日本の文学賞

← 日本エッセイスト・クラブ賞に戻る

日本エッセイスト・クラブ賞 にほんエッセイスト・クラブしょう

第23回(1975年)

エッセイ

受賞者

4名
加古里子 かこ りこ 受賞
遊びの四季

『遊びの四季』は、加古里子が日本の伝承遊びを季節の流れの中でとらえた考察。子どもの遊びを文化として見つめ、絵本作家としての観察力と科学的な関心が重なっている。

季節と遊びを通して、子どもの文化を見つめ直す随筆的考察。

伝承遊び子ども文化季節民俗
木村尚三郎 きむら しょうざぶろう 受賞
ヨーロッパとの対話

『ヨーロッパとの対話』は、木村尚三郎がヨーロッパ文明を日本の読者に向けて語る評論・随筆集。歴史学の知見を背景に、異文化理解と現代社会への視点を結びつけている。

歴史家の視点からヨーロッパを読み、日本の現在と向き合わせる。

ヨーロッパ史文明論異文化理解随筆
児玉隆也 こだま たかや 受賞

『一銭五厘たちの横丁』は、児玉隆也が戦時下の下町に生きた人びとの記憶を追ったルポルタージュ。桑原甲子雄の写真を手がかりに、召集令状がもたらした戦争の重みを生活の場所から描き出す。

横丁に残された写真から、戦争に巻き込まれた名もなき人びとの声をたどる。

166ページ
戦争の記憶東京下町ルポルタージュ写真
松本重治 まつもと しげはる 受賞

『上海時代』は、松本重治が1930年代の上海で過ごした記者時代を回想した証言的作品。満州事変後の東アジア情勢、外交、報道、人的交流が重なり合う場として上海を描く。

戦争へ向かう東アジアを、上海にいた記者の目で記録する。

369ページ
上海ジャーナリズム日中関係回想録