日本の文学賞

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大西 民子

おおにし たみこ

Oonishi Tamiko

別名: 菅野 民子
ペンネーム: 菅野 民子本名

プロフィール

性別
女性
生誕
1924-05-08 (岩手県盛岡市八幡町)
死没
1994-01-05 (さいたま市(自宅)) 69歳
国籍
日本
言語
日本語
居住地歴
岩手県盛岡市(生誕〜少年期) → 埼玉県大宮市(後年)

経歴

職業
歌人, 公務員(教育局), 教諭, 編集者
活動期間
1956年〜1994年
所属
形成(短歌誌), 波濤短歌会(結成に参加)
所属団体
形成(短歌誌), 波濤短歌会
影響を受けた人物
石川啄木, 前川佐美雄, 木俣修

学歴

盛岡市立城南尋常小学校
国: 日本
岩手県立盛岡高等女学校(現・岩手県立盛岡第二高等学校)
国: 日本
奈良女子高等師範学校(現・奈良女子大学)
国: 日本
在学中に前川佐美雄の指導を受ける

受賞歴

短歌研究賞
1965
対象作品: 季冬日々
主催: 短歌研究
結果: 受賞
迢空賞
1982
対象作品: 風水
主催: 迢空賞選考委員会
結果: 受賞
詩歌文学館賞
1992
対象作品: 風の曼陀羅
主催: 詩歌文学館
結果: 受賞
紫綬褒章
1992
主催: 日本国政府
結果: 受章
歌碑建立(浄国寺)
1988
対象作品: 一本の木となりてあれゆさぶりて……のを風と呼ぶべく
主催: 浄国寺(岩槻)
結果: 歌碑建立
歌碑建立(氷川の杜文化館)
2000
対象作品: かたはらに置くまぼろしの椅子……がれて待つ夜もなし今は
主催: さいたま市
結果: 歌碑建立(顕彰)

受賞・候補エディション

短歌研究賞 1回登壇
  1. 受賞作: 季冬日々

    「季冬日々」は、大西民子の短歌研究賞受賞作として記録される短歌作品である。冬の終わりに向かう季節感を題名に置き、日々の時間、沈潜する感情、生活のなかの内省を短歌の形でとらえる作品として紹介できる。

    冬の深まりと日々の感情を、短歌の静かな密度に凝縮した受賞作。

    短歌日々の時間内省
詩歌文学館賞 1回登壇
  1. 受賞作: 風の曼陀羅

    大西民子の第九歌集。奈良や盛岡を背景にした生の記憶、仏像や旅の感覚を通じて、老い、祈り、美への思いを端正な短歌に結ぶ。

    旅と祈りの記憶が、曼陀羅のように歌の中へ広がる。

    204ページ
    短歌祈り老い

作品

代表作

まぼろしの椅子

1956年 短歌

夫との生活破綻をモチーフにした歌集。代表作に「かたはらに置くまぼろしの椅子……がれて待つ夜もなし今は」がある。

家庭の崩壊孤独喪失

不文の掟

1960年 短歌

夫が去った後の孤独や内的葛藤を題材に、幻想的な世界も含めて展開する歌集。

孤独内面の葛藤幻想性

無数の耳

1966年 短歌

日常の中の小さな欠落や不安を見出し、それを歌に昇華させる作品群。

日常の欠落不安感

雲の地図

1975年 短歌

妹の急逝による深い悲嘆をテーマにした歌集。喪失の悲しみを歌い上げる。

喪失悲嘆家族

風水

1986年 短歌

孤独と心傷を流麗な言葉で歌い、美と生の豊かさを追求した作品。迢空賞受賞作。

孤独存在の欠落

風の曼陀羅

1991年 短歌

晩年の歌集。生と孤独、精神の軌跡を深めた作品群で詩歌文学館賞受賞。

孤独精神性

全著作

  • まぼろしの椅子 大西民子歌集(1956)
  • 不文の掟 歌集(1960)
  • 無数の耳(1966)
  • 花溢れゐき(1971)
  • 雲の地図(1975)
  • 石の船 自選歌集(1975)
  • 野分の章(1978)
  • 大西民子全歌集(1981)
  • 海の記憶(1981)
  • 歌集 風水(1986)
  • 印度の果実(1986)
  • 歌集 風の曼荼羅(1991)
  • 添削教室(1992)
  • 光たばねて(遺歌集、1998)

作風・主題

文体
日常の風景を細やかに切り取る描写流麗で哀切を帯びた言葉遣い幻想性と現実感の混在
頻出モチーフ
孤独欠落故郷喪失流亡感不運の予感

健康

  • 産褥期の病床(死産後)
    1947(半年余)
    一時的に創作活動や生活に影響を及ぼした

評価・遺産

日常のささやかな事象から深い情感と不安を掬い取る作風で評価され、複数の文学賞を受賞。波濤短歌会や大西民子賞の創設などにより、地域的な顕彰も行われている。

記念館・博物館

  • 氷川の杜文化館(歌碑) 埼玉県さいたま市 2000年開館
  • 浄国寺(歌碑) 埼玉県岩槻 1988年開館

関連学会

  • 現代歌人関連の学会・研究会

資料所蔵先

  • 国立国会図書館(所蔵・データベース)
  • 各種図書館の著者データ(VIAF/ISNI等)

引用

  • かたはらに置くまぼろしの椅子……がれて待つ夜もなし今は
    出典: 『まぼろしの椅子』 (1956年)

豆知識

  • 本名は菅野民子で、筆名の大西民子で知られる。
  • 1994年に死去後、2000年に顕彰のため大西民子賞が創設された。
  • 埼玉県内に歌碑が複数建立されている。