-
第18回(1974年) 受賞受賞作: ぼくらが非情の大河をくだるとき
『ぼくらが非情の大河をくだるとき』は、清水邦夫による戯曲。舞台上の言葉と身体の衝突を通じて時代の空気を立ち上げ、1974年の受賞作として演劇表現の強さが評価された。
ぼくらが非情の大河をくだるときは、限られた形式の中に時代と人の気配を刻む作品。
劇作舞台表現時代批評
清水 邦夫
しみず くにお
Shimizu Kunio
プロフィール
- 性別
- 男性
- 生誕
- 1936-11-17 (新潟県新井市(現・妙高市))
- 死没
- 2021-04-15 84歳
- 国籍
- 日本
- 言語
- 日本語
経歴
- 職業
- 劇作家, 演出家, 脚本家, 小説家, 教授
- 活動期間
- 1958年〜2021年
- 影響を受けた人物
- 蜷川幸雄
- ノミネート
- 第98回芥川賞候補(BARBER・ニューはま), 第100回芥川賞候補(月潟鎌を買いにいく旅), 第103回芥川賞候補(風鳥)
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| 新潟県立高田高等学校 | — | — | — | — | 日本 |
| 早稲田大学第一文学部 | 第一文学部 | 演劇科 | — | — | 日本 |
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1958 | テアトロ演劇賞 | 署名人 | — | — | 受賞 |
| 1974 | 岸田國士戯曲賞 | ぼくらが非情の大河をくだる時 | — | — | 受賞 |
| 1976 | 紀伊國屋演劇賞(個人賞) | 夜よ、おれを叫びと逆毛で充す青春の夜よ | 個人賞 | 紀伊國屋書店 | 受賞 |
| 1980 | 芸術選奨新人賞 | 戯曲冒険小説 | — | 日本 | 受賞 |
| 1980 | 泉鏡花文学賞 | わが魂は輝く水なり | — | — | 受賞 |
| 1980 | テアトロ演劇賞 | あの、愛の一群たち | — | — | 受賞 |
| 1983 | 読売文学賞 | エレジー | — | 読売新聞社 | 受賞 |
| 1990 | 芸術選奨文部大臣賞 | 弟よ-姉、乙女から坂本龍馬への伝言 | — | 文化庁 | 受賞 |
| 1993 | 芸術選奨文部大臣賞 | 華やかな川、囚われの心 | — | 文化庁 | 受賞 |
| 1994 | 紀伊國屋演劇賞(団体賞) | 木冬社(団体) | 団体賞 | 紀伊國屋書店 | 受賞 |
| 2002 | 紫綬褒章 | — | — | 日本政府 | 受章 |
| 2008 | 旭日小綬章 | — | — | 日本政府 | 受章 |
受賞・候補エディション
-
第8回(1980年) 受賞受賞作: わが魂は輝く水なり
『わが魂は輝く水なり―源平北越流誌』は、清水邦夫が源平合戦の北越を題材に、歴史の敗者たちの声と身体を現代演劇の言葉で立ち上げる戯曲。荒ぶる戦乱の記憶と、滅びに向かう者たちの情念が、詩的で激しい台詞の中に凝縮されている。
源平の戦乱を、敗者の声と水のきらめきに託して現代の舞台へ呼び戻す。
246ページ戯曲源平合戦敗者の記憶戦乱詩的台詞
-
第30回(1980年) 受賞受賞作: 戯曲冒険小説
『戯曲冒険小説』は、老いた姫たちや過ぎ去った歳月をめぐって、演劇の時間と物語の虚構を重ねる清水邦夫の戯曲である。題名どおり、舞台上の対話が冒険小説のように現実の外へ踏み出し、老い、記憶、少女性、滅びの気配を、幻想と諧謔をまじえた言葉の運動として立ち上げる。
舞台と言葉が冒険へ変わり、老いた姫たちの時間が幻想的に揺れ動く戯曲。
246ページ演劇老い記憶幻想姫時間
-
第41回(1991年) 受賞受賞作: 弟よ―姉、乙女から坂本龍馬への伝言
坂本龍馬の姉・乙女を軸にした舞台作品。幕末の家族関係と歴史の転換点を、姉から弟へのまなざしとして立ち上げる。
歴史上の英雄を、姉の言葉と記憶から見つめ直す。
演劇幕末坂本龍馬家族 -
第43回(1993年) 受賞受賞作: 華やかな川、囚われの心
『華やかな川、囚われの心』は、清水邦夫による作品で、芸術選奨文部科学大臣賞の受賞作です。講談社、1992.8の刊行情報が確認でき、作品の中心には登場人物の切実な経験や時代の空気が置かれています。
芸術選奨文部科学大臣賞で評価された、清水邦夫の作品です。
220ページ文学賞受賞作人物描写時代と記憶
作品
代表作
署名人
1958年 戯曲早稲田在学中に発表された初期の戯曲。若手作家としての注目作。
楽屋
1977年 戯曲劇場の楽屋を舞台に、俳優たちの人間模様や虚実の境界を描いた作品。上演回数が多く、日本で最も上演された戯曲の一つとされる。
雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた
1982年 戯曲青春と喪失、記憶の交錯を描く群像劇。1980年代の代表作の一つ。
エレジー
1983年 戯曲/小説父と子、夢と現実をめぐる叙情的な作品。これにより読売文学賞を受賞。
タンゴ・冬の終わりに
1984年 戯曲蜷川幸雄との共同作業で海外(ロンドン/ウェストエンド)上演も行われた作品。
- [舞台(海外上演)] タンゴ・冬の終わりに(ロンドン上演) (1984)
全著作
- 花のさかりに… 清水邦夫戯曲集(1986)
- 清水邦夫全仕事(全4冊、1992)
- 清水邦夫全仕事 1992~2000(2000)
- 清水邦夫 Ⅰ・Ⅱ(ハヤカワ演劇文庫、2009)
翻案
- タンゴ・冬の終わりに(ロンドン上演)
- 映画脚本提供多数(例:竜馬暗殺、悪霊島 等)
作風・主題
- 文体
- 現代劇詩的で叙情的な描写現実と幻想の交錯
- 頻出モチーフ
- 青春家族の断絶記憶と喪失演劇内部の世界
評価・遺産
戦後日本演劇を代表する劇作家の一人。蜷川幸雄との共同作業や『楽屋』などの上演により幅広い影響を残し、教育者としても後進を育てた。
大衆文化への影響
- 『楽屋』は累計上演回数が日本一とされる戯曲の一つとして広く知られる。
豆知識
- 劇作・演出の活動を通じて蜷川幸雄と長年の共同作業を行った。
- 劇団「木冬社」を1976年に旗揚げし、2001年に25年で解散した。
- 代表作『楽屋』は上演回数が多く日本で広く上演されている。