作品情報
水面に落ち込んだかつての月明かりを、書き継ぐようにたどっていく。
書肆子午線から刊行された野木京子の第6詩集。月明かりや亡き人の記憶を手がかりに、断片的な声や風景を集めていく。
書籍情報
- 出版社
- 書肆子午線
- 発売日
- 2024-03-05
- ページ数
- 120ページ
- サイズ
- 1.1 x 12.8 x 18.8 cm
- ISBN-13
- 9784908568411
- ISBN-10
- 4908568413
- 価格
- 2420 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/詩歌/詩集
「最後に満月を見た日のことは覚えていないけれど/夜になると見るだろう月の姿を昼のうちに思い描くことはできる/わたしにも透き通る触手があればいいのに/そうしたら進む道などは光の方向でしかなくなるから」 水面に落ち込んだかつての月明かり、今は亡き人が昔飼っていた犬の鳴き声、夢うつつの気水域に立ち現れるさざなみのような声や断片を拾い集めるように書き継がれた32篇。詩人・野木京子、第6詩集。装幀=稲川方人。
詩人。熊本県八代市生まれ。2007年に『ヒムル、割れた野原』(思潮社、2006年)で第57回H氏賞を受賞。その他の詩集に『明るい日』(思潮 社、2013年)、『クワカ ケルル』(思潮社、2018年)などがある。
レビュー
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詩集を読むことは
収められているどの詩もよかった。幻視を裏打ちする現実感、思念があって、読み応えがある。 たとえば、「だから 汚泥のなかに落ちたときには/よろこびなさい」(「球根」という詩の最終連)のフレーズを読んだときの新鮮な驚き。詩を読むというのは自分をひらかせてもらうことだと強く感じた。
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