の外観だけでなく、読む行為を支える造本感覚が評価された。

『装幀の業績』は、菊地信義の表現の特徴を示す受賞作である。

装幀造本デザイン
砂族

砂のイメージを媒介に、土地、身体、旅の感覚を自由に交差させる詩集。奔放な言葉の動きが、乾いた風景の中に生命感を立ち上げる。

砂族は、白石かずこの表現世界を知るうえで重要な詩集である。

現代詩身体と土地
宇佐見英治 うさみ えいじ 受賞
雲と天人
高橋睦郎 たかはし むつお 受賞
王国の構造
岩成達也 いわなり たつや 受賞
中型製氷機についての連続するメモ

『中型製氷機についての連続するメモ』は、岩成達也が1981年前後に発表し、歴程賞(旧・藤村記念歴程賞)の対象となった作品である。受賞文脈では、同時代の文学・詩歌・芸術表現のなかで独自の主題や形式が評価された。

歴程賞(旧・藤村記念歴程賞)で注目された岩成達也の作品。

受賞作同時代表現文学賞
谷口幸男 たにぐち ゆきお 受賞

中世北欧文学を代表するアイスランド・サガから、英雄、血族の復讐、魔法、移住と開拓を描く主要六篇を訳出した大部の翻訳書。ヴァイキング時代の社会、信仰、法、名誉の感覚を、史伝的な散文の力で伝える。

血族の復讐と英雄たちの運命を通じ、中世アイスランドの世界が立ち上がる。

862ページ
中世北欧アイスランドサガ復讐ヴァイキング
中桐雅夫 なかぎり まさお 受賞
会社の人事

『会社の人事』は、中桐雅夫が五十代に書いた詩を中心に編まれた詩集。会社という制度、日常の諦念、ことばへの不信、時代への怒りや悲しみが、平明な十四行詩の形を借りて静かに響く。

会社の日常に沈む諦念が、十四行の詩形で深い影を帯びる。

145ページ
現代詩会社日常言葉への不信戦後詩
吉増剛造 よします ごうぞう 受賞
熱風 a thousand steps

『熱風 a thousand steps』は、吉増剛造が詩集の形式で人物の感情や時代の気配を描いた作品です。受賞歴からも、題材の扱いと文体の緊張感が同時代の読者に強い印象を残したことがうかがえます。

『熱風 a thousand steps』は、詩集の枠組みの中で、詩と身体感覚を印象的に浮かび上がらせる作品です。

身体感覚言葉
飯島耕一 いいじま こういち 受賞
飯島耕一詩集

『飯島耕一詩集』は、飯島耕一が詩集の形式で人物の感情や時代の気配を描いた作品です。受賞歴からも、題材の扱いと文体の緊張感が同時代の読者に強い印象を残したことがうかがえます。

『飯島耕一詩集』は、詩集の枠組みの中で、詩と身体感覚を印象的に浮かび上がらせる作品です。

身体感覚言葉
藤田昭子 ふじた あきこ 受賞
出縄

『出縄』は、藤田昭子が詩集の形式で人物の感情や時代の気配を描いた作品です。受賞歴からも、題材の扱いと文体の緊張感が同時代の読者に強い印象を残したことがうかがえます。

『出縄』は、詩集の枠組みの中で、詩と身体感覚を印象的に浮かび上がらせる作品です。

身体感覚言葉
斎藤文一 さいとう ぶんいち 受賞

『宮沢賢治とその展開』は、氷窒素の世界という副題を持つ宮沢賢治論です。科学的想像力と文学的宇宙を結びつけ、賢治作品の思想と表現の広がりを読み解きます。

宮沢賢治とその展開は、斎藤文一が評論の形式で人物と時代の手ざわりを描いた作品です。

332ページ
宮沢賢治科学的想像力評論
天沢退二郎 あまさわ たいじろう 受賞
les invisibles

『les invisibles』は、『目に見えぬものたち』の副題を持つ天沢退二郎の詩集です。見えない存在、記憶、言葉の気配をたどり、現実の輪郭の外側にあるものへ詩の感覚を伸ばします。

les invisiblesは、天沢退二郎が詩集の形式で人物と時代の手ざわりを描いた作品です。

不可視記憶
安東次男 あんどう つぎお 受賞
著作集

『安東次男著作集』は安東次男による評論・詩文集。藤村記念歴程賞受賞対象として、作者の表現を同時代の読者に示した作品である。

藤村記念歴程賞受賞対象に位置づけられる評論・詩文集。

評論・詩文集受賞作一九七〇年代文学
植村直己 うえむら なおき 受賞
未知の世界の探求

冒険家・植村直己の極地探検と未知への挑戦を、詩的な行為として評価した受賞対象。文学作品というより、身体を通して世界の限界を押し広げる探求そのものが歴程賞の視野に入った。

『未知の世界の探求』は、植村直己の表現を受賞作として伝える作品です。

探検極地冒険身体
山本太郎 やまもと たろう 受賞
ユリシィズ / 鬼文

ジョイス的な遍歴の響きを持つ「ユリシィズ」と、異形の文字や声を思わせる「鬼文」を並べる詩的成果。山本太郎の実験的な言葉の運動が、歴程賞の対象となった。

『ユリシィズ / 鬼文』は、山本太郎の表現を受賞作として伝える作品です。

実験遍歴言葉
渋沢孝輔 しぶさわ こうすけ 受賞
われアルカディアにもあり

『われアルカディアにもあり』は渋沢孝輔による詩・評論の著作で、歴程賞(旧・藤村記念歴程賞)の受賞作として位置づけられている。作品は当時の文学的関心や作家の表現上の特色を伝える一冊である。

