日本の文学賞

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岸田國士戯曲賞 きしだくにおぎきょくしょう

第30回(1986年)

戯曲賞若手劇作家育成

受賞者

5名
川村毅 かわむら つよし 受賞
新宿八犬伝 第一巻-犬の誕生-

川村毅の初期代表作で、『南総里見八犬伝』を現代の新宿へ移し替えた連作戯曲の第一巻。都市の熱気、若者の身体性、神話的な物語性が疾走感をもって交錯する。

新宿の街を舞台に、八犬伝の物語が現代演劇の熱量で生まれ直す。

新宿都市演劇八犬伝若者
劇作家
生田萬 いくた まん 候補
最後から2番目のナンシー・トマト

生田萬による戯曲。題名にあるナンシー・トマトという人物像を通じ、終わりに近づく時間、都市的な奇妙さ、会話のずれを舞台上に立ち上げる。

終わりの気配を帯びた人物と会話が、舞台に奇妙な明るさを残す。

戯曲都市会話終末感
劇作家
市堂令 しどう れい 候補
シンデレラ

市堂令による戯曲。古典的な童話の題名を借りながら、舞台上の人物関係や現代的な視線によって、変身、欲望、救済の物語を組み替える。

よく知られた童話の型が、現代の舞台で別の顔を見せる。

童話の変奏変身欲望戯曲
劇作家
加藤直 かとう なお 候補
美女と野獣

加藤直による戯曲。『美女と野獣』の物語型を手がかりに、美しさ、異形、愛の条件を舞台上の関係として問い直す。

美と異形の物語が、舞台の上で人と人の距離を問い直す。

童話異形舞台
劇作家
川村毅 かわむら つよし 候補
新宿八犬伝 第二巻―ベルリンの秋

川村毅の『新宿八犬伝』連作の第二巻。第一巻で立ち上がった都市神話的な世界を受け、ベルリンという場所のイメージを重ねながら、越境と時代の不安を描く。

新宿からベルリンへ、都市の神話はさらに遠くへ広がる。

新宿八犬伝ベルリン越境都市神話
劇作家