日本の文学賞

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芸術選奨文部科学大臣新人賞 げいじゅつせんしょうもんぶかがくだいじんしんじんしょう

第30回(1980年)

演劇映画音楽舞踊文学美術放送大衆芸能芸術振興評論等メディア芸術美術A美術B評論

受賞者

2名
清水邦夫 しみず くにお 受賞

『戯曲冒険小説』は、老いた姫たちや過ぎ去った歳月をめぐって、演劇の時間と物語の虚構を重ねる清水邦夫の戯曲である。題名どおり、舞台上の対話が冒険小説のように現実の外へ踏み出し、老い、記憶、少女性、滅びの気配を、幻想と諧謔をまじえた言葉の運動として立ち上げる。

舞台と言葉が冒険へ変わり、老いた姫たちの時間が幻想的に揺れ動く戯曲。

246ページ
演劇老い記憶幻想時間
中村昌義 なかむら まさよし 受賞
陸橋からの眺め

中村昌義の連作短編集。表題作は、巣鴨プリズンを出た父との暮らしを軸に、戦後の傷を抱えた家族、青年期の孤独、都市の片隅に残る生活の手触りを描く。併録作とともに、作者自身の記憶に近い場所から戦後社会を見つめる作品集である。

陸橋の上から見える戦後の街に、家族の傷と青年の彷徨が重なる。

240ページ
戦後父子関係青年期都市記憶