角川短歌賞 かどかわたんかしょう
第38回(1992年)
短歌新人賞
受賞者
3名
夏木立
夏の木立を見上げる感覚から、若い時間と季節の光を詠み出す短歌連作。からくり時計の歌に見られるように、日常の像が伸びやかな幻想性を帯びる。
夏木立の光の中で、日常の像がふっと遠くを向く。
短歌夏木立季節
藤色電波
「電波」という語を藤色の感覚に重ね、現代的な距離感と抒情を交差させる短歌連作。色彩と通信のイメージが、若い感性の揺れを映す。
藤色の電波が、遠さと近さのあいだに抒情を走らせる。
短歌色彩通信
女の国原
女性の身体感覚と土地の広がりを題に込めた短歌連作。生活の実感と神話的な響きが交わり、力強い抒情を形づくる。
女の国原という題が、身体と土地の広がりを一つにする。
短歌女性土地