日本の文学賞

← 朝日新人文学賞に戻る

朝日新人文学賞 あさひしんじんぶんがくしょう

第12回(2001年)

文学賞新人文学賞

受賞者

2名
小野正嗣 おの まさつぐ 受賞

『水に埋もれる墓』は、記憶、土地、家族の気配を水のイメージに重ねながら描く小野正嗣の小説です。静かな語りの奥で、失われたものや語りにくい過去が沈殿し、読者はその濁りをたどるように物語へ入っていきます。

水に沈んだ墓のように、過去は静かにそこに残り続ける。

276ページ
記憶家族土地の気配
柳広司 やなぎ ひろし 受賞

『贋作『坊っちゃん』殺人事件』は、夏目漱石『坊っちゃん』の世界を踏まえ、文学的な遊びと推理小説の仕掛けを重ねたミステリです。名作の記憶を利用しながら、贋作、引用、真相のずれを楽しませます。

名作の影から現れた贋作が、殺人事件の真相を揺さぶる。

350ページ
文学ミステリ贋作漱石パロディと推理