日本の文学賞

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中沢 新一

なかざわ しんいち

Nakazawa Shinichi

別名: 中澤 新一

プロフィール

性別
男性
生誕
1950-05-28 (山梨県山梨市)
国籍
日本
言語
日本語
居住地歴
山梨県山梨市 → 東京都 → ネパール・カトマンズ

経歴

職業
宗教史学者, 文化人類学者, 著述家, 大学教授, 思想家
活動期間
1975年〜
所属
多摩美術大学 芸術人類学研究所(初代所長), 中央大学(総合政策学部) 教授(1993–2006), 東京外国語大学 アジア・アフリカ言語文化研究所 助手(1983–1993), 明治大学 野生の科学研究所(所長、設立に関与)
影響を受けた人物
クロード・レヴィ=ストロース, フィリップ・デスコーラ, ジャック・ラカン, ジル・ドゥルーズ, 南方熊楠, 折口信夫, 田邊元, 網野善彦

学歴

東京大学
文学部 / 宗教史学科
国: 日本
大学院博士課程在籍後、満期退学
早稲田大学
文学部
国: 日本
入学後、仮面浪人を経て東京大学へ編入

受賞歴

サントリー学芸賞
1984
対象作品: チベットのモーツァルト
部門: 思想・歴史部門
主催: サントリー
結果: 受賞
ベストドレッサー賞(第20回)
1991
部門: 学術・文化部門
主催: ベストドレッサー賞事務局
結果: 受賞
読売文学賞
1993
対象作品: 森のバロック
部門: 評論・伝記賞
主催: 読売新聞社
結果: 受賞
斎藤緑雨賞
1996
対象作品: 哲学の東北
主催: 斎藤緑雨賞
結果: 受賞
伊藤整文学賞
2001
対象作品: フィロソフィア・ヤポニカ
部門: 評論部門
主催: 伊藤整文学賞
結果: 受賞
小林秀雄賞
2004
対象作品: 対称性人類学 カイエ・ソバージュV
主催: 小林秀雄賞
結果: 受賞
桑原武夫学芸賞
2006
対象作品: アースダイバー
主催: 桑原武夫学芸賞
結果: 受賞
南方熊楠賞
2016
対象作品: アースダイバー(ほか)
部門: 人文の部
主催: 南方熊楠賞
結果: 受賞

受賞・候補エディション

伊藤整文学賞 1回登壇
  1. 田邊元と西田幾多郎を軸に、京都学派の思想を現代思想の視野から読み直す評論。日本哲学の成立を閉じた伝統としてではなく、構造主義やポスト構造主義とも響き合う開かれた思考の運動として描く。

    日本哲学を、近代思想の交差点としてもう一度読みひらく。

    400ページ
    京都学派日本哲学田邊元西田幾多郎現代思想
小林秀雄賞 1回登壇
  1. 受賞作: 対称性人類学:カイエソバージュV

    神話、贈与、宗教的思考を手がかりに、人間の精神に残る対称性の論理を探る思想書。カイエ・ソバージュ連作の一冊。

    対称性人類学:カイエソバージュVは、神話、贈与、宗教的思考を手がかりに、人間の精神に残る対称性の論理を探る思想書。

    受賞作記憶人間関係

作品

代表作

チベットのモーツァルト

1983年 人文書(宗教・文化人類学)

チベット密教と構造主義的視座を結びつけ、現代思想の文脈で注目を集めた著作。中沢の初期代表作のひとつ。

チベット仏教構造主義宗教人類学意識体験

森のバロック

1992年 人文書(思想・歴史)

南方熊楠を中心に日本の民俗学・思想史を読み解き、独自の視点で文明論的な考察を行った書。読売文学賞受賞作。

民俗学思想史南方熊楠自然観

三万年の死の教え―チベット『死者の書』の世界

1993年 研究書(宗教・思想)

ニンマ派の『バルド・トェ・ドル』とゾクチェン思想を軸に、チベットの死生観とその思想的意義を論じた著作。NHKスペシャル『チベット死者の書』の脚本も担当。

チベット死生観ニンマ派ゾクチェン精神史
映像化・舞台化
  • [テレビドキュメンタリー] NHKスペシャル『チベット死者の書』 (1993)

アースダイバー

2005年 文明論/地形論

地形や歴史を手がかりに都市や文化の生成を論じた著作。一般向けにも読まれ、地形への関心を喚起した。

地形都市論文化生成自然と文明

対称性人類学――カイエ・ソバージュ〈V〉

2004年 学術論集(人類学・思想)

中沢が提唱する『対称性人類学』の総括的な論考を含むシリーズの一巻。学際的な論考を収める。

対称性人類学神話・宗教

全著作

  • チベットのモーツァルト
  • 雪片曲線論
  • 森のバロック
  • 三万年の死の教え―チベット『死者の書』の世界
  • はじまりのレーニン
  • 哲学の東北
  • フィロソフィア・ヤポニカ
  • アースダイバー
  • 対称性人類学――カイエ・ソバージュ(合本)
  • 野生の科学

翻案

  • NHKスペシャル『チベット死者の書』(中沢監修・脚本)
  • 映画『茅ヶ崎物語 〜MY LITTLE HOMETOWN〜』(出演)

作家による翻訳

  • サーカス――アクロバットと動物芸の記号論(訳)
  • 鯰絵――民衆的想像力の世界(共訳)
  • チベットの聖者ミラレパ(訳)
  • ダライ・ラマ、イエスを語る(訳)

作風・主題

文体
領域横断的(学際)エッセイ風の語り口実践的・思想的な記述
頻出モチーフ
宗教思想神話・民俗自然と文明の関係チベット仏教(ゾクチェン)対称性

評価・遺産

現代思想・人類学領域で影響力のある知識人であり、『対称性人類学』や『アースダイバー』などを通じて学際的な議論を喚起した。一方でオウム真理教との関わりをめぐる批判もあり、公的評価は多面的である。

関連学会

  • 多摩美術大学 芸術人類学研究所
  • 明治大学 野生の科学研究所(設立に関与)

資料所蔵先

  • 中沢新一アーカイヴ(個人ウェブサイト/ブログ)
  • 多摩美術大学 教員業績公開システム(中沢関連業績)

大衆文化への影響

  • NHKスペシャルやテレビ・メディアへの登場により一般層にも知られる存在となった
  • ほぼ日刊イトイ新聞での講義掲載など、ポピュラーな場での発信を行った
  • 『ポケットの中の野生――ポケモンと子ども』など、ポップカルチャーを扱った著作もある

引用

  • こんなことにならないよう僕なりにがんばって来たつもりでしたが、努力が足らなかった。だから、<宗教学者・中沢新一>なんてもう終わりにします。そんな奴は死んだのです。
    出典: 週刊プレイボーイ(インタビュー) (1995年)
  • チベット密教の修行を通じて得た経験が、自分の思想を大きく形作った。
    出典: 著作・インタビュー(総合)

豆知識

  • 妻は翻訳家の川口恵子。
  • 大学院在学中にネパールへ赴きチベット密教の修行を行った。
  • 『虹の階梯』など初期著作がオウム真理教との関連で議論になった。
  • 南方熊楠や折口信夫ら日本の伝統的研究に強い関心をもつ。