迢空賞 ちょうくうしょう
『泡も一途』は、岩田正の第七歌集である。日常と人生を見据える視線の中に、真面目さからこぼれるユーモアや老いの時間を織り込み、戦後短歌を生きた歌人の成熟を示す。
人生を見据える真剣さの中から、ふとユーモアがこぼれる歌集。
『憂春』は、小島ゆかりの歌集である。憂いの中に生の謎を見出す感覚を核に、季節、身体、心の揺れを細やかに詠む。静かな抒情の中に、読者の心へ迫る緊張がある。
憂いの中に、生きることの尊い謎を見つめる歌集。