文藝賞 ぶんげいしょう
第61回(2024年)
中編長編
受賞者
2名十年ぶりに帰郷した「わたし」が墓地へ向かう途中、死んだはずの幼馴染・キイちゃんの声を聞く。行方不明の母、謎めいた父、荒れた祖母——不確かな記憶が流れ込み、平凡な田舎が呪われた異界へと変貌していく。誰が存在し、語り手の性別すらも明示されない曖昧さの中で、パラノイアックな視点を高い文章技術で描ききった衝撃のデビュー作。
誰が存在し、誰が消えたのか——確かなことは何ひとつない。
112ページ
記憶家族帰郷幻想パラノイア