日本の文学賞

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赤羽 末吉

あかば すえきち

Akaba Suekichi

プロフィール

性別
男性
生誕
1910-05-03 (東京市神田区美土代町(現:千代田区神田美土代町))
死没
1990-06-08 (鎌倉市(居住地)) 80歳
国籍
日本
言語
日本語
居住地歴
神田(東京)・美土代町 → 深川(江東区) → 大連(関東州、満洲) → 新京(現在の長春、満州) → 人吉(熊本県)※引揚時短期間 → 月島(東京)※親族宅寄寓 → 府中(東京都) → 鎌倉(神奈川県) → 信濃町(長野県・黒姫山麓)

経歴

職業
絵本画家, 絵本作家, 舞台美術家, 日本画家, 挿絵画家
活動期間
1930年〜1990年
影響を受けた人物
初山滋(『コドモノクニ』表紙絵), フリッツ・ラング(映画の影響)
影響を与えた人物
後進の絵本作家・挿絵画家(総称)

学歴

旧制順天中学校(順天中学校・高等学校の前身)
期間: 1923-1928
卒業年: 1928
国: 日本
中学卒業後は定職につかず独学で絵を学ぶ期間が長い

受賞歴

産経児童出版文化賞
1965
対象作品: ももたろう、白いりゅう黒いりゅう
主催: 産経新聞社
結果: 受賞
産経児童出版文化賞
1968
対象作品: スーホの白い馬
主催: 産経新聞社
結果: 受賞
厚生省児童文化福祉奨励賞
1968
対象作品: スーホの白い馬
主催: 厚生省
結果: 受賞
講談社出版文化賞
1973
対象作品: 源平絵巻物語 衣川のやかた
主催: 講談社
結果: 受賞
ブルックリン美術館絵本賞
1975
対象作品: スーホの白い馬
主催: ブルックリン美術館
結果: 受賞
小学館絵画賞
1975
対象作品: ほうまんの池のカッパ
主催: 小学館
結果: 受賞
国際アンデルセン賞(画家賞)
1980
部門: 画家賞
主催: 国際児童図書評議会(IBBY)
結果: 受賞(日本人として初)
ライプチヒ国際図書デザイン展金賞
1982
対象作品: 絵本わらべうた、そら、にげろ
主催: ライプチヒ国際図書デザイン展
結果: 金賞
東ドイツ文部大臣賞(絵本わらべうた)
1982
対象作品: 絵本わらべうた
主催: 東ドイツ文部省
結果: 受賞

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: 日本の神話と伝説

    日本各地に伝わる神話や伝説を子ども向けに語り直した一冊。神々の物語、英雄譚、土地に根づく伝承を、赤羽末吉の力強い絵が支え、古い物語を親しみやすい読み物として伝える。

    神話と伝説の世界を、絵と語りで子どもの読書へひらく作品。

    317ページ
    日本神話民間伝承児童向け再話絵本表現古代への想像力
  2. 種子島に伝わる昔話をもとに、力自慢の男と池のカッパの出会いを描く絵本。民話の荒々しさと赤羽末吉の絵の力が、土地の息づかいを伝える。

    力自慢の男が、不思議な池で自分の強さを試される。

    32ページ
    民話絵本カッパ土地の物語
  1. 受賞作: 日本の昔話

    日本の昔話世界を絵と物語で味わえる児童向けの民話作品です。

    日本の昔話世界を絵と物語で味わえる児童向けの民話作品です。

    20ページ
    作品紹介

作品

代表作

スーホの白い馬

1967年 絵本(民話の翻案) 32ページ

モンゴルの民話を題材に、主人公スーホと白い馬の交流と犠牲を描く感動的な絵本。末吉の描画によって国内外で高い評価を得た。

友情犠牲民話モンゴル文化
翻訳
  • スーホの白い馬(英語訳など複数あり)

かさじぞう

1961年 絵本(昔話) 28ページ

雪深い国の昔話を墨絵風の表現で描いた絵本。末吉が絵本画家としてデビューした作品の一つ。

慈悲昔話

おへそがえる・ごん(全3巻)

1986年 創作絵本

鳥獣人物戯画に着想を得た創作絵本シリーズ。末吉の最後のオリジナル絵本作品群。

動物擬人化民話的モチーフ
映像化・舞台化
  • [アニメーション(試作)] おへそがえる・ごん(実験的断片)

全著作

  • おおきなおおきなおいも(作絵、1971)
  • 源平絵巻画集(1975)
  • 鬼のうで(1976)
  • 絵本わらべうた(1977)
  • そら、にげろ(1978)
  • へそとりごろべえ(1978)
  • 絵本よもやま話(1979)
  • 私の絵本ろん(1983)
  • おへそがえる・ごん(全3巻、1986)

翻案

  • 一部作品の海外翻訳・展示での紹介、実験的アニメ化の試みあり

作品の翻訳

  • スーホの白い馬(英語ほか)

作風・主題

文体
伝統的な墨絵風の技法を生かした絵本表現壮大な歴史絵巻風の大和絵的表現素朴で力強い造形表現
頻出モチーフ
民話・昔話動物

健康

  • 脳梗塞
    1987 入院
    入院と回復後の体力低下
  • 肝硬変(およびそれに由来する食道静脈瘤破裂)
    1987-1990(晩年)
    体調悪化、最終的に死亡原因となる

評価・遺産

伝統的表現技法と民話的題材を融合した独自の絵本表現により、日本国内外で高い評価を得た。特に『スーホの白い馬』は国際的に評価され、1980年には日本人で初めて国際アンデルセン賞画家賞を受賞した。

記念館・博物館

  • ちひろ美術館・東京(遺族からの寄贈資料所蔵) 東京都 1998年開館

資料所蔵先

  • ちひろ美術館・東京所蔵(原画約6900点以上が寄贈)

引用

  • 雪国が描きたい
    出典: 末吉の回想・松居直との面会時の発言(回想記録)

豆知識

  • 「鬼の赤羽」と呼ばれることがあった(鬼を題材にした絵本が多いことによる)
  • 日本の絵本画家として初めて国際アンデルセン賞画家賞を受賞した(1980年)
  • 生前、遺作の原画約6900点を寄贈。後に発見された分を含め約7000点近くに達している