日本の文学賞

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石原吉郎

いしはら よしろう

Ishihara Yoshiro

プロフィール

性別
男性
生誕
1915-11-11 (静岡県田方郡土肥村(現・伊豆市))
死没
1977-11-14 (埼玉県上福岡市(現・ふじみ野市)) 62歳
国籍
日本
言語
日本語
宗教
プロテスタント(キリスト教) 1938年受洗
居住地歴
東京都 → 静岡県土肥(帰郷・短期間) → 埼玉県上福岡(晩年)

経歴

職業
詩人, 随筆家, 歌人, 俳人
活動期間
1954年〜1977年
所属団体
日本詩人会(会長 1975–1977)
影響を受けた人物
北條民雄, 立原道造, ヴィクトール・フランクル, ヴァルラーム・シャラーモフ, アレクサンドル・ソルジェニーツィン
影響を与えた人物
辺見庸

学歴

東京外国語学校(旧制)
ドイツ部 / ドイツ語学科
期間: 1934-1938
卒業年: 1938
国: 日本
在学中にマルクス主義やエスペラントを学ぶ
攻玉社中学校(旧制)
期間: 1928-1933
卒業年: 1933
国: 日本
中等教育課程を修了

受賞歴

H氏賞(第14回)
1964
対象作品: サンチョ・パンサの帰郷
主催: H氏賞選考委員会(詩の新人賞)
結果: winner
藤村記念歴程賞(第11回)
1973
対象作品: 望郷と海
主催: 歴程賞選考委員会
結果: winner

受賞・候補エディション

H氏賞 1回登壇
  1. 『サンチョ・パンサの帰郷』は、石原吉郎がシベリア抑留後の経験と失語の感覚を背景に、沈黙に抗して書いた戦後詩の代表的詩集である。極限状態の記憶を直接の証言に閉じず、言葉の不可能性そのものを詩の緊張として刻んでいる。

    抑留体験と沈黙のあいだから、戦後詩の深部を切り開いた名詩集。

    144ページ
    シベリア抑留沈黙戦後詩失語
  1. 受賞作: 望郷と海

    『望郷と海』は石原吉郎による詩・評論の著作で、歴程賞(旧・藤村記念歴程賞)の受賞作として位置づけられている。作品は当時の文学的関心や作家の表現上の特色を伝える一冊である。

    歴程賞(旧・藤村記念歴程賞)が評価した『望郷と海』は、石原吉郎の表現をたどる入口となる作品である。

    282ページ
    批評現代文学

作品

代表作

サンチョ・パンサの帰郷

1963年 詩集

帰還者としての戸惑いと沈黙、シベリア抑留体験の影響を含む詩篇を収めた処女詩集。

郷愁抑留沈黙再生

水準原点

1972年 詩集

抑留や戦後体験を背景にした詩篇を収録。

記憶言語喪失他者の死

望郷と海

1972年 散文(エッセイ集)

抑留体験の回顧と内省をまとめたエッセイ集。著者の代表的評論集の一つ。

抑留回想告発と沈黙望郷

全著作

  • サンチョ・パンサの帰郷
  • 石原吉郎詩集
  • 水準原点
  • 海を流れる河
  • 日常への強制
  • 望郷と海
  • 断念の海から
  • 北条
  • 足利
  • 満月をしも

作風・主題

文体
沈黙的で内省的な文体簡潔かつ乾いた比喩実体験に基づく叙述
頻出モチーフ
失語沈黙望郷労働と拒否

健康

  • アルコール依存症
    帰国後晩年(1950年代末〜1970年代)
    創作活動と私生活に深刻な影響を与え、晩年には入退院を繰り返した
  • 栄養失調(抑留中)
    1945–1953(抑留期間)
    肋骨骨折など身体的後遺症を残した

評価・遺産

シベリア抑留体験を文学的主題へと昇華させた戦後詩の重要な詩人。『望郷と海』や詩集を通じて抑留経験の記憶と沈黙の問題を提示し、詩とエッセイ双方で評価を得た。

関連学会

  • 日本詩人会

引用

  • 生き残った人間は、人を告発する資格はない。
    出典: 対談(『キリスト教文学の世界』月報) (1977年)
  • 沈黙するための言葉が私にとって詩となった。
    出典: エッセイ『沈黙するための言葉』 (1970年)

豆知識

  • 戦時中はロシア語通訳として関東軍情報部に配属された経験がある。
  • 第1詩集『サンチョ・パンサの帰郷』で第14回H氏賞を受賞した。
  • 晩年はアルコール依存症に苦しんだ。
  • 遺骨は多磨霊園・信濃町教會員墓に埋葬されている。