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第58回(2008年) 受賞受賞作: 都市の詩学
都市をめぐる詩、小説、写真、建築、映画などを横断し、都市が生み出す想像力と記憶の構造を論じる表象文化論の著作。場所の記憶と徴候を読み解く批評として評価された。
都市を、記憶とイメージが交差する詩学として読み解く。
478ページ評論表象文化論都市記憶
田中 純
たなか じゅん
Tanaka Jun
プロフィール
- 性別
- 男性
- 生誕
- 1960-02-27 (宮城県仙台市)
- 国籍
- 日本
- 言語
- 日本語
- 居住地歴
- 宮城県仙台市 → 東京都
経歴
- 職業
- 思想史学者, 美術史研究者, 建築史研究者, 大学教授, 著者
- 活動期間
- 1985年〜
- 所属
- 東京大学 教養学部, 東京大学 大学院総合文化研究科, 東京大学 大学院情報学環, 国際交流基金
- 影響を受けた人物
- アビ・ヴァールブルク, ミース・ファン・デル・ローエ
- 影響を与えた人物
- 平倉圭
- ノミネート
- 永井荷風文学賞 候補(2025年):『磯崎新論』
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東京大学 教養学部 | 教養学部 | 教養学科ドイツ分科 | 学士(教養) | 1981–1985 | 日本 |
| 東京大学大学院 総合文化研究科 | 総合文化研究科 | 地域文化研究専攻 | 修士 | 1988–1991 | 日本 |
| 東京大学 | 大学院総合文化研究科 | 地域文化研究専攻 | 博士(学術) | 1991–2001 | 日本 |
| ケルン大学 | — | — | — | 1992–1993 | ドイツ |
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2002 | サントリー学芸賞 | アビ・ヴァールブルク——記憶の迷宮 | — | サントリー学芸賞実行委員会 | 受賞 |
| 2008 | 芸術選奨 新人賞 | 都市の詩学——場所の記憶と徴候 | — | 文化庁 | 受賞 |
| 2009 | 毎日出版文化賞 | 政治の美学——権力と表象 | — | 毎日新聞社 | 受賞 |
| 2010 | フィリップ・フランツ・フォン・ジーボルト賞 | — | — | ドイツ政府 | 授与 |
| 2025 | 永井荷風文学賞 | 磯崎新論 | — | 永井荷風文学賞実行委員会 | 候補 |
受賞・候補エディション
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第63回(2009年) 受賞受賞作: 政治の美学:権力と表象
『政治の美学:権力と表象』は、田中純による評論・研究作品。思想と知の探究を軸に、言葉と社会を重ねながら、受賞作としての個性を示している。
『政治の美学:権力と表象』は、田中純の受賞歴を語るうえで重要な評論・研究作品。
620ページ思想と知の探究言葉と社会評論・研究
作品
代表作
残像のなかの建築——モダニズムの<終わり>に
1995年 建築史・美術史モダニズム建築の変容と記憶の問題を論じ、近代建築史の終焉とその残像を検討する。
都市表象分析Ⅰ
2000年 都市論・表象文化論都市のイメージと表象に着目し、場所の記憶や記号としての都市を分析する論考集。
ミース・ファン・デル・ローエの戦場——その時代と建築をめぐって
2000年 建築史ミースの建築とその時代背景を史的に読み解き、近代建築の政治性や表象を問う。
アビ・ヴァールブルク——記憶の迷宮
2001年 美術史・文化史ヴァールブルクのムネモシュネ・アトラスや記憶の概念を中心に、画像史と記憶文化を再検討する。
死者たちの都市へ
2004年 文化論・都市論都市空間と喪失・記憶の関係を探り、都市に刻まれた死者たちの痕跡をめぐる論考を収める。
都市の詩学——場所の記憶と徴候
2007年 都市論・表象文化論都市に刻まれる場所の記憶と徴候を分析し、都市経験の詩学を提示する。
政治の美学——権力と表象
2008年 思想史・文化論権力がどのように表象されてきたかを美学的観点から考察し、政治とイメージの接点を明らかにする。
イメージの自然史——天使から貝殻まで
2010年 美術史・文化論イメージの系譜を自然史的観点から辿り、視覚文化の多様な変容を論じる。
建築のエロティシズム——世紀転換期ウィーンにおける装飾の運命
2011年 建築史・文化論世紀転換期ウィーンの装飾とエロティシズムを通して建築表象の変容を検討する。
冥府の建築家——ジルベール・クラヴェル伝
2012年 伝記・建築史一人の建築家の生涯を通して建築と文化の暗部を描く伝記的研究。
過去に触れる——歴史経験・写真・サスペンス
2016年 歴史論・写真論写真と記憶、歴史経験の関係をサスペンス的要素も交えて論じるエッセイ集。
歴史の地震計―アビ・ヴァールブルク『ムネモシュネ・アトラス』論
2017年 美術史・理論ワールブルクのムネモシュネ・アトラスを手がかりに歴史の揺れを読み解く理論的考察。
デヴィッド・ボウイ——無(ナシング)を歌った男
2021年 文化評論・音楽論デヴィッド・ボウイの芸術とイメージ操作を思想史的観点から読み解く試論。
イメージの記憶(かげ)―危機のしるし
2022年 文化論・視覚文化危機の時代におけるイメージの記憶と影の役割を論じる論考。
磯崎新論
2024年 建築批評磯崎新の建築と思想を批評的に再検討し、その作品群の歴史的位置づけを試みる。
全著作
- 残像のなかの建築——モダニズムの<終わり>に
- 都市表象分析Ⅰ
- ミース・ファン・デル・ローエの戦場——その時代と建築をめぐって
- アビ・ヴァールブルク——記憶の迷宮
- 死者たちの都市へ
- 都市の詩学——場所の記憶と徴候
- 政治の美学——権力と表象
- イメージの自然史——天使から貝殻まで
- 建築のエロティシズム——世紀転換期ウィーンにおける装飾の運命
- 冥府の建築家——ジルベール・クラヴェル伝
- 過去に触れる——歴史経験・写真・サスペンス
- 歴史の地震計―アビ・ヴァールブルク『ムネモシュネ・アトラス』論
- デヴィッド・ボウイ——無(ナシング)を歌った男
- イメージの記憶(かげ)―危機のしるし
- 磯崎新論
作家による翻訳
- 『神話と伝説─ロンドン・ナショナルギャラリー・ポケットガイド』(監訳、2012)
- アビ・ヴァールブルク『ムネモシュネ・アトラス』解説(共解説、2012)
- サイモン・クリッチリー『ボウイ─その生と死に』(訳注・解説担当に関連する仕事、2017)
作風・主題
- 文体
- 学際的で理論的な文体視覚文化とアーカイブに根ざした冷静な分析詳細な史料に基づく精密な論述
- 頻出モチーフ
- 記憶表象都市空間イメージとアーカイブ権力の視覚化
評価・遺産
表象文化論、建築史、思想史の交差領域における代表的研究者の一人。ワールブルク研究や都市のイメージ論を通じて、視覚文化史の方法論的展開に寄与してきた。
大衆文化への影響
- デヴィッド・ボウイに関する著作がメディアで引用されることがある
豆知識
- 妻の父は林道義で、2世帯住宅で同居しているとする記述がある(出典要確認)。
- 2001年に東京大学で博士(学術)を取得。
- 東京大学を2024年3月に定年退任。
- 2025年に『磯崎新論』で第1回永井荷風文学賞の候補となった。