ファンタジア大賞 ふぁんたじあたいしょう
第4回(1992年)
長編小説ライトノベル
受賞者
5名
五代ゆう
大賞
若い語りの勢いで、身体と世界の起源をめぐる幻想を展開するファンタジー。受賞後に文庫化され、のちに復刊もされた五代ゆうの初期長編である。
骨から始まる世界の感触を、瑞々しい幻想として立ち上げる。
344ページ
異世界冒険幻想
まみやかつき
準入選
翡翠色の腕を持つ妖魔アモルを中心に、異界の力と戦いを描くライトノベル。濃い怪異描写とヒロイックな活劇が、デビュー作らしい熱量で進む。
妖魔の刻に現れる圧倒的な力を、怪しく荒々しい活劇として描く。
260ページ
異世界妖魔冒険
羽広里子
努力賞
SCRAMBLE MAKERS
未来的なチーム名を思わせる題名のSF系応募作。単行本化は確認できないが、ファンタジア長編小説大賞の努力賞として、若い想像力とジャンル的な勢いを評価された作品である。
スピード感ある題名が、集団と未来をめぐる物語を予感させる。
SF冒険
ろくごまるに
特別賞
喪中の戦士
ろくごまるにの受賞作で、喪の時間と戦士という対照的な語を組み合わせたファンタジー。後年の軽妙な作風へつながる、奇抜な発想の初期作品として位置づけられる。
喪の静けさと戦士の活劇性をぶつける、奇妙な題名のファンタジー。
異世界冒険幻想
大田寛
最終選考
移住船ノア
人類の移住船を題材にしたとみられるSF応募作。閉じられた船内社会、移住、未来への不安を想起させる題名を持ち、長編小説賞の最終選考作となった。
移住船という閉じた世界に、人類の未来への不安を重ねる。
SF宇宙船冒険