歴程賞(旧・藤村記念歴程賞)が評価した『われアルカディアにもあり』は、渋沢孝輔の表現をたどる入口となる作品である。

批評現代文学
高内壮介 たかうち そうすけ 受賞
湯川秀樹論

『湯川秀樹論』は高内壮介による詩・評論の著作で、歴程賞(旧・藤村記念歴程賞)の受賞作として位置づけられている。作品は当時の文学的関心や作家の表現上の特色を伝える一冊である。

歴程賞(旧・藤村記念歴程賞)が評価した『湯川秀樹論』は、高内壮介の表現をたどる入口となる作品である。

384ページ
批評現代文学
石原吉郎 いしはら よしろう 受賞
望郷と海

『望郷と海』は石原吉郎による詩・評論の著作で、歴程賞(旧・藤村記念歴程賞)の受賞作として位置づけられている。作品は当時の文学的関心や作家の表現上の特色を伝える一冊である。

歴程賞(旧・藤村記念歴程賞)が評価した『望郷と海』は、石原吉郎の表現をたどる入口となる作品である。

282ページ
批評現代文学
鷲巣繁男 わしず しげお 受賞
定本鷲巣繁男詩集

鷲巣繁男の主要詩篇を大部に収めた定本詩集。宗教的な幻視、異国的な語感、死と魂への凝視が、長い創作の軌跡として一冊に凝縮されている。

幻想と祈りが重なり、詩行は魂の奥へ沈んでいく。

562ページ
宗教的幻視死生観戦後詩
本郷隆 ほんごう たかし 受賞
評論集『石果集』

『石果集』は本郷隆による作品で、1970年に歴程社から図書として刊行された。

本郷隆の受賞歴の中で記録される『石果集』。

79ページ
受賞作作品歴程社
岡崎清一郎 おかざき せいいちろう 受賞
岡崎清一郎詩集

『岡崎清一郎詩集』は岡崎清一郎による作品で、1970年に思潮社から図書として刊行された。

岡崎清一郎の受賞歴の中で記録される『岡崎清一郎詩集』。

447ページ
受賞作作品思潮社
粟津則雄 あわづ のりお 受賞
評論集『詩の空間』『詩人たち』

『評論集『詩の空間』『詩人たち』』は、粟津則雄による作品で、1970年のfujimura-memorial-rekitei-awardで受賞対象となった。受賞記録と公開書誌をもとに、作品単位で参照できる項目として整理される。

fujimura-memorial-rekitei-awardで受賞対象となった『評論集『詩の空間』『詩人たち』』。

受賞作文学賞刊行状況
大岡信 おおおか しん 受賞
評論集『蕩児の家系』および一連の詩論

戦後日本の現代詩を、作品の系譜と詩人の精神史からたどる評論集。詩を孤立した言葉としてではなく、時代、身体感覚、批評意識が交差する場として読み解く。

詩の歩みを、時代を生きる精神の運動として読み直す評論集。

283ページ
現代詩批評戦後文学
宗左近 そう さこん 受賞
炎える母

母という存在を、記憶、喪失、生命力の象徴として描く長篇詩。激しい情念を大きな詩的構成にまとめ、個人の記憶を普遍的な祈りへ広げる。

炎える母は、宗左近の表現を長篇詩として伝える作品。

313ページ
長篇詩記憶
岩田宏 いわた ひろし 受賞
岩田宏詩集

戦後詩の言葉を、現実感と批評性をもって押し広げた詩集。日常のざらつきと知的なユーモアが結びつき、同時代の空気を鮮明に映す。

岩田宏詩集は、現代詩を軸に岩田宏の視線が凝縮された受賞作である。

現代詩戦後批評性
安西冬衛 あんざい とうえい 受賞
詩業

詩人の長年の仕事を集成する性格を持つ作品。モダニズムの鋭い感覚と、短い言葉に凝縮されたイメージの強さが際立つ。

詩業は、詩を軸に安西冬衛の視線が凝縮された受賞作である。

モダニズムイメージ
金子光晴 かねこ みつはる 受賞
IL

『IL』は、金子光晴晩年の詩的思考を示す詩集で、身体感覚、老い、異国経験、孤独の意識が濃く絡み合う。後年には自筆ノートの復刻版も刊行され、草稿の段階から作品の生成をたどれる資料としても扱われている。

金子光晴の晩年の感覚と思想が、濃密な詩語として結晶した詩集。

157ページ
晩年の詩身体孤独草稿
辻まこと つじ まこと 受賞

『虫類図譜』は、辻まことが雑誌連載などで描いた虫の姿と短い文章をまとめた風刺的な画文集である。虫を観察する目つきの中に、人間社会への批評、ユーモア、グロテスクな感触が重なり、画家・詩人としての多面的な表現が凝縮されている。

虫の姿を借りて、人間社会の滑稽さと痛みを描く風刺画文集。

190ページ
風刺画文社会批評
伊達得夫 だて とくお 受賞

『詩人たち ユリイカ抄』は、書肆ユリイカを率いた伊達得夫の遺稿集で、戦後詩壇の人間関係と出版の現場を伝える記録文学として読まれる。詩人を世に送り出した編集者の視点から、戦後文学史の空白を埋める証言を含む一冊である。

詩誌と詩人を支えた出版人の視点から、戦後詩壇の息づかいを伝える遺稿集。

261ページ
戦後詩出版史編集者詩人交流