日本の文学賞

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宝石賞 ほうせきしょう

第14回(1961年)

推理小説評論

受賞者

6名
蒼社廉三 そうしゃ れんぞう 一席
屍衛兵

『屍衛兵』は、蒼社廉三が宝石賞を受けた戦記ミステリ短篇で、戦場や軍隊という極限状況を推理小説の緊張に結びつけた作品である。後年、軍隊ミステリ短篇集に収められ、著者の得意領域を示す一篇として再紹介された。

軍隊の閉ざされた空気と謎解きの緊張が交差する戦記ミステリ。

戦記ミステリ軍隊短篇推理宝石賞復刊
川辺豊三 かわべ とよぞう 一席
蟻塚

『蟻塚』は、川辺豊三による宝石賞一席作の短篇推理小説。縁談をめぐる女性の選択と不穏な人間関係を、ロマン派的な語り口で進める作品として読まれている。

縁談をめぐる心理と事件の気配を、力のある展開で読ませる短篇。

短篇推理縁談心理ロマン派宝石賞
福田鮭二 ふくだ けいじ 佳作
抒情の殺人

『抒情の殺人』は、福田鮭二名義で発表された宝石賞佳作の短篇推理小説。抒情性を題名に掲げ、犯罪の謎だけでなく人物の感情の揺れを前面に出した作品と位置づけられる。

事件の輪郭に感情の揺れを重ねる、福田鮭二名義の短篇推理。

短篇推理抒情犯罪心理宝石賞
神鳥統夫 かんどり のぶお 佳作
くかだち

『くかだち』は、神鳥統夫の宝石賞佳作作。題名は古代の盟神探湯を思わせ、罪や真偽をめぐる緊張を推理小説の枠に取り込む短篇として位置づけられる。

真偽を問う古風な響きを、短篇推理の緊張へつなげる作品。

短篇推理真偽古代的モチーフ宝石賞
荘野忠雄 しょうの ただお 佳作
報酬は一割

『報酬は一割』は、荘野忠雄名義で発表された草野唯雄の初期短篇推理小説。宝石賞佳作を経て、後年の文庫『交叉する線』に収められ、作者のミステリ作家としての出発点を示す一篇となった。

報酬をめぐる欲望と計算を、短篇推理の形にまとめた初期作。

短篇推理報酬欲望初期作宝石賞
会津史郎 あいづ しろう 佳作
錬金術

『錬金術』は、会津史郎の宝石賞佳作作。題名が示す変成や欲望のイメージを背景に、ミステリ短篇として発表された作品である。

変成と欲望を思わせる題名を持つ、宝石賞佳作の短篇推理。

短篇推理錬金術欲望変成宝石賞