日本の文学賞

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山室 信一

やまむろ しんいち

Yamamuro Shin'ichi

プロフィール

性別
男性
生誕
1951-08-23 (熊本県熊本市)
国籍
日本
言語
日本語, 英語
居住地歴
熊本市 → 東京都 → 仙台市 → 京都市

経歴

職業
歴史学者, 政治学者, 大学教員, 研究者, 著述家
活動期間
1975年〜
所属
衆議院法制局, 東京大学社会科学研究所, 東北大学, 京都大学人文科学研究所, 京都大学
所属団体
日本政治学会

学歴

熊本県立熊本高等学校
期間: 1967-1970
卒業年: 1970
国: 日本
東京大学
法学部 / 政治学科
学位: 学士
期間: 1971-1975
卒業年: 1975
国: 日本
京都大学
法学研究科
学位: 博士(法学)
期間: 2001-2003
卒業年: 2003
国: 日本
学位論文『思想課題としてのアジア:基軸・連鎖・投企』を提出

受賞歴

毎日出版文化賞
1985
対象作品: 法制官僚の時代 国家の設計と知の歴程
主催: 毎日新聞社
結果: 受賞
長谷川如是閑賞
1985
対象作品: 法制官僚の時代 国家の設計と知の歴程
主催: 長谷川如是閑賞選考委員会
結果: 受賞
吉野作造賞
1993
対象作品: キメラ 満洲国の肖像
主催: 吉野作造賞選考委員会
結果: 受賞
アジア・太平洋賞(特別賞)
2002
対象作品: 思想課題としてのアジア 基軸・連鎖・投企
部門: 特別賞
主催: アジア・太平洋賞選考委員会
結果: 受賞
司馬遼太郎賞
2008
対象作品: 憲法9条の思想水脈
主催: 司馬遼太郎賞選考委員会
結果: 受賞
紫綬褒章
2009
主催: 内閣府(文化勲章・褒章の主管)
結果: 受章

受賞・候補エディション

  1. 明治国家の制度設計を担った法制官僚の思想と実務を追い、近代日本の知と権力の関係を描く研究。制度史を人物と思想の動きとして読み直す。

    『法制官僚の時代 国家の設計と知の歴程』は、山室信一の問題意識を作品の形で伝える受賞作です。

    174ページ
    近代日本法制史官僚制思想史
司馬遼太郎賞 1回登壇
  1. 憲法9条を戦後の外から与えられた理念としてではなく、近代日本の非戦論や平和思想の連なりから読み直す評論。第一次大戦後の戦争違法化の潮流と日本の思想史を結び、改憲論議に歴史的な射程を与える。

    非戦の思想は、戦後突然現れたのではなく、地下水脈のように近代日本を流れていた。

    304ページ
    憲法9条非戦思想近代日本思想史平和主義

作品

代表作

法制官僚の時代 国家の設計と知の歴程

1984年 政治史・法制史

法制官僚の役割と国家設計の過程を史料に基づき分析した研究。日本近代の法制と官僚制の相互作用を明らかにする。

政治史官僚制法制

近代日本の知と政治 井上毅から大衆演芸まで

1985年 思想史・政治史

近代日本における知識と政治の諸相を、多様な事例を通じて検討する論考集。

知識人論政治思想文化史

キメラ 満洲国の肖像

1993年 歴史学・帝国研究

満洲国(満州国)の成立とその現実・幻想を史料とともに描き出し、日本帝国の植民地支配と理念を問う研究。

満洲国帝国主義植民地支配
翻訳
  • キメラ 満洲国の肖像(英訳)

思想課題としてのアジア 基軸・連鎖・投企

2001年 アジア研究・思想史

アジアを思想課題として捉え、基軸・連鎖・投企という概念枠組みで近現代の思想と空間を分析する。

アジア研究空間思想思想史

憲法9条の思想水脈

2007年 憲法思想・平和思想

日本国憲法第9条をめぐる思想的な系譜と流れを追い、非戦・平和主義の思想的基盤を検討する。

憲法9条平和主義思想史

日露戦争の世紀 連鎖視点から見る日本と世界

2005年 歴史学・国際史

連鎖視点(linked/chain perspective)を用いて日露戦争とその後の日本と世界の関係を再検討する。

日露戦争国際史連鎖視点

モダン語の世界へ 流行語で探る近現代

2021年 文化史・語彙研究

近現代の言葉(流行語)を手がかりに、社会と言語の変化を読み解く試み。

語彙史文化史近現代研究

全著作

  • 法制官僚の時代 国家の設計と知の歴程(1984)
  • 近代日本の知と政治 井上毅から大衆演芸まで(1985)
  • キメラ 満洲国の肖像(1993、増補版2004)
  • 思想課題としてのアジア 基軸・連鎖・投企(2001)
  • ユーラシアの岸辺から 同時代としてのアジアへ(2003)
  • 日露戦争の世紀 連鎖視点から見る日本と世界(2005)
  • 憲法9条の思想水脈(2007)
  • 複合戦争と総力戦の断層 日本にとっての第一次世界大戦(2011)
  • アジアの思想史脈 空間思想学の試み(2017)
  • モダン語の世界へ 流行語で探る近現代(2021)

作品の翻訳

  • キメラ 満洲国の肖像
  • 東アジア近現代通史(共編)
  • 憲法9条の思想水脈

作風・主題

文体
学術的・分析的史料重視の叙述比較史的視座連鎖視点の活用
頻出モチーフ
連鎖視点アジア空間論帝国と国家形成非戦・平和主義の思想

評価・遺産

近代日本政治史とアジア研究の分野で重要な業績を残した研究者。史料に基づく『連鎖視点』を用いた分析で知られ、京都大学で長年研究・教育に従事した。多数の受賞と海外翻訳を持ち、アジア思想史の形成に寄与した。

関連学会

  • 日本政治学会

資料所蔵先

  • 京都大学人文科学研究所所蔵資料

引用

  • 史料に導かれて、私は連鎖視点という方法へと歩を進めた。
    出典: 『アジアの思想水脈―空間思想学の試み』所収(回想) (2017年)

豆知識

  • 1951年熊本市生まれ。
  • 京都大学名誉教授。
  • 2009年に紫綬褒章受章。
  • 『キメラ』は英語などに翻訳され海外でも刊行